2009 年 6 月 12 日(初版)
TAC SR Collection |
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主な問題 | 同一ラインカード上でクロックソースラインおよびインターナルに設定されたポートが混在する場合、対向装置にて NSE/PSE がカウントアップします。 対象製品: 複数ポートを持つ ISE POS ラインカード(Engine 3)および、ISE チャネライズド POS ラインカード(Engine 3)が対象となります。 4OC12X/POS-I-SC-B 16OC3X/POS-I-LC-B 16OC3X/POS-M-MJ-B 8OC3X/POS-IR-LC-B 8OC3X/POS-MM-MJ-B 4OC3X/POS-IR-LC-B 4OC3X/POS-MM-MJ-B 4OC3X/POS-LR-LC-B 4CHOC12/DS3-I-SCB 発生条件: ISE POS ラインカードには POS line clock とは別にもう一つのクロックが稼動しています。これは SYSCLOCK と呼ばれ、主に SPE の生成に使用されます。そのため、SYSCLOCK と回線側のクロック、2つの設定に留意する必要があります。 クロックソースをインターナルにした場合、自身が持つローカルクロックを利用して回線ロックおよび SYSCLOCK を制御します。 クロックソースを回線にした場合、回線ロックは(その他の POS インターフェースと同様)、Rx ポートから得たクロックタイミングを利用します。一方、SYSCLOCK はカード上のいずれかのポートをクロックのマスターとして設定する必要があります。設定方法は、下記の「推奨設定」を参照してください。 上記のように、クロックソースにより動作が異なるため、同一カード上でクロックソース インターナル/回線が混在する場合、対向装置にて NSE/PSE が検出されます。 これは SYSCLOCK と同期していないどちらかのポートでポインタ調整を行うためです。 |
回避策 | 本事象は、実装制限による期待される動作となります。 POS インターフェイスにおける PSE エラーおよび NSE エラーのトラブルシューティングにありますように、NSE および PSE のレートが最大許容範囲内であれば、動作上、影響を及ぼす事はありません。ISE POS ラインカードのローカルクロックは、Stratum 3 となりますので、59.6 スタッフ/sec が最大レートとなります。 上記最大レートを超えた場合におきましては、通常どおりの POS インターフェースにおけるトラブルシューティング手順にて対応してください。 推奨設定: クロックソースが混在していない環境下おきましても、PSE/NSE が発生することが考えられます。予期せぬ動作を防止するため、以下の設定を推奨します。 - ローカルクロックを使用する場合(デフォルト)
controller SYSCLOCK clock redundancy mode manual internal - 回線クロックを使用する場合
controller SYSCLOCK clock redundancy mode [auto revertive | auto non-revertive] clock source primary (defalut 0) clock source secondary (defalut 1)
コマンドに関する詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。 |
備考
掲載元 : TechNews 2004 年 10 月号 No.0410-0002