このドキュメントは、英語版(バージョン14)の日本語訳です。日本語は直訳ではなく、日本のお客様の使用状況に沿って変更を加えている箇所もあります。
最新の内容は英語原文をご確認ください。
こちらのドキュメントでは、SSH経由でのコンソールログの収集手順を紹介しています。
SSH 経由でのデバッグは、IP Phoneとのネットワーク接続が安定していて、IP Phoneのリブートが発生しない環境では便利な方法です。
IP Phoneの起動時の問題やネットワーク接続に問題がある場合は、コンソールケーブルによって、IP Phoneと PC を直接接続する手順が必要となります。
8900, 9900シリーズのIP Phoneにはコンソールポートは実装されていないため、USB ポートを使用します。
事前準備
下記のものが必要になります。
(1)RS232 ヌルモデムケーブル
両端に青い 9 ピン DB9 コネクタが付いています。
ウィキペディアなどに自作する方法が紹介されています。
本ドキュメントでは、IDS Console Cable 72-1847-01を使用しています。
(2)USB -シリアル変換アダプタ
IOGEAR USB - シリアル変換アダプタ(モデル:GUC232A)など、IP Phoneで機能するものが必要です。
PC にシリアルポートがある場合は、必要なアダプタは 1 つだけですが、シリアルポートがない場合は、PCに接続する側を含めて、
合計2つ必要になります。
(3)PuTTY などのターミナルソフトウェア
全体の接続は次のようになります。
IP Phone(横または背面の USB ポート)<==> USB - シリアル変換アダプタ <==> ヌルモデムケーブル <==> USB - シリアル変換アダプタ <==> PuTTY を実行する PC
新しい COM ポートをリッスンするよう PuTTY クライアントを設定します。
必要なパラメータは次のとおりです。
デバッグ情報が即座に PuTTY セッションに表示されます。
エラー メッセージとトラブルシューティング
IP Phoneに次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
「The <Name of the USB To Serial Converter> has been detected but is disabled by the Administrator.(<USB シリアル コンバータの名前> が検出されましたが、管理者によって無効にされています。)」
これは、使用している USB - シリアルコンバータがサポート対象ではないことを意味します。 別のモデルを探し、試してみてください。