1.NX-OS Software リリースタイプ
CIsco NX-OS Softwareは下記のような3つのリリースタイプが存在します。
Cisco NX-OS
Software リースタイプ
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説明 |
メジャー リリース
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メジャー リリースでは、重要な新しい機能またはプラットフォームが導入されます。
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マイナー リリース
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各メジャー リリースは複数のマイナー リリースから構成されます。各マイナー リリースによってメジャー リリースが強化されます。
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メンテナンス リリース
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メンテナンス リリースでは主に、マイナー リリースで見つかった製品の不具合が解決されます。各メンテナンス リリースにおいて製品の不具合に確実に対処することで、マイナー リリースの整合性と安定性が維持されます。メンテナンス リリースで新しい機能が追加されることはほとんどありません。
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サポート パッチ
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サポート パッチでは、重大でサービスに支障をきたすような製品の不具合に対処します。
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*Cisco NX-OS ソフトウェア リリースのライフサイクル、Cisco NX-OS ソフトウェア リリース管理のシナリオ、に関する詳細な情報は下記よりご確認頂けます。
Cisco NX-OS ソフトウェア リファレンス ガイド
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ios/nxos/prodlit/nxosrg_wp.html
2.メジャーリリースとプラットフォームリリースに関して
(1)メジャーリリースとプラットフォームリリース
例えばNX-OS4.0(1a)N1(1a)の場合、4.0(1a)までがプラットフォームに依存しないコードとなり、4がプラッドフォームに依存しないメジャーリリース、0がマイナーリリース、1がメンテナンスリリースとなります。
(2)プラットフォーム識別子に関して
Nexusシリーズスイッチにおいてプラットフォーム識別子は下記図のようになります。
プラットフォームタイプ識別子 |
Nexus シリーズ名 |
None/D/DX |
Nexus 7000 シリーズ
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N |
Nexus 6000 ,5000 シリーズ
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E |
Nexus 4000 シリーズ
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A |
Nexus 3500 シリーズ
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U |
Nexus 3000 シリーズ
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S |
Nexus 1000v シリーズ
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3.不具合修正バージョンの確認方法
(1)Cisco Bug serch toolによる不具合修正バージョンの確認
不具合に関する情報はCisco Bug Search Toolよりご確認頂けます。
Cisco Bug Search Tool
https://tools.cisco.com/bugsearch?referring_site=btk
例えばCSCua88996の修正バージョンを確認したい場合、上記リンクのSearch For:の項目にCSCua88996を入力し、検索すると
下記のように表示され、known Fixed releaseから修正バージョンを確認出来ます。
4.不具合修正済みのCCOリリースバージョンの確認方法
(1)Internal release バージョンのCCOリリースバージョンへの変換
CSCua88996に対する不具合修正は、known Fiexed Releasesの表示結果の通りとなりますが、ここに示される、
修正バージョンの表記にはソフトウェアの開発過程において使用されるinternal リリースのSoftware バージョンが表記
されていることがあります。不具合修正がされているCCOリリースバージョンを知るには少数点前の数字に+1をして
確認することができます。
*例えば6.2.(0.217)と表記がありますが、CCOリリースバージョンに変換すると6.2.(1)となります。
またSはBuild idとなります。Build idとはCCOリリースを前に不具合修正を行う過程で用いられるバージョン識別子になります。
S0から始まり、該当する不具合を修正したBuild idを持つSoftware versionがCCOへリリースされます。CSCua88996
の不具合修正バージョンをCCOリリースバージョンへ変換すると下記のようになります。
Internal バージョン |
CCOリリース
バージョン
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6.1(1.33)S0
6.1(1)S31
6.1(1.69)
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6.1.(2)
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6.2(0.217)
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6.2.(1) |
5.2(6.16)S0
5.2(7)
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5.2.(7)
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以上よりCSCua88996は、6.1.X台においては6.1.(2)から、6.2.X台においては6.2.(1)から、5.2.X代においては5.2.(7)より修正がされていると解ります。
(2)コマンドによるbuild idの確認
nexus 7000シリーズにおいてのみ、build idをshow version internal build-identifierコマンドにて確認することが出来ます。
N7K# show version internal build-identifier
Kickstart image file: bootflash:///n7000-s2-kickstart.6.1.4.bin : S26
System image file: bootflash:///n7000-s2-dk9.6.1.4.bin : S26
(補足)known affected release に関して
known affected release は該当の不具合によって影響を受けることが実例として確認されているバージョンが、古いリリース順に記載されております。
特に記載がない場合、known fixed release で示されているバージョン以前のソフトウェアリリースが不具合の影響を受ける可能性があります。
例えば、CSCua88996のknown affected release は、5.2.(5),6.0.(3),5.2.(7)S17となっていますが、これは
5.2.(5),6.0.(3),5.2.(7)S17においてCSCua88996に該当している事例が確認できていることを示しております。
しかし、known Fiexed Releasesは上記の通りとなりますのでfixed release以前のバージョンに関しましては
CSCua88996が発生する可能性があります。(例:5.2.(6),)
また5.2.(7)S17,5.2.(7)がknown affected rellease ,known fixed releaseの両方に記載されておりますが、
5.2.(7)S17は開発中のイメージ識別子であり、5.2.(7)のCCOリリースバージョンはCSCua88996が
修正済みとなります。