【はじめに】
本ドキュメントは、以下のドキュメントと併せてご確認ください。
UCS Bシリーズ ファームウェアアップグレード手順(Infrastructure Firmware 編)
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12401586
【イントロダクション】
本ドキュメントは、Bシリーズサーバのファームウェアアップグレード(Server Firmware)について纏めております。
インストール方法には、Firmware Manual-Install と Firmware Auto-Install(2.1.x以降へのアップグレードから) がありますが、ここでは、全てのバージョンで可能なManual-Install(Upgrade) を説明します。
実際のアップグレード時の動画は、以下のリンクの動画の一部で紹介されております(英語)。
https://www.youtube.com/watch?v=Kt_VxmJCTFE
同時にFIやIOMといった、Infrastructure Firmware のアップグレードを計画されている場合、先にInfrastructure Firmware をアップグレードする必要が有るため、以下のドキュメントを参照して先にアップグレードしてください。
UCS Bシリーズ ファームウェアアップグレード手順(Infrastructure Firmware 編)
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12401586
【Server(Host) firmware のアップグレード手順】
Infrastructure firmware のアップグレード後、サーバに関連するコンポーネントのファームウェアをServer firmware bundleを使用して実施します。
通常のサーバと異なり、Bシリーズのシステムは、サーバファームウェアのバージョンの管理を、Service Profile に一任することが可能です。また、Ciscoもこれを推奨しております(Infrastructure firmware と同様の手順を踏んで、コンポーネント個別にアップグレードも可能)。
こうすることで、Blade本体やBlade内のコンポーネントを交換し、交換パーツに搭載のファームウェアが異なっている場合でも、いつもサーバにassociateしているService Profile をassociateするだけで、オリジナルバージョンに簡単に戻すことが可能です。
以下、Service ProfileとFirmware Policyの関連性についての説明、及びアップグレードの方法を示します。
<Service Profileと Firmware Policy の関連性>
引用元URL: http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/cum/prodlit/white_paper_c11-590518.html
Download Firmware(ローカルPCにcisco.comからダウンロードしてきたファームウェアバンドルファイルをUCSMを使ってFIのstorage領域にコピー)を終え、FIにバンドルファイルが存在するファームウェアは、上図のように、ファームウェアポリシー(そのBladeサーバをどのファームウェア, ファームウェアバンドルで運用するか)をサーバに適用するサービスプロファイルに関連付けることで、プロファイルをassociateしてサーバを起動する際、ファームウェアバージョンをチェックし、指定したファームウェア(バンドル)と異なる場合はバージョンアップ(バージョンダウン)を実施します。
チェックの結果、バージョンが同じだった場合は、アップグレードをスキップします。
<CIMC Firmware のアップグレード>
UCSM及びInfrastructure Firmware が2.1(1a)以降では、Service Profile を適用した時にCIMC firmware versionをアップグレード/ダウングレードするPolicyであるManagement Firmware Packageは使用されず、Host Firmware Packageに統合されました。
よって、これ以降のバージョンでは、CIMC firmwareは、以下の手順4にて他のHost Firmware と共に、Host Firmware Package を作成し、Service Profile の Frimware Policies としてこのPackageを選択し、Service Profileに関連付けることで、associate時にアップグレードすることが出来ます。
以下の手順1~3では、2.1(1a)未満のバージョンにも対応出来るよう、手動でのCIMCアップグレード手順について記述しております。
※詳細なファームウェアアップデート方法については、バージョンごとに異なるため、以下のURLを参照して下さい。
http://www.cisco.com/c/en/us/support/servers-unified-computing/ucs-manager/products-installation-guides-list.html
事前準備として、以下のドキュメントの"各ファームウェアアップグレードの概要"の手順1, 2を参照し、cisco.comのファームウェアダウンロードページからのファームウェアダウンロード、及びPCからFIへのServer Firmware bundle のダウンロードを実施してください。
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12401586
1. Equipmentタブ配下、Equipment を選択
右ペイン、Firmware Managementタブ内、Installed Firmware を選択
ツリーを展開し、該当サーバの CIMC を選択し、Firmwareを確認
2. Update Firmware をクリックし、新たに開く Update Firmware 画面で、該当サーバの CIMC を選択、Backup Version 項目内バージョンを 交換前バージョンへ変更し Apply をクリック
3. Update Status が Ready になるのを待ち、画面を OK ボタンで閉じる
Installed Firmware タブ内 Activate Firmware をクリックし、該当サーバの CIMC を選択
Startup Version を交換前バージョンへ変更、Ignore Compatibility Check のチェックボックスにチェックを入れ、Applyをクリック
Activate Status が Ready になれば終了
<BIOS, Storage Controller, Board Controller, Adapter, CIMC(UCSM 2.1(1a)以降の場合)のFirmwareアップグレード>
上述のように、UCSM 2.1(1a)以降 では、Service Profile, Firmware Policy を利用してファームウェアをアップグレード出来るため、1~3の手順は必要ありません。
4. Serversタブ配下、Servers> Policies> root> Host Firmware Packages を選択
右ペインで + をクリックし、新しい Host Firmware Package 作成ウィンドウ(Create Host Firmware Package)が表示
任意の名前を入力、Blade Package にて交換前のバージョンを選択し、OK ボタンを押す。
各コンポーネントにどのバージョンのファームウェアが適用されるかは、以下のように
Servers>Policies>Host Firmware Packages>作成したパッケージ
を選択して確認できます。
5. Servers タブ配下、Servers> Service Profiles の中から、該当サーバに Associate している Service Profile を選択
右ペインの Policies タブ配下で Firmware Policies を開き、Host Firmware で手順4で作成した Host Firmware Package を選択
Save Changes をクリックすると、ポップアップウィンドウが表示されるため、OKをクリック(既にサーバに適用され、動作しているサーバに適用すると、設定を反映させる為にサーバのリブートが必要な旨のポップアップが表示されますので注意)
6. Firmware Policy を関連付けたProfileをサーバにassociateすると、ファームウェアがアップグレードされます。
アップデートに時間を要するため、通常のassociateより時間を要します。FSMタブで進捗を確認してください。