本ドキュメントでは UCS C460 M4 の マザーボードとシャーシの交換手順についてご説明いたします。
[交換時の注意点]
- マザーボードとシャーシがセットで届きます。シャーシからマザーボードを取り外さず、そのままシャーシごとマザーボードを交換します。
- TPM(Trusted Platform Module)を搭載しているサーバを交換する場合、TPMは交換後に載せ替えが出来ないため、マザーボードと併せて手配する必要があります。
TPMが搭載されているかどうかの確認方法は、本ドキュメントの最後をご参照ください。
[交換対象パーツ]
UCSC-C460-M4=
UCSX-TPM1-xxx (TPMを搭載している場合)
[CPU交換に必要なツールの選定について]
CPUを載せ替えるため、以下のツールをオーダーします。
Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
Thermal grease kit (UCS-CPU-GREASE3= [白いキャップ])
Intel CPU Pick-n-Place tool for EX CPUs (UCS-CPU-EP-PNP=)
[作業前確認]
- FE作業
1. CIMCの[Server]タブで[Faults and Logs]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary]を確認して、発生しているFaultを確認します。
こちらのFaultについては後に確認しますので念のため直近のFaultはメモしておいて下さい。
2. CIMC、BIOSのFWのバージョンをメモします。
- お客様作業
3. CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照の上バックアップを取得。
CIMCの設定のバックアップとリストア方法
https://supportforums.cisco.com/ja/document/11937806
[作業手順]
- お客様作業 (FE 作業前)
1. サーバー(OS)をシャットダウンします。
2. 作業対象特定のために、以下のメニューでLocator LEDを点灯してください。
3. CIMC の画面から、[Admin] タブ配下にある [Network] から以下の情報を控えていただき、作業員にお伝えください。CIMCにIP接続できるようにするために最低限必要な情報となります。
- NIC mode:
- CIMC IP:
- Prefix/Subnet:
- Gateway:
- NIC redundancy:
- Port Properties:
- VLAN Properties:
- FE 作業
1. 交換対象のサーバーシャーシに接続されている電源ケーブルと、その他のケーブル、ディスク等にラベリングを行い、元に戻せる状態にしてからケーブルを抜きます。
2. サーバー前面の以下の赤で囲んだラッチ部分を引き上げ、スライドレールに沿ってサーバーをラックの前面に引きます。
3.サーバーを引き出したら②のボタンを押し機器をラックから外します。
4. 機器を引き出したら以下の図を参考にカバーラッチロックを開放し、そのままラッチを引き上げ、サーバーのトップカバーをはずします。
5. 対象の機器から装着されている FRU を外します。
赤枠の部分の2つのネジをゆるめ真上に引っ張り上げて外します。
両側の緑色のボタンを押し黄色の部分を持って引っ張り上げ、取り外します。
赤丸のラッチを引っ張り上げて取り外します。
緑のレバーを引きながら手前に引っ張り取り外します。
赤丸のボタンを押しながら取ってを引っ張り外します。
取り外し方は以下のドキュメントの[作業手順] Step 4, 5 を参照
https://supportforums.cisco.com/ja/document/13033786
取り外し方は以下のドキュメントの[作業手順 - 取り外し] Step 4, 5, 6 を参照
https://supportforums.cisco.com/ja/document/13031841
取り外し方は以下のドキュメントの[作業手順] Step 6 -9 を参照
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12722151
6. 備品機器の天板を外し、外した FRU を取り付けます。
*TPMがある場合はPCie Riser 2を取りつける前に以下の赤枠の部分(マザーボード基盤上)にあるTPMソケットに取り付けます。
7. 備品機器に天板を戻します。
8. FRU 装着完了の備品機器をラックにラッキングします。
9. 電源コード以外のケーブルをラベリング通りに戻します。
10. 電源コードを Power Supply にしっかり装着します。
11. 電源ボタンを押し、機器を起動します。
12. BIOS 画面に入り、サーバの時間をUTC(日本時間 - 9時間)で設定します。 時間の設定方法については、下記の弊社資料をご参照ください。
[UCS] UCS C-Series サーバーの BIOS 設定方法について
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12388141
13. CIMC の設定画面にて、お客様から [Network] の情報をいただき、それぞれの項目を設定します。CIMC の初期設定については、下記の弊社資料をご参照ください。
[UCS] UCS C-Series サーバーのCIMC初期設定方法について
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12397276
14. CIMC へのアクセスが可能であることを確認します。
15. CIMC の画面にて、ハードウェアの異常が無いことを確認します。
16. 下記のページを参照の上、CIMC および BIOS のバージョン合わせを実施します。
Host Upgrade Utilityを使用したFirmwareのアップグレード
CIMC 2.X
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12526021
- お客様作業 (FE 作業後)
1. CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照の上バックアップからリストアします。
CIMCの設定のバックアップとリストア方法
https://supportforums.cisco.com/ja/document/11937806
2. OS が正常に起動することを確認します。なお、マザーボードを交換後、 オンボード NIC の MAC address が変わるため、ご利用のOS によってネットワークインターフェイスの再設定を行う必要がございます。詳しい設定手順は各 OS ベンダーが提供している文書をご参照ください。
3. TPM を搭載していて、かつ有効になっていた場合は、TPMの再設定も行う必要があります。以下の設定をご参照の上、BIOSでTPMの再設定を行ってください。
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12110086
- FE 作業
- CIMC の [Server] タブで [Faults and Logs] メニューを選択し、右画面の [Fault Summary] を確認して、交換作業前と比べて、新しく Fault が発生していないことを確認します。
[参考資料]
Cisco UCS C-Series Rack Servers Install and Upgrade Guides
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/c460m4/install/C460.html
[TPM搭載有無の確認方法]
- CIMC GUIで確認する方法
InventoryメニューのTPMタブで、Presenceがequippedになっている場合、TPMは搭載されています。empty の場合は非搭載です。
- CIMCのログから確認する方法
センサー情報のFM_TPM_CARD_PRSが0x0200の場合、搭載されています。0x0100の場合は非搭載です。
LED_FAN4_FAULT | disc -> | discrete | 0x8100 | na | na LED_FAN5_FAULT | disc -> | discrete | 0x8100 | na | na FM_TPM_CARD_PRS | disc -> | discrete | 0x0200 | na | na RISER2_PRESENT | disc -> | discrete | 0x0200 | na | na RISER1_PRESENT | disc -> | discrete | 0x0200 | na | na RISER2_PRESENT_2 | disc -> | discrete | 0x0100 | na | na |