このドキュメントでは、Cisco Unified Wireless IP Phone 792XのデバックコンソールログをSyslog経由で取得する方法を紹介します。
デバッグコンソールログを電話機から無線でSyslog Serverへ転送する場合、トラフィックにより音声品質への影響が生じることがありますので、USBケーブルで電話機に直接接続しているパソコン上で動作しているSyslogサーバにログを送ります。
0) 事前設定
Cisco Unified Communications Manager(CUCM)のCisco Unified CM Administration > Device Configurationにて、 以下の項目を設定する。
- Web Access: Full
- Admin Password(未設定時は”cisco”となります)
1) Cisco.comのダウンロードホームから下記のパスに移動して、 7925のドライバを入手してインストールする。
Downloads Home > Products > Collaboration Endpoints > IP Phones > Cisco Unified IP Phone 7900 Series > Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G > IP Phone Tools and Utilities-1.X(X)
2) 電話機用USBケーブル(CP-CAB-USB-7925G=)でパソコンと電話機を接続する。
3) PCの「ネットワーク接続」に表示される新規のローカルエリア接続にIPアドレス、サブネットマスクおよびデフォルトゲートウェイを下図に示すとおり設定する。
4) Syslog Serverのアプリケーションをパソコンにインストールする。
5) CP-792xにHTTP(S)経由でアクセス
アカウント: admin
パスワード: 0) 事前設定の手順でCUCMに設定したAdmin Password
6) 画面の右側から、USB Settingsタブをクリックして、上記手順3)で設定したIPアドレスと同じサブネット(192.168.1.0)の任意のIPアドレスと、サブネットマスクを設定する。
7) Trace Settingsタブをクリックして、Remote Syslog serverを設定する。
IPアドレスは、手順 3)で、ローカルエリア接続に設定したIPアドレスです。
ポートはデフォルトの514のままとしてください。
8) Advanced Trace Settingsを設定する。
注意:Preserve Logs(ログを電話機のFlashメモリに保存する機能)をは電話機のCPU負荷が増加させ、動作に影響を及ぼすことが考えられるため、Trueに設定することは非推奨となります。
デバックログをリアルタイムでSyslog サーバに送信するために"Reset Trace Settings upon Reboot"は、デフォルトのYesのままとしてください。
9) Cisco TACから依頼される調査対象モジュールのTrace Levelを設定する。
10) 調査を行う事象を再現する。
11) ログを取得して、Cisco TACに送付。