2009 年 6 月 24 日(初版)
TAC SR Collection |
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主な問題 | HSRP state が Active から Standby になった場合、通常そのルータは Virtual MAC あてのパケットがきた場合でもフォワーディングなどの処理を行いません。 しかしながら、Standby ルータが Virtual MAC あてのパケットを処理してしまう事象が確認されています。 この不具合は、HSRP active となった際に enable にセットした promiscuous mode が HSRP standby となった場合に、disable にセットされず enable のままになってしまうという不具合です。(promiscuous mode が enable の場合は Virtual MAC あてのパケットを処理します。) 発生条件: Active から Standby となった場合のみ発生し、interface up 後など Active にならずに Standby となった場合には発生しません。 CSCef50713 のタイトルに AM79c971 とありますが、具体的には、Cisco 2600/3600 シリーズなどの Fast Ethernet interface のうち AMD のチップを使用しているもので発生します。(show controller で "Hardware is AMD" から始まる Am79c971、Am79c972、Am79c977などのチップが該当します。) show controller 出力例 ----------------------------------------- Interface FastEthernet0/0 Hardware is AMD Am79c977 ----------------------------------------- HSRP ルータ間をハブなどで接続している場合など、Virtual MAC あてのパケットが standby ルータに到達しうる場合、この不具合により予期せぬパケットの重複や異常なトレース結果が発生する可能性があります。 |
解決策 | CSCef50713: chip AM79c971 stays in promiscuous mode after HSRP goes standby 本問題は、CSCef50713 として報告されており、修正が行われています。 |
備考
掲載元 : TechNews 2005 年 3 月号 No.0503-0004