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JapanTAC_CSC
Level 7
Level 7

2015年3月3日(初版)
 

TAC SR Collection
主な問題

EIGRPルータが CRフラグ(※)を立てた UPDATEパケットで経路広告を行う為に、ネイバルータが経路を学習できない事象が報告されています。

事象発生に至るまでのプロセス

広告元となる EIGRPルータは問題の UPDATEパケットを送信する直前に広告先ネットワーク上の全ネイバルータをリストした Sequence TLV を送信し、その後に CRフラグを立てた UPDATEパケットを送信します。
この場合、ネイバルータは CRモードに入らず UPDATEパケットを破棄する為、経路を学習することができません。

不具合の概要

広告元となる EIGRPルータの動作( 全ネイバをリストした Sequence TLV と CRフラグを立てた UPDATE パケットの送信 )が不具合にあたります。

本来、Sequence TLV や CRフラグを立てた EIGRPパケットの送信は、ネットワーク上の一部のネイバから受信確認(ACK)を受信できなかったときに行われますが、本不具合が発生すると、オリジナルのUPDATEパケットを送信する段階でそれらのパケットが送信されます。

発生条件

本事象はスタブルータと非スタブルータをネイバとして持つ EIGRPルータが複数のネイバが存在するインタフェース上で経路広告を行うときに発生する可能性があります。

※CR(Conditional Receive)モードについて

CRモードは同一サブネット上で3台以上の EIGRPルータがネイバを確立している環境において、一部のネイバのみに Reliable Packet(UPDATE, Query, REPLYの何れか)を再送する為のメカニズムです。

以下、ルータ A, B, C がフルメッシュに EIGRPネイバを確立しているネットワークを例に CRモードの動作を説明します。

1) A が UPDATEパケットを送信。

2) A は ACKパケットを B から受信、C からは未受信。

3) A の再送タイマが満了。

4) A は Sequence TLV付きの Helloパケットを送信。Sequence TLVには
   再送 UPDATEパケットを無視させたい B の IPアドレスがリストされている。

5) B, C が Hello を受信。C のみ CRモードになる。

6) A は CRフラグを立てた UPDATEパケットを送信。

7) B, C が UPDATEパケットを受信。C のみ UPDATEパケットの処理を行う。

 

原因

この問題は CSCus82427 として報告されています。

解決策

この問題の有効な回避策は確認されていません。

CSCus82427CSCug17808 により修正されております。
そのため、CSCug17808 で改善されたソフトウェアを使用してください。

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