[問題]
uBR10012 上で Redundancy の設定にて PRE-A/PRE-B を Active/Standby として運用している状況で、Active の PRE-A が ROMMON モードに落ちた場合に、PRE の不完全な Switchover や、Linecard の再起動といった事象が発生します。
[原因]
これは、PRE-A が ROMMON に落ちた時に、自身を Active としたまま ROMMON モードになることで発生する問題です。
このとき、PRE-B は Active PRE からの応答がなくなるため、自身が Active になろうとしますが、両方の PRE が Active になろうとした場合、システムは PRE-A を優先的に Active とみなします。
また、Linecard は Active となっている PRE-A からの応答がなくなるため、自身を再起動させますが、状況は変わらないため、再起動を繰り返すことになります。
[対策]
- コンフィギュレーションレジスタの値が 0x2 となっている場合、Break 信号を受け付けるという設定となりますので、誤って Break 信号を送ることを防ぐために、特に必要がなければ、コンフィギュレーションレジスタの値は、0x2102 としておくことをお薦めします。
- PRE-B を Active として運用することで、仮に PRE-B が ROMMON になった場合には、PRE-A が Active とみなされ、正常に Switchover が行われます。
- 両方の PRE が Active になるような状況で、適切に Switchover が行われるようエンハンスメントが追加されていますので、対応バージョンへのアップグレードを行って下さい。
CSCtr49081 - UBR Router- enhancement for two active PREs in system issue 修正バージョン: 12.2(33)SCF02, 12.2(33)SCE05, 12.2(33)SCG, 12.2(33)SCH |