このドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager(以下CUCM)において、定期的にIP電話を自動でリセットやリスタートする方法を紹介しています。
目的
このドキュメントの目的は、IP電話で定期的に発生する問題(メモリーリークなど)を回避することです。IP電話の通常設定では、リセットのスケジュールを作成する機能はありません。下記の手順はすべてCUCMで実施するものです。
対象のデバイスを選択
この手順でリセットできるデバイスは、CCMAdminのデバイス -> 電話というページで作成可能のデバイスです。CUCMに登録できる、シスコ IP電話、ビデオ端末、3rdパーティ SIP電話、CTI Port などが対象機器です。
Ⅰ.
CCMAdminの画面から、一括管理 --> 電話 --> 電話のリセット/ リスタート --> クエリーというページをアクセスします。
Ⅱ.
「リセット・リスタート・設定の適用」というオプションから必要な作業を選択し、「後で実行」にチェックを入れます。
Ⅲ.
対象デバイスの検索条件を設定し、送信ボタンをクリックします。
補足1:
デバイス名、電話番号、デバイスタイプ、デバイスプロトコルなどの条件を同時に複数設定できます。上記の画像では、7800シリーズのIP電話で、回線番号が20で始まる電話機まで絞っています。
補足2:
デバイスタイプという検索条件に入力できる文字列は、デバイス --> デバイスの設定 --> デバイスのデフォルトというページで確認可能です。
Ⅳ.
(リセットの頻度は、毎時・毎日・毎週・毎月の中の一つであれば、本ステップは不要です。希望の頻度はこちらに該当しない場合(3日間毎、2週間毎など)、本ステップは必要です。)
今後必要となるリセットの回数分、上記 Ⅲの「送信」ボタンを繰り返してクリックします。
例:今後の9日間の中で、3日間毎にリセットをしたい場合、「送信」を3回クリックします。その結果、同様のジョブが3つ表示されます。
スケジュールを適用
これよりの手順は 一括管理 --> ジョブスケジューラというページで実施します。
Ⅴ.
上記 Ⅲ とⅣで作成されたジョブを選択し、下記のように1回目のリセットのスケジュール日時を設定します。
補足:
上記 Ⅳ を実施した場合、各ジョブの頻度を「一度」にし、希望のスケジュール日時を手動で都度入力してください。
Ⅵ.
ジョブのステータスが保留となっているため、上記 Ⅴ.を完了の上、各ジョブのステータスをアクティブに変更します。
Ⅶ.
ジョブのスケジュール日時とステータスを下記のように確認できます。
下記の画像は上記 Ⅳ.で紹介した事例です。
Ⅷ.
スケジュールとステータスに問題がなければ、このままスケジュール通りにリセットが自動で適用されます。