クロススタック EtherChannel を設定する際のガイドラインは次のとおりです。 - 1 つの EtherChannel を PAgP(Port Aggregation Control Protocol)モードと LACP(Link Aggregation Control Protocol)モードの両方に設定しないでください。PAgP を実行する EtherChannel グループと LACP を実行する EtherChannel グループは、同じスイッチ上、またはスタック内の異なるスイッチ上では共存できますが、クロススタック構成では共存できません。各 EtherChannel グループでは PAgP または LACP のいずれかを実行できますが、相互運用することはできません。 - クロススタック EtherChannel 構成の場合は、channel-group channel-group-number mode on インターフェイス設定コマンドを使用して、EtherChannel で使用するすべてのポートで PAgP と LACP を無効にします。既存の EtherChannel にスタック メンバ ポートを追加する場合は、チャネル グループのメンバになっているすべてのポートで PAgP と LACP を手動で無効にした後、クロススタック EtherChannel を手動で設定します。クロススタック EtherChannel では、PAgP と LACP はサポートされません。 - LACP を実行するクロススタック EtherChannel を設定するには、Cisco IOSR ソフトウェア リリース 12.2(25)SEC 以降を使用する必要があります。 - クロススタック EtherChannel を設定してスイッチ スタックをパーティションに分割した場合、ループや転送の誤動作が発生する可能性があります。 次に、クロススタック EtherChannel の設定例を示します。この例では、PAgP モードと LACP モードを無効(on)にして、スタック メンバ 2 のポート 2 つとスタック メンバ 3 のポート 1 つを、VLAN 10 の静的アクセス ポートとしてチャネル 5 に割り当てています。 Switch#configure terminal Switch(config)#interface range gigabitethernet2/0/3 -4 Switch(config-if-range)#switchport mode access Switch(config-if-range)#switchport access vlan 10 Switch(config-if-range)#channel-group 5 mode on Switch(config-if-range)#exit Switch(config)#interface gigabitethernet3/0/3 Switch(config-if)#switchport mode access Switch(config-if)#switchport access vlan 10 Switch(config-if)#channel-group 5 mode on Switch(config-if)#exit 他の設定例については、『Catalyst 3750 スイッチでのスタック間 EtherChannel の設定例』の「PAgP および LACP パケットを交換しないスタック間 EtherChannel の設定」セクションおよび「LACP パケットを交換するスタック間 EtherChannel の設定」セクションを参照してください。 追加情報については、『Configuring EtherChannels and Link-State Tracking 』の「EtherChannel Configuration Guidelines」セクションを参照してください。 注: ギガビット イーサネット ポートは、EtherChannel に割り当てる前に、トランク ポートにすることができます。また、no switchport コマンドを発行することで、ギガビット イーサネット ポートをレイヤ 3 ポートにすることもできます。 |