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スピーカー紹介
兵藤 義明(ヒョウドウ ヨシアキ)
シスコテクニカルサービス、LAN Technology Team
2009年入社。Cisco Japan TAC のカスタマーサポートエンジニアとして、Catalyst シリーズスイッチ、Cisco ルータのサポートを経験。
保有資格: CCIE R&S #27655、RedHat RHCE
セミナーの録画ビデオはこちらから覧いただけます。
11月18日までエキスパートに質問で質問をを受け付けています。
質問
Q1.STP、REP、フレックスリンクのプロトコルを3つ同居することはありますか?
A1. あるポートで複数のレイヤ2 冗長プロトコルを有効にすることはできません。あるネットワークの一部ではSTP を使用し、一部ではREP を使用するということは可能ですが、設計には十分な注意が必要です。一般的な注意点については
http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/switches/ps6568/ps6580/prod_white_paper0900aecd806ec6fa.pdf
https://supportforums.cisco.com/docs/DOC-25546
などをご参照ください。
Q2. トポロジとは何ですか?
A2. ネットワーク用語としては、ネットワーク機器や端末との接続状態を意味します。
Q3. 1) 31ページの B-C間 指定ポート決定方法が分かりませんでした。2) スライド31ページのDPの決定方法について、SWB側の決定方法の詳細はどのようになりますでしょうか。※RBまでのコストが同一でSWC側でなくSWB側がDPになる理由が知りたいです。
A3. ルートブリッジまでのパスコストが等しいのですが、このような場合ブリッジ ID が小さいほうが指定ポートとなります。資料の中には明示的に書いてありませんが、今回はスイッチB のブリッジIDがスイッチC のブリッジID より小さいと仮定しています。
Q4. 誤って同一SW内のポート同士を接続した際は、ポート番号の大きさでブロッキングポートが決まるのでしょうか?
A4. 送信元ポートIDで決定されます。ポートID = ポートプライオリティ + ポート番号ですので、ポートプライオリティが小さいものが指定ポートになります。ポートプライオリティが設定されていない場合や等しい場合にはポート番号が小さいほうが指定ポートになります。
Q5. 38ページの MACアドレスの移り変わりを見るにはshow mac-address-tableコマンドを数回打てば良いのでしょうか?
A5. はい、そうです。機種によってはコマンドが "show mac address-table" と mac と address の間がスペースとなっているものもあります。
Q6. ソフトウェアの不具合というのは、具体的にどのような事例が有りますか?
A6. 例えば、ポートの送信のみができなくなる、または受信のみができなくなる、といったソフトウェア不具合が原因でループが発生したという事例があります。
Q7. bpduの内容を知りたいです。
A7. BPDU はブリッジプライオリティ、ブリッジID、パスコスト、各種タイマーなどのフィールドを持ちます。詳細については
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk870/tk136/tk885/technologies_tech_note09186a0080093cc6.shtml
をご参照ください。
Q8. STPの状態遷移はSNMP TRAPで検知することができますでしょうか。
A8. "logging event spanning-tree" を IF で設定すると状態遷移を syslog で出力させることができるのでそれをSNMP でとばすことは可能です。
Q9. STPが有効なネットワークで障害などによりループが発生した際に監視システムで検知することは可能でしょうか?
A9. "logging event spanning-tree" を IF で設定すると状態遷移を syslog で出力させることができるのでそれをSNMP でとばすことは可能です。
Q10. 自分の認識だと、MSTPはVLANをまとめて通信したい、あるいはできる、セグメントだけ纏めて、CPUの負担軽減をおこなうためのVLAN版の集約的な要素がRSTPに加わったという感覚でとらえてるのですが、簡単に一言でわかりやすく言うとすればどういう言葉になるでしょうか?
A10. おおよそご認識の通りです。詳細については
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/100/1008/1008493_MST-j.html
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/SW/LANSWT-Access/CAT3750SWT/CG/005/swmstp.html?bid=0900e4b182528cd1
をご参照いただければと思います。
Q11. ルートブリッジに隣接しているSWのルートポートで来るべきルートブリッジからのBPDUを受信出来なかった場合は、Roleはまずどう移行するのでしょうか?
A11. 通常は他のいずれかのポートがルートポートになり、元々ルートポートだったポートは指定ポートになります。
Q12. この講義ではDesignated Port, Non-designated Port という英語表現と指定ポート、非指定ポートという日本語表現を併用していたようですが、一般的には(例えば、日本Cisco社公式の用語として)はどちらを使うのでしょうか?
A12.公式の用語というのはありませんが、例えば
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/100/1008/1008516_84-j.html
では"指定(Designated)" という表記をしています。
Q13.STP構成の中にCatalyst以外の製品も含まれる場合に注意する点はありますか?何か コマンドで確認しておくPointはありますか?
A13. Catalyst以外の製品でBPDU がどのように処理されるか確認する必要があります。ハブのような製品でBPDU を処理できないものが入っていると、構成によってはループ障害を起こすことがあります。
Q14. STPを設定時、自動でRP,DP,NPが選択されますが、トラブルシューティングでは、これらを手動で指定設定できるということでしょうか。あるいは、STPを有効にし直すということでしょうか?
A14. トラブルが発生している際には、その原因を解消する必要があります。HW の不良が原因であればその部位を交換したり、ポートの振替をする必要があります。ソフトウェアの不具合であれば、一般的にはOS のアップグレードをする必要があります。設定ミスであれば設定を直す必要があります。
Q15.本セッションはSTPについてご解説頂いたと思いますが、RSTPとの相互接続の際に、下位互換とはいえ、気をつける点がありましたらご回答いただけますでしょうか?
A15. ご認識のとおり、RSTP はSTP に対して下位互換性がありますので、通常はRSTP とSTP の混在が障害の直接的な原因になることはありません。
Q16. ラボで実際に今回のセミナーの実習を試してみたいのですが、先ほどはどのように障害を発生していたのでしょうか?ケーブルの抜去ではなかったようですので質問させていただきました。
A16. ファイバーケーブルの受信側のみ少しだけ抜いていますが、 非常に微妙な加減が必要であり、安定させて事象を発生させることは困難でした。
Q17. ラボで実際に今回のセミナーの実習を試してみたいのですが、先ほどはどのように障害を発生していたのでしょうか?ケーブルの抜去ではなかったようですので質問させていただきました。
A17. ファイバーケーブルの受信側のみ少しだけ抜いていますが、 非常に微妙な加減が必要であり、安定させて事象を発生させることは困難でした。
Q18. show controllers cpu-interface
show platform port-asic stats drop asic 0
show platform port-asic stats drop asic 1
上記のコマンドが実行出来るCatalystは どの機種になりますか?
A18. デスクトップシリーズスイッチとメトロスイッチシリーズの多くで実行可能です。
Q19. logging console informational の設定に関してですが、通常 consoleのレベルは 何になりますでしょうか?STP以外でも informationalにしておくのが良いのでしょうか?
A19. console のデフォルトのロギングレベルはdebugging になります。debug 出力をコンソールで確認したい際には" logging console informational "は不要な設定です。
Q20. STPが有効なネットワークで障害などによりループが発生した際に監視システムで検知することは可能でしょうか?
A20. "logging event spanning-tree" を IF で設定すると状態遷移を syslog で出力させることができるのでそれをSNMP でとばすことは可能です。
Q21. ループを確認した後の対応作業にはどのようなものがありますか?
A21. トラブルが発生している際には、その原因を解消する必要があります。HW の不良が原因であればその部位を交換したり、ポートの振替をする必要があります。ソフトウェアの不具合であれば、一般的にはOS のアップグレードをする必要があります。設定ミスであれば設定を直す必要があります。