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Shuhei Mentani
Cisco Employee
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はじめに

本ドキュメントでは、TC シリーズソフトウェアで動作する Cisco テレプレゼンス端末(C/EX/MX/SXシリーズ:以下、TC 端末と表記します) 上でのパケットキャプチャとログの取得方法を紹介します。

弊社 TAC にて、音声や映像の品質に関する問題を調査する場合、問題が再現した際に取得頂いたパケットキャプチャを、弊社内のツールを用いて再生させ、状況を把握する必要があります。その際には、本ドキュメントを参考にして、メディアの暗号化を解除した状態で収集して下さい。

以下では、Cisco TerePresence SX20 を例に説明します。

 

シグナリングの暗号化の解除方法

H323 の場合はシグナリングは暗号化されませんので、特に設定などは不要です。SIP の場合は、設定によってシグナリングが暗号化されますので、以下を参照して下さい。

(1) TC 端末の WebUI にログインし、Configuration > System Configuration を開きます。

 

(2) SIP メニュー内の DefaultTransport が TLS の場合は暗号化されます。また、Auto の場合は登録先の設定に従います。TCP もしくは UDP に設定することで暗号化は解除されます。

 

メディアの暗号化の解除方法

(1) TC 端末の WebUI にログインし、Configuration > System Configuration を開きます。(同上)

 

(2) Conference メニュー内の Encryption Mode を Off に設定し、Save します。これにより、今後開催される Conference のメディアの暗号化が解除されます。

パケットキャプチャ取得の完了後に設定を元に戻して下さい。(初期値は BestEffort)

 

(注意) 暗号化の解除によりコールがつながらなくなる場合は、VCSや対向端末の設定が暗号化の設定になっていると考えられるため、そちらの設定もあわせて確認してください。

パケットキャプチャの取得方法

(1) Diagnostics > Log Files を開きます。

 

(2) Extended logging 内の Start extended logging... のプルダウンメニューを展開し、Include a full packet capture をクリックすることで、パケットキャプチャの収集を開始します。また、Start extended logging... の実行によって、その他のログのデバッグレベルも詳細レベルに変更されます。

 

(3) 調査したい事象を再現させた後に、Stop extended logging をクリックしてパケットキャプチャの収集を停止します。画面に表示されているように、3分間のパケットキャプチャの収集が可能です。3 分経過すると自動で収集が停止し、保存されます。

 

(4) extendedlogging.pcap というファイル名でパケットキャプチャが保存されます。これをクリックしてローカル PC 上に保存して下さい。

(*)パケットキャプチャログは、(5)の手順でダウンロードしたファイルに含まれますので、(5)でログを取得する場合にはここでは保存する必要はありません。

 

(5) Download logs archive... のプルダウンメニューより Full call history を選択して、Diagnostic ログをローカル PC に保存して下さい。

おわりに

音声や映像の問題を把握するためには、実際の問題を体験することが重要です。そのため、弊社 TAC にお問い合わせを頂く際には、本ドキュメントを参考にあらかじめパケットキャプチャと Diagnostic ログを収集頂けますとスムーズな調査に繋がります。

なお、紹介した手順では一度に 3 分間のみ保存可能です。会議を開始してから 15 分後に問題が発生する場合などは、会議開始時と 15 分時点で2度に分けてログを収集して下さい。

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