2016-03-22 02:50 PM - 最終編集日: 2021-11-30 09:21 AM 、編集者: nouchida
本ドキュメントでは、CUBE (Cisco Unified Border Element) を用いて、キャリアの IP 音声電話サービス接続についてよくある質問を紹介します。
(A). パートナーセントラル、もしくは、Cisco SalesConnect (シスコパートナーのアクセス権限が必要です) で公開しています。アクセス権がない場合は、シスコパートナーにお問い合わせください。接続ガイドはシスコパートナー以外には公開しておりません。
(A). キャリアサービスの情報については、各キャリアにお問い合わせください。シスコ製品の導入における設計や設定に関する質問はシスコの営業にお問い合わせください。運用時の障害についてはサービスリクエストをオープンしてください。
(A). 各サービスに対応するガイドに従ってください。特定バージョン以降であればすべてサポートするもの、または認定を受けたバージョンのメンテナンスバージョンのみサポート可能なものがあります (例: CUBE 9.5, IOS 15.3(3)M2 以降のメンテナンスバージョン (15.3(3)M7 など))。シスコでは各メンテナンスを含む全てのバージョンで認定試験を受けているわけではないため、接続試験は十分に実施して導入を行ってください。
(A). 構築 SIer 様の責任で可能です。ただし、キャリア網側の接続時のシグナリングやメディア情報がガイドと同等になるように設計を行ってください。
(A). ガイドの記載を参考にしてください。ただし、ガイドの値は動作保証をするものではなく、あくまで参考値となります。
(A). キャリア側の仕様に依存しますが、多くは G.711 を利用しています。キャリア網側への出力は各種ガイドに従って固定のコーデックになるように設計を行っています。
(A). CUBE 経由の IP to IP となるコールが 1 つで 1 セッションとなります。折り返し転送などを実施した場合は、その分だけセッションが増えます。
(A). 不要です。詳細はこちらをご参照ください (CUBE is a paper-based honor license (no file to install).)。
(A). ルータ間で移行はできません。詳細はこちらをご参照ください (CUBE licensing is not transferable between chassis at this time.)。
(A). CUBE-RED ライセンスは、BOX to BOX の冗長を組む場合のみ利用可能です。その場合、Transcoder や MTP を同一筐体で利用した場合は、現状未サポートとなります。多くのキャリアではどちらかの機能を用いることになるため、実際に CUBE-RED ライセンスは利用できません。
(A). 接続ガイドによっては MTP や Transcoder が必要となる旨が記載されていますが、キャリア網側のインターフェース仕様に合わせるためとなります。MTP は、メディアの中継(Unified CM で保留・転送などを行ってもメディアパスを変更しない)やメディア変更による re-INVITE/UPDATE の抑制を行っています。Transcoder は、みなし音声と DTMF (RFC2833) の変換などを行っています。CUBE 自身では、SIP シグナリングの変換を行っています。
(A). 「SNMP によるアクティブコール数の監視方法」をご参照ください。
(A). SCCP 制御の場合は、デフォルトで 128 セッションまでしか Telephony Service 配下で設定できません。voice service voip 配下で mode border-element コマンドを設定した上で再起動をかけると 2000 セッションまで登録が可能です。
(A). show sip-ua register status で確認できます。reg が yes になっていることを確認してください。
[出力例]
Router# show sip-ua register status
Line peer expires(sec) reg survival P-Associ-URI
================================ ========== ============ === ======== ============
050XXXXXXXX 20001 1214 yes normal
(A). 「ルータ上でパケットキャプチャを取得する方法 (IP Traffic Export)」をご参照ください。
(A). デバッグコマンド debug ccsip message で確認できます。TranslatorX ツールを使ってシーケンスも確認することができます (参照: 「TranslatorX によるトレースログのトラブルシューティング」)。
(A). show call history voice [brief] コマンドで確認できますが、デフォルトは保存サイズが小さいため、「'show call history voice' のバッファサイズを増やす方法」でサイズを増やしてください。
(A).「SIP Profile Test Tool」をご利用ください。
(A). 多くの場合は CUBE や CUCM 側の設定ミスによるものです。契約された番号を使って発信しているか、セッションタイマーなどの値は合っているか、SIP Profile の値は間違っていないか、initial-INVITE に SDP は付与されているかなどを再度確認してください。
(A). キャリア向けの CUBE の dial-peer の設定 (dtmf-relay rtp-nte や no vad など) が、設定ガイドと一致していない可能性があります。もう一度、設定ガイドを見なおしてみてください。
ISR-G2のEoSが発表されたことに伴い、オフィスリンクなどのキャリアIPサービス
要の機器としてISR4000の見積依頼が来ています。
基本的には接続ガイドラインに従いたいのですが、ISR4000でのガイドライン作成
予定はありますでしょうか?
また、予定が無い場合、ISR4000を使用する場合はどのように考えれば良いでしょうか?
(バージョンサポート、設定、サイジングなど)
上記に記載しているとおり、設計や導入に関する質問はシスコの営業にお問い合わせください。
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