HUU (Host Upgrade Utility) を用いて UCS C-Series サーバーファームウェアのアップグレードを行う方法について紹介します。
このドキュメントではHUUを用いて Cisco IMC (CIMC) ファームウェア 2.0(X) から 3.X へのアップグレード方法をご紹介します。
UCS C-Series ではCIMCから起動できるKVMコンソールを使用してHUUによるアップグレードを行います。
【前提条件】
CIMC 3.X へのアップグレードは CIMC 2.X の全てのバージョンからアップグレードが可能です。CIMC 1.X から CIMC 3.X へのアップグレードはサポートされておりませんので、CIMC 1.X をお使いの際には、一旦 2.X へのアップグレードを実施の上、CIMC 3.X へのアップグレードを実施して下さい。
【準備】
アップグレードを行う前にダウンロードサイトよりHUUをダウンロードしておきます。
https://software.cisco.com/download/navigator.html?mdfid=282724491&i=rm
【CIMC KVM コンソールを用いたファームウェアアップグレード方法】
- CIMCからKVMを起動
1-1) ISOイメージをローカルディレクトリーに保存します。
1-2) ブラウザを使用して、アップグレードするサーバ上の CIMC GUI ソフトウェアに接続します。
1-3) ブラウザのアドレス フィールドにサーバの CIMC IP アドレスを入力し、次にユーザ名とパスワードを入力します。
1-4) ツールバー上の [Launch KVM Console] をクリックして、KVM コンソールを起動します。
1-5) KVM コンソールの Virtual Media タブをクリックし、Accept this session を選択
1-6) Add Image を実行しローカルディスクに保存済みの HUU の iso ファイルを選択
1-7) Mapped にチェックをつけ、KVMタブに移動
- HUUの起動
2-1) サーバーを再起動し、KVMコンソール上でブート中に F6 (Boot Menu) を押し、boot menu を表示する。
2-2) ブートメニューから iso イメージがマウントされている Cisco vKVM-Mapped vDVD を選択
2-3) HUU が起動する
HUU 起動時に、ファームウェアの展開及びサーバーに搭載されているコンポーネントのチェックを行うため、HUU が起動するまで暫く時間がかかります。
2-4) HUU をブートすると、Cisco End User License Agreement(EULA)が表示されるので[I Agree] をクリックしてライセンス契約書に同意する。
- ファームウェアのアップグレード
サーバー全体のファームウェアを更新する際には、必ず Update All を選択し、搭載されている全てのコンポーネントのファームウェアを更新します。個別にファームウェアをアップグレードすると(例:BIOSのみアップグレードする)、サーバーが起動しなくなる可能性があるため注意して下さい。
サーバーの部品を交換した直後については、必要なコンポーネントにのみチェックをつけて個別にファームウェアをアップグレードしてください(例:RAIDカードの交換を実施した場合には、HUU で RAID カードのみチェックをつけてファームウェアのアップグレードを行う)。
ファームウェアアップグレード中は CIMC 及びサーバー本体の再起動が発生します。これに伴い、以下の事象が発生しますが、これは期待通りの動作となります。
- KVM コンソールが切断される
- CIMC がダウンし、再度Web画面にログインする必要がある
アップグレードが開始されるとステータスが[Update Status]カラムに表示されます。
各ステータスの意味は以下となります。
- SCHEDULED
アップグレードがスケジュールされれている状態です。
- IN PROGRESS
現在アップグレードを実施中です。
- PASS
アップグレードが完了しています。
- SKIPPED
アップグレード対象ではないためアップグレードが実施されませんでした。
Current Version と Update Version が同じ場合にこのステータスになります。
Firmwareのアップグレード中は[Execution Logs]セクションに、関連する一連のアクティビティとステータスの詳細なログが表示されます。
もしUpdate Status が全て PASS もしくは SKIPPED になっている場合には、Exitを実行して手動で CIMC の activate を実行します。
4. アップグレード後の確認作業
CIMC再ログイン後、Firmware Management から CIMC 及び BIOS のRunning Version がアップグレード先のバージョンと一致する事を確認してください。