LSI,BroadcomのFirmwareは、Host Update Utility(HUU)に含まれるため、BIOSやCIMCと
同じ手順でUpdateいただけますが、Emulex ,QlogicのFirmwareはHUUに含まれません。
このドキュメントでは、Emulex HBA LPe11002 のFirmwareのUpdate方法について紹介いたします。
(LPe12002は、違うファイルになりますが、同じ手順で実施いただけます)
■ Firmwareのダウンロード元■
FirmwareイメージはCCOからダウンロードいただけます。
CCO: http://www.cisco.com/ →Support →Download
Product → Unified Computing and Servers → Cisco UCS C-Series Rack-Mount Standalone Server Software
→ 該当のサーバーモデル → Unified Computing System (UCS) Adapter Firmware
Firmware upgrade images for C-series UCS
ucs-cxxx-fw.1.4.5c.iso (2012/06/28現在の最新)
をダウンロードしてください。
■ Firmware Update前準備 ■
①ダウンロードしたISOイメージ内から Emulex>LPe11002のフォルダ内を取り出し、
各フォルダ内のファイルを解凍します。
例えば、1.4.5cでは、以下の様なファイルが含まれます。
Boot_Code\zu512a7.zip
512a7.txt
Elxcli412a15.efi
ZU512A7.2.PRG
Apps\Dos\doslpcfg_2.0a7.zip
DOSLPCFG.EXE
HBA_Firmware\zf282a4.zip
firmware_ 2.82a4_release_notes.txt
zf282a4.all
README.htmlファイル内に、簡単な手順が紹介されています。
また、ヴァージョン 1.4.5cの場合、Boot_Codeフォルダに 詳細情報を含むテキストファイルが含まれます。
②README.htmlにあるように DOS BootのできるUSBメモリを用意し、そのルートディレクトリへ
以下の各ファイルをコピーします。
DOSLPCFG.EXE (Apps\Dos内)
ZU512A7.2.PRG (Boot_Code内)
zf282a4.all (HBA_Firmware内)
③該当サーバのUSBスロットに このUSBメモリを挿入します。
■ Firmware Update 実施 ■
① サーバーを再起動します。
POST中、選択メッセージが出たら、 F6:Boot Menu を選択します。
② 以下の画面が表示されたら、Cisco Virtual FDD/HDDを選択し、ここから起動します。
③ DOSから起動します。 ※Time / Dateについては 特に何でも構わないためReturnキーで進めます。
④ dir コマンドで Boot device(USBメモリ)の中身が参照できることを確認します。
doslpcfg listhbaコマンドでシステム内にインストールされている Emulexアダプタを確認します。
⑤ README.htmlのように、以下のコマンドを実行します。
コマンド構文:DosLpCfg download n=<adapter number> i=<firmware image filename>
コマンド例:
doslpcfg download n=1 i=zf282a4.all
doslpcfg download n=2 i=zf282a4.all
doslpcfg download n=1 i=zu512a2.PRG
doslpcfg download n=2 i=zu512a2.PRG
※1. n=はアダプタ番号です。doslpcfg listhbaコマンドで表示された番号(上記例では 1,2の両方に対して実施します)
※2. ファイル名の拡張子は上記の通り大文字小文字を区別して入力してください。
以下 Update中のスクリーンショット
⑥ 完了後、2分ほど待ってから 再度 doslpcfg listhbaコマンドを実行します。
FW:(ファームウェア)の部分がUpdateされていることを確認します。
⑦ サーバーをリセットします。
※ CIMC画面から Power CycleでOKです。
終了