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基本的なSIP通信手順とトラブルシューティングコマンド

 

1. PBXとCisco SIP IP Phone間の通信手順-正しい接続と切断
2. ゲートウェイとCisco SIP IP Phone 間の通信手順-正しい通信接続と通信保留
3. Cisco SIP IP Phone とCisco SIP IP Phone 間での単純な通信保留の手順

 

【概要】

このドキュメントではPBX、ゲートウェイおよびSIP Phoneの基本的なSIP通信手順について詳しく説明します。

このドキュメントは初心者向けに作られており、SIPの通信手順とメッセージへの理解を手助けするものとなっています。また、このドキュメントはSIPトラブルシューティングコマンドについても書かれています。

 

【前提条件】

このドキュメントの内容を理解するにはSIPプロトコルと通信手順メッセージに関する基礎知識が必要です。

 

【通信手順の例】

 

1. PBXとCisco SIP IP Phone間の通信手順-正しい接続と切断

以下の図はゲートウェイとCisco SIP IP Phoneへの正しい通信接続から切断までの様子を示しています。このシナリオでは2人のエンドユーザーがいて、それらはユーザーAとユーザーBです。ユーザーAはPBX A側に配置されており、T1/1E1経由でゲートウェイ1(SIPゲートウェイ)と接続しています。ユーザーBはCisco SIP IP Phone です。ゲートウェイ1はIPネットワークを通じ、Cisco SIP IP Phone と接続します。

 

通信手順は以下の通りです。

1.ユーザーAがユーザーBに電話をかけます。
2.ユーザーBが電話に応答します。
3.ユーザーBが電話を切断します。

通信手順①

 

順番動作説明
1Setup-PBX Aからゲートウェイ1呼の接続はPBX Aとゲートウェイ1から始まります。
電話の接続はユーザーAがユーザーBに電話をかけようとするときに生じる標準的なトランザクションが含まれます。
2

INVITE-ゲートウェイ1からCisco SIP IP Phone 

ゲートウェイ1はSIP URLの電話番号をダイアルピアにマップします。このダイアルピアはSIP接続可能なIPアドレスとポート番号が含まれます。ゲートウェイ1はSIP INVITEリクエストをダイアルピアとして受け取ったアドレスに送ります。
ここではそれはCisco SIP IP Phone になります。

以下の項目がINVITEリクエストの内容です。
・Cisco SIP IP Phone のIPアドレスがRequest-URIフィールドに挿入されます。
・PBX Aは接続セッションの開始側としてFromフィールドで識別されます。
・固有の数値識別子は呼に割り当てられCall-IDフィールドに割り当てられます。
・1つのコールレグ内でトランザクション番号はCSeqフィールドで確認されます。
・ユーザーAが受信可能なメディアが指定されます。
・ゲートウェイがRTPデータを受信できるポートが指定されます。

3Call Proceeding-ゲートウェイ1からPBX Aゲートウェイ1はPBX Aに呼の接続要求をPBX Aが受信したことを知らせるために、確認応答を送ります。
4100Trying-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 100 Trying 応答を送ります。100 Trying 応答はINVITEリクエストがCisco  SIP IP phoneによって受け取られているという事を示します。
5180 Ringing-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 180 Ringing 応答を送ります。180 Ringing 応答はユーザが呼び出されているという事を示します。
6Alert-ゲートウェイ1からPBX A

ゲートウェイ1はユーザーAにAlertメッセージを送ります。Alertメッセージはゲートウェイ1がCisco SIP IP Phoneから180 Ringing 応答を受け取ったという事を示します。
ユーザーAはユーザーBが知らせを受けたという事を示すリングバックトーンを聞きます。

7200 OK-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 200 OK 返答を送ります。200 OK 返答はゲートウェイ1に接続済みという事を知らせます。
8Connect-ゲートウェイ1からPBX Aゲートウェイ1はPBX AにConnectメッセージを送ります。ConnectメッセージはPBX Aに接続済みという事を知らせます。
9Connect-PBX Aからゲートウェイ1

PBX Aはゲートウェイ1のConnectメッセージに確認応答をします。

10ACK-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone ゲートウェイ1はCisco SIP IP phone にSIP ACK を送ります。ACKはゲートウェイ1が200 OK 応答を受け取った事を確認します。そして、呼接続がアクティブになります。
11BYE-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1

ユーザーBはCisco SIP IP phone で呼接続を終了し、ゲートウェイ1にSIP BYE リクエストを送ります。

BYE リクエストはユーザーBが呼を切りたいということを示します。

12Disconnect-ゲートウェイ1からPBX Aゲートウェイ1はDisconnectメッセージをPBX Aに送ります。
13Release-PBX Aからゲートウェイ1PBX Aはゲートウェイ1にReleaseメッセージを送ります。
14200 OK-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone 

ゲートウェイ1はCisco SIP IP phone にSIP 200 OK 返答を送ります。
200 OK 応答はゲートウェイ1がBYEリクエストを受け取ったという事をCisco SIP IP phoneに知らせます。

15Relese Complete-ゲートウェイ1からPBX A

ゲートウェイ1はPBX AにRelese Completeメッセージを送り、呼接続は終了します。

 

 

2. ゲートウェイとCisco SIP IP Phone 間の通信手順-正しい通信接続と通信保留

 

以下の図はゲートウェイとCisco SIP IP phone 間の正しい通信接続と通信保留を示しています。このシナリオでは2人のエンドユーザーがいて、それらはユーザーAとユーザーBです。ユーザーAはPBX A側に配置されており、T1/1E1経由でゲートウェイ1(SIPゲートウェイ)と接続しています。ユーザーBはCisco SIP IP phone です。ゲートウェイ1はIPネットワークを通じ、Cisco SIP IP phone と接続します。

 

通信手順は以下の通りです。

1.ユーザーAがユーザーBに電話をかけます。
2.ユーザーBが電話に応答します。
3.ユーザーBがユーザーAを保留にします。
4.ユーザーBがユーザーAの保留を解除します。

 

通信手順②

 

順番動作説明
1Setup-PBX Aからゲートウェイ1呼接続はPBX Aとゲートウェイ1から始まります。呼接続はユーザーAがユーザーBに電話をかけるときに生じる標準的なトランザクションが含まれます。
2INVITE-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone 

ゲートウェイ1はSIP URLの電話番号をダイアルピアにマップします。このダイアルピアはSIP接続可能なIPアドレスとポート番号が含まれます。ゲートウェイ1はSIP INVITEリクエストをダイアルピアとして受け取ったアドレスに送ります。ここではそれはCisco SIP IP phone になります。

以下の項目がINVITEリクエストの内容です。
・Cisco SIP IP phone のIPアドレスがRequest-URIフィールドに挿入されます。
・PBX Aは呼接続の開始側としてFromフィールドで識別されます。
・固有の数値識別子は接続に割り当てられCall-IDフィールドに割り当てられます。
・1つのコールレグ内でトランザクション番号はCSeqフィールドで確認されます。
・ユーザーAが受信可能なメディアが指定されます。
・ゲートウェイがRTPデータを受信できるポートが指定されます。

3Call Proceeding-ゲートウェイ1からPBX A

ゲートウェイ1はPBX Aに呼の接続要求を受信したことを知らせるために、確認応答を送ります。

4100 Trying-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 100 Trying 応答を送ります。100 Trying 応答はINVITEリクエストがCisco  SIP IP phoneによって受け取られているという事を示します。
5180 Ringing-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 180 Ringing 応答を送ります。180 Ringing 応答はユーザーが呼び出されているという事を示します。
6Alert-ゲートウェイ1からPBX Aゲートウェイ1はユーザーAにAlertメッセージを送ります。Alertメッセージはゲートウェイ1がCisco SIP IP phoneから180 Ringing 応答を受け取ったという事を示します。
ユーザーAはユーザーBが知らせを受けたという事を示すリングバックトーンを聞きます。
7200 OK-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP 200 OK 返答を送ります。200 OK 返答はゲートウェイ1に接続済みという事を知らせます。
8Connect-ゲートウェイ1からPBX Aゲートウェイ1はPBX AにConnectメッセージを送ります。ConnectメッセージはPBX Aに接続済みという事を知らせます。
9ACK-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone ゲートウェイ1はCisco SIP IP Phone にSIP ACK を送ります。ACKはゲートウェイ1が200 OK 応答を受け取った事を確認します。そして、呼接続が確立します。
10

Connect ACK-PBX Aからゲートウェイ1

PBX Aはゲートウェイ1のConnectメッセージに確認応答します。
11INVITE-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1ユーザーBはユーザーAを保留にします。Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にINVITE要求を送ります。
12

200 OK-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone 

ゲートウェイ1はCisco SIP IP phone にSIP 200 OK 応答を送信します。200 OK 応答はCisco SIP IP phone にINVITEが正しく送られたという事を知らせます。
13ACK-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1

Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP ACK を送信します。ACKはCisco SIP IP phone が200 OK 応答を受け取ったという事を知らせます。そして、呼接続は、一時的に非アクティブとなります。RTPパケットは送られません。

14INVITE-Cisco SIP IP phoneからゲートウェイ1 ユーザーBはユーザーAの保留を解除します。Cisco SIP IP phone はゲートウェイ1にSIP INVITEを送ります。
15

200 OK-ゲートウェイ1からCisco SIP IP phone 

ゲートウェイ1はCisco SIP IP phone にSIP 200 OK 応答を送ります。200 OK 応答はCisco SIP IP phone にINVITEが正しく送られたという事を知らせます。
16ACK-Cisco SIP IP phone からゲートウェイ1Cisco SIP IP Phone はゲートウェイ1にSIP ACKを送ります。ACKはゲートウェイ1が200 OK 応答を受け取った事を確認します。そして、呼接続がアクティブとなります。

 

3.Cisco SIP IP Phone とCisco SIP IP Phone 間での単純な通信保留の通信手順

 

以下の図はCisco SIP IP phone 間で通話者の一人が他の人を保留の状態にした後、通話に戻るという正しい通信を示しています。このシナリオでは2人のエンドユーザーがいて、それらはユーザーAとユーザーBです。ユーザーAとユーザーBはIPネットワーク経由で接続されているCisco SIP IP phone を使用します。

 

通信手順は以下の通りです。

1.ユーザーAがユーザーBに電話をかけます。
2.ユーザーBが電話に応答します。
3.ユーザーBがユーザーAを保留にします。
4.ユーザーBがユーザーAの保留を解除します。
5.通話が続きます。

 

通信手順③

 

手順動作説明
1INVITE-Cisco SIP IP phone AからCisco SIP IP phone B

Cisco SIP IP phone AはCisco SIP IP phone BにSIP INVITE リクエストを送ります。INVITEリクエストはユーザーBを呼接続にユーザーBを通話者として招待するものです。

以下の項目がINVITEリクエストの内容です。
・ユーザーBの電話番号はSIP URLフォーム上でRequest-URLフィールドに挿入されます。SIP URLはユーザーBのアドレスを確認し、Eメールアドレスに似た形(user@host)をとります。
(userは電話番号を、hostはドメイン名または数値で表されたネットワークアドレスを示します。)
例えば、ユーザーBに向けたINVITEリクエストのRequest-URIフィールドは”INVITE sip:555-0002@companyb.com; user=phone.”と示されます。”user=phone”パラメーターはRequest-URIアドレスがユーザ名ではなく電話番号であることを示します。
・Cisco SIP IP Phone Aは呼接続の開始側としてFromフィールドに識別されます。
・固有の数値識別子は呼に割り当てられCall-IDフィールドに割り当てられます。
・1つのコールレグ内でトランザクション番号はCSeqフィールドで確認されます。
・ユーザーAが受信可能なメディア機能が指定されます。

2180 Ringing-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone ACisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone AにSIP 180 Ringing 応答を送ります。
3200 OK-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone A

Cisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone AにSIP 200 OK 応答を送ります。200 OK 応答はCisco SIP IP phone Aに接続済みという事を知らせます。

Cisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone Aが送ったINVITEメッセージでアドバタイズされたメディア機能をサポートしているのなら、200 OK 応答でCisco SIP IP phone BとCisco SIP IP phone Aのメディア機能の共通箇所をアドバタイズします。Cisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone Aがアドバタイズしたメディア機能をサポートしていないなら、Cisco SIP IP phone Bは304 Warningヘッダーフィールドと共に400 Bad Requestを送り返します。

4ACK-Cisco SIP IP phone AからCisco SIP IP phone B

Cisco SIP IP phone AはCisco SIP IP phone BにSIP ACKを送ります。ACKはCisco SIP IP phone AがCisco SIP IP phone Bから200 OK 応答を受け取った事を示します。

ACKはCisco SIP IP phone Bが使用する最終セッションの記述と共にメッセージボディが含まれる場合があります。ACKのメッセージボディが空であれば、Cisco SIP IP phone BはINVITEリクエストのセッション記述を使います。

  双方向のRTPチャネルがCisco SIP IP phone AとCisco SIP IP phone B間で確立されます。
5INVITE-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone A

Cisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone Aに新しいSession Description Protocol(SDP)セッションパラメーター(IPアドレス)と共に呼途中 INVITEを送ります。SDPセッションパラメーターは通話を保留にする時に使われます。

Call_ID=1
SDP:c=IN IP4 0.0.0.0

SIP INVITE内のSDPのc行は「0.0.0.0」を含み、通話を保留にします。

6200 OK-Cisco SIP IP phone AからCisco SIP IP phone BCisco SIP IP phone AはCisco SIP IP phone BにSIP 200 OK応答を送ります。
7ACK-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone A

Cisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone AにSIP ACKを送ります。ACKはCisco SIP IP phone BがCisco SIP IP phone Aから200 OK 応答を受け取ったという事を示します。

  RTPチャネルがCisco SIP IP phone AとCisco SIP IP phone B間で切断されます。
8INVITE-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone A

Cisco SIP IP phone Bは前のINVITEとして同じ呼IDと新しいSDPセッションパラメーター(IDアドレス)と共に呼の途中でINVITEを送ります。呼IDとSDPセッションパラメーターは呼を再確立するために使用されます。

Call_ID=1
SDP:c=IN IP4 181.23.250.2

電話Aと電話B間の呼を再確立する為、電話BのIPアドレスはSDPのc行に挿入されます。

9200 OK-Cisco SIP IP phone AからCisco SIP IP phone BCisco SIP IP phone AはCisco SIP IP phone BにSIP 200 OK 応答を送ります。
10ACK-Cisco SIP IP phone BからCisco SIP IP phone ACisco SIP IP phone BはCisco SIP IP phone AにSIP ACKを送ります。ACKはCisco SIP IP phone Bが200 OK 応答を受け取った事を確認します。
  双方向のRTPチャネルがCisco SIP IP Phone AとCisco SIP IP Phone B 間で再確立されます。

 

Cisco Unified Communicatuins ManagerにおけるSIPポートの定義

 

コマンド

 

SIPトラブルシューティング

・Unified Communicatuins Manager上でUC ManagerのSIPトレースを確認するためにRTMTを使います。
・"debug ccsip calls"
・"debug ccsip alll"
・"debug ccsip error"
・"debug ccsip events"
・"debug ccsip messages"
・"debug ccsip states"
・"show sagent sip-ua call"
 -sip呼で有効なUACとuser agent server(UAS)情報を表示します。
・"show call active voice bruef"
 動いているボイス呼またはファックス転送の為の有効な呼情報を表示します。

・MTP設定を確認します。
 -MTPはアーリーオファーで必要です。
 -MTPは補助サービスを提供する為の古いバージョンのUC Managerで必要です。
・レイヤー2/3の変数を確認します。

 

【SIP トレースについて】

SIPトレースの詳細は以下のURLを参照してください。
http://supportforums.cisco.com/docs/DOC-27105

 

【関連情報】

基本的な通話の為のSIP電話の設定
Cisco Unified IP Phone 9951データシート
原因コードの詳細
基本的なVoip呼のトラブルシューティングとデバック
ISDNスイッチタイプ、コードと値
SIP 応答配置の為のPSTN原因コードの設定

 

このドキュメントは英語版の翻訳です。
Basic SIP Call Flows & Troubleshooting Commands

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