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NTT様のISDN回線契約時のオプションについて説明させていただきます。

NTTから提供されているISDN回線には以下の2種類があります。

INS1500 (PRI) 23チャンネル 利用可

INS64 (BRI) 2チャンネル 利用可

なお、アナログ回線はGWがナンバーディスプレィに未対応、また回線毎の電圧

変動などにより発着信が不安定になる可能性があることなどから、基本的に

おすすめしておりません。どうしても、アナログ回線を利用する場合は、制限について

事前に弊社SEにじゅうぶん、ご相談ください。

また、NTT以外のキャリア様から提供されているINS同等の回線については、弊社

での検証が行われておりません。利用される場合は事前のじゅうぶんな検証、確認を

(シグナリング、付加サービス、音質、提供品質)をお願いいたします。

1.BRI回線契約時のレイヤ1起動種別

起動種別にはP-P接続(常時起動)またはP-MP接続(常時起動または呼毎起動)がありますが

契約をP-MP接続(常時起動または呼毎起動)としてください。

レイヤ1起動種別ごとの着信動作の違いは以下のようになります。

--------------------------------------------------------
P-P接続(常時起動)の場合、定常状態において常にレイヤ1が活性化されている状態で

利用されます。端末が動作しているとき、端末側からレイヤ1が常に起動されていることを

想定していますので、レイヤ1が非活性の状態で網側から着信コールがあった場合、網は

レイヤ1の活性化処理を行わずにコールを切断します。
--------------------------------------------------------
P-MP接続(常時起動または呼毎起動)の場合、レイヤ1が非活性の状態で網側から

着信コールがあった場合、網はレイヤ1の活性化処理を行い着信させようと試みます。
常時起動の場合、一度レイヤ1が活性化されるとその状態が継続されて使用されます。

呼毎起動の場合、コールが無くなると端末側で非活性化処理が行われ、着信コールの

度にレイヤ1が活性化されます。ただし、端末によっては非活性化処理を行わない

ものも存在します。)
-----------------------------------------------
弊社のVoiceGWは着信時にGW側からレイヤ1を活性化することがないために、

P-P接続(常時起動)の契約回線を利用した場合、万一回線障害等でL1が非活性状態になった

場合は、網側から着信できない問題が発生する可能性があります。
そのため、NTT BRIと弊社Voice GWを接続する場合、契約をP-MP接続(常時起動または

呼毎起動)にしていただけるようにお願いします。

なお、弊社のVoiceGWは、コールが無いときにも回線の非活性化処理を行わないので、

P-MP接続の常時起動と呼毎起動で動作の差は特に発生しません。

また、PRI回線ではP-P接続(常時起動)のみとなります。

2.ダイヤルイン契約
GWへの着信コールは着信番号(Called Number、DNIS)によってルーティングすることが

標準的です。着信番号以外に発信者番号や着信ポートを元にルーティングすることも不可能

ではないですが、意図しない先にルーティングしてしまうなど、設定が難しくなりますので

おすすめしておりません。

そのため、網(局)側から着信番号が送出されていることが大切になります。

このために、ダイヤルイン契約を行う必要があります。
ダイヤルイン契約は複数の子番号を持つ場合にのみ必要な契約で、追加の回線番号を

必要としない場合にはいらないように感じますが、この契約を行わないと網側からの

着信番号が送出されません。

例えば、回線番号0123456789を契約し、この番号以外に子番号を契約しない場合でも

ダイヤルイン契約を行わないと局側からのISDN Q931着信メッセージには

回線番号0123456789が含まれません。ダイヤルイン契約を行わない場合は、網側からの

着信番号が送出されないことを念頭に入れて、ルーティング(dial-peer)の設定を

おこなってください。

3.ナンバーディスプレィ契約

ダイヤルイン契約は着信番号に関するものですが、ナンバーディスプレィ契約は発信者番号

(Calling Number, ANI)の通知を行うかどうかという契約です。なお、繰り返しになりますが

アナログ回線のナンバーディスプレィ通知はGW側で解釈できないため、利用することはできません。

(GWのFXOポートはUS仕様の番号通知には対応していますが、日本仕様には対応しておりません。)

なお、ナンバーディスプレィ契約を行わなくてもISDN回線間、携帯網からの着信については
発信者番号の通知が行われます。ナンバーディスプレィ契約を行って通知ができるようになるのは

主にアナログ回線からの着信となります。


ISDN網からの着信での表示 -- 契約無しでも通知される
携帯網からの着信での表示 -- 契約無しでも通知される場合が多い

アナログ回線網からの着信での表示 -- ナンバーディスプレィ契約が必要

もちろん、発信者側で非通知を行っている場合は、番号は通知されません。また、海外からの
着信の場合も、国際間の番号通知は保証されていないので、通知不可能などとなります。

4.ネームディスプレィ契約
番号通知の発展した発信者の名前通知もあわせて行うネームディスプレィは日本独自仕様

のため、Cisco IOS GWは対応しておりません。

5.アイナンバー契約
BRI(INS64)回線で、3つまでの子番号を持てるアイナンバーオプションがありますが、IOS GW

対応しておらず利用することができません。3つまでの子番号だとしてもダイヤルイン契約を

行って、追加子番号を取得していただく必要があります。これは、アイナンバーの場合は、番号
通知をダイヤルインと別の方法で行っているためです。

6.INS付加サービス
INSのオプション機能として提供されているINSボイスワープ、INSマジックボイス、INSでんわばん
などのサービスはIOS GWで対応していない、スティミュラスプロトコルを利用するために、契約

しても利用することができません。CUCM側で同等機能の利用をご検討ください。ただし、

INSボイスワープについては利用方法がありますので次に説明させていただきます。

7.再びINSボイスワープについて

上の項目で説明したとおり、INS付加サービスを契約しても、IOS GWを利用する電話機から

利用することはできませんが、INSボイスワープ(転送機能)については、契約時にその回線からの

制御の他にリモートコントロール用電話番号を追加することができます。この番号としてIOS GW

を利用しない電話機、例えばお持ちの携帯電話などを登録しておけば、そこからボイスワープの

制御を行えます。

昨今のVoIPシステムではめったに大規模な障害が発生することはありませんが、機器が収容されて

いるビルが法定点検で全館停電するときなどに、その回線での着信を受けることができなくなります。

この場合に、どうしても救いたい番号についてはボイスワープを契約しておき、別の支店・営業所に

転送しておくなどの救済手段を利用することができます。

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