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2014 年 3 月 4 日(火)開催 Live Expert Webcast で行われた Q&A 集です。

録画ビデオはこちらから、資料はこちらよりご覧いただけます。

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Q1. その他のエリアはなぜエリア 0 に直接しなければいけないのですか?

A1.エリア0のみが、他のエリアからの情報を、さらに別のエリアへ転送することを許されているからです。

この規則があるので、OSPFはループフリーです。
 

Q2. ネイバーが確立されない原因は、Hello パケットの中の 4 項目のみですか?それ以外はありえませんか?

A2. あり得ます。

たとえば、1 つのネットワークセグメント上でルータ ID が重複していると、ネイバーが確立されません。 その他には、サブネットマスクの不一致、 MTU の不一致なども原因となります。

 

Q3. 試験で OSPF を設定する時、 network コマンドかI/Fでの設定かどちらが良いですか?

A3. コマンドが入力できれば、どちらでも構いません。ただし、試験で戸惑わないよう、自分なりの設定の仕方を決めておくと良いと思います。一般的には、network コマンドで設定する場合が多いようです。

 

Q4. DROTHER であるルータでプライオリティの値を大きくしたら、即座に DR になりますか?

A4.なりません。

現在の DR が down したり再起動したりすると、その時に DR の再選出が行われます。少し特例として、プライオリティを 0 にすると、どのようなルータでも即座にDROTHER になります(DRでもBDRでも)。

 

Q5. ネイバー条件に書かれていた「Hello と Dead の間隔」とは何ですか?

A5. Hello 間隔とは、Hello パケットを送信する間隔です(デフォルト10秒)。

ルータ間でネイバー確立後、Dead タイマーで指定される時間(デフォルト40秒)Helloを受信しないと、ネイバーが down したと判断します。

 

Q6. Hello パケットは、必ずマルチキャストで送信されますか?

A6. ユニキャストで送信することも可能です。

フレームリレーのようなマルチキャストやブロードキャストが送信できないネットワークでは、ユニキャストで Hello を送信することもあります。 現在のネットワーク環境は大半がイーサネットだと思いますので、このような調整をすることは実環境ではほとんど無いと思います。

 

Q7. プライオリティのデフォルト値は?

A7. 1 です。

 

Q8. IPv6 で OSPF を使用する場合、何か違いはありますか?

A8. IPv6 で OSPF を使用する時、基本要素として 2 つ認識してください。

1点目は、network コマンドが存在しないことです。全てインターフェースで「ipv6 ospf 1 area 0」などのように設定します。

2 点目は、ルータ ID を指定することです。IPv6 のみ有効なルータでは、32 bitの V4 アドレスを持っていないので、ルータ ID が選出できなくなります。

ですので、必ず router-id コマンドで指定するようにしてください。

 

Q9. ルータ ID はnetworkコマンドに含める必要がありますか?

A9.ありません。

network コマンドは「OSPF を有効にするインターフェースを指定する」コマンドです。

 

Q10. OSPF より、RIP にメリットがある点はありますか?

A10.設定が簡単、ルータにかかる負荷が低い、などが挙げられます。 ですが、ネットワークに変更があった時の切り替え(収束)が遅いので、実環境では RIP が使用されることは非常に少ないです。

 

Q11. パスコストの計算で、いろいろと設定変更が可能ですが、変更するとしたらどの箇所を変更することが多いのですか?

A11.経路制御のために変更するのであれば、特定のインターフェースでパスコストそのものを変更します(パスコストを 15 に変更するコマンドは ip ospf cost 15 です)。 bandwidth を変更しても良いのですが、別のプロトコルなどが計算に使用している可能性もあるので注意が必要です。

別のケースとして、1 G以上のインターフェースがほとんどである場合は、分子の100Mを値を変更することもあります(分子を 10G に変更するコマンドは auto-cost reference-bandwidth 10000です)。この時の注意点として、全てのルータでコマンドを入力する、ことが挙げられます。

 

Q12. 運用中のルータで、ルータ ID はどのように決定されることが多いですか?

A12.router-id コマンドで指定することが多いようです。  show ip ospf neighbor などで確認した時に、すぐにどのルータか識別できるようにするためです。

 

Q13. インターフェースが 1G だったら、パスコストはどうなりますか?

A13. 1 になります。

100M/1G=0.1 ですが、小数点以下や四捨五入などの概念はなく、全て切り上げます。
 

Q14.  log-adjacency-changes はデフォルトで有効になっているコマンドですか? また、これは Syslog の設定をしていると OSPF ネイバーの Down/Up が送信されるのでしょうか? detail も通常付けるのでしょうか?

A14.はい、router ospf 1でOSPFを起動すると、デフォルトで有効になります。

このコマンドが有効になっていると、OSPFネイバーのDown/Upに関するメッセージが確認できます。コンソールへの出力に関しては特に設定をしていなくても、デフォルト状態で確認できます。Syslogを設定していると、OSPFネイバーのDown/Upに関するメッセージがサーバに送信され、サーバ側で確認できます。detailは、設定しないことが多いようです。detailをつけると、EXSTARTやEXCHANGEなどの状態も表示されるため、「不要なログまで取っている」と認識することがあるためです。

 

Q15. 「OSPF の負荷軽減を図る必要のあるルーターである」と判断する目安として何か指針があるでしょうか。 例えば、経路情報の登録数(行数)や、show proc cpu での負荷状況を見ていくのでしょうか?

A15.これは、一概に明言することは難しいです。

一般的な手法としては、おっしゃる通り、CPU の状況 を watch するのが良いです。ネットワークの管理組織において、目安となる使用率を定めていると思います(例えば 80% など)。それを SNMP や MRTG などを利用して、いつでもチェックできるような管理体制を構築していただければと思います。尚、経路情報の登録数は、直接的な負荷状況の目安としては、あまり使われません(経路数が多いと、メモリを逼迫する可能性はあります)。

 

Q16. プロセス ID とは OSPF において何に利用するのでしょうか?

A16.ルータ内で、OSPF というプロセスを識別するために使用します。

1 台のルータ内で、複数の OSPF プロセスを動作させることが可能です。 この事実を考えると、「プロセスの識別」という観点が、より理解できると思います。 参考までに、1 台のルータで複数の OSPF プロセスを動かす例としては、MPLS-VPN の実装などが挙げられます。

 

Q17. pg42 OSPF スタブエリア(5/5) この設定を R1 でした状態の時、R2 のルーティングテーブルはどのようになっているのでしょうか。

A17. 下記のようになります(実際に抜粋しました)。

 

R2#show ip route

Gateway of last resort is not set

 

          172.16.0.0/32 is subnetted, 1 subnets

O      172.16.1.1 [110/11] via 10.1.1.1, 00:00:00, FastEthernet0/0

          10.0.0.0/24 is subnetted, 2 subnets

C     10.2.2.0 is directly connected, FastEthernet0/1

C        10.1.1.0 is directly connected, FastEthernet0/0

O E2 192.168.1.0/24 [110/20] via 10.2.2.3, 00:00:15, FastEthernet0/1

O E2 192.168.2.0/24 [110/20] via 10.2.2.3, 00:00:15, FastEthernet0/1

O E2 192.168.3.0/24 [110/20] via 10.2.2.3, 00:00:15, FastEthernet0/1

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