シスコサポートコミュニティ
キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 

Cisco Expressway - CMR Hybrid / Cloud コール接続のトラブルシューティング

 

 

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Collaboration Meeting Rooms (Cisco CMR) Hybrid および Cisco CMR Cloud ソリューションにおいて、社内 Collaboration ネットワークから Cisco Expressway を経由して WebEx クラウドに接続する際に発生する問題のトラブルシューティング手法について説明します。

主に、Cisco CMR Hybrid / Cloud のコールセットアップの問題が発生した際に、Cisco Expressway-E で取得したログから、原因が社内ネットワークにあるか、クラウド側にあるかを切り分ける方法について説明します。

 

構成

本ドキュメントでは、下記のような CMR Hybrid / Cloud の構成において、社内ネットワークの出入り口である Cisco Expressway-E で問題を切り分ける方法を説明します。CMR Cloud では TS/MCU が構成にない場合もあります。

 

ログの取得

問題の切り分けのために、Cisco Expressway-E で取得する以下のログについて紹介します。特に Diagnostics Log は再現性がある問題の解析に最も重要なログとなりますので必ず取得するようにしてください

  • 検索履歴 (Search History)
  • Diagnostics Log
  • パケットキャプチャ

 

問題の内容によっては Cisco Expressway-C, Unified CM, Conductor, TS/MCU のログも必要になる場合もあります。その際は以下のドキュメントなどをご参照ください。

 

検索履歴 (Search History)

検索履歴では、Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C から受信したコールを WebEx クラウドにルーティングした結果を確認できます。

検索履歴の画面は、Expressway-E の管理者画面より、ステータス (Status) > 検索履歴 (Search History) タブで確認できます。該当時刻にコールを受信しているか、Status が Found になっているか確認してください。コールを受信していない場合は Unified CM、Cisco Expressway-C、TS/MCU などの設定を確認してください。

 

検索履歴の各レコードをクリックすると、検索の詳細 (Search Detail) が確認できます。

Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C からコールを受信しているか、そのコールを WebEx 向けに作成した DNS ゾーンに正しくフォワードしているかについて確認します。

 

Diagnostics Log の取得

Cisco Expressway の Diagnostics Log は、SIP メッセージを含む詳細なデバッグログ、設定 (xconfig)、ステータス (xstatus) を含みます。この Diagnostics Log は、コール接続の詳細な解析に必須のログとなります。

Diagnostics Log は、[メンテナンス (Maintenance)] > [診断 (Diagnostics)] > [診断ログ (Diagnostic logging)] で開いた画面で取得できます。

   

詳細な Diagnostics Log の取得方法は以下のドキュメントに記載されています。

  

パケットキャプチャの取得

メディアパケットの解析や TCP レベルの解析を行なうためには、パケットキャプチャを取得してください。

Diagnostics Log に含まれるパケットキャプチャは取得できる容量が限られています。比較的長い期間のパケットキャプチャを取得するためには、Diagnostics Log と合わせて tcpdump コマンドを実行する必要があります。

パケットキャプチャの取得方法は下記のドキュメントに記載されています(暗号化は解除しないでください。LAN2 インタフェースのキャプチャには -i eth1 オプションが必要です)。

例)

# cd /mnt/harddisk
# mkdir temp
# cd temp
# tcpdump -w <ファイル名.pcap> -i eth1 -s 0 -C 10 -l ip and not port 22

  

イベントログ (Event Log)・ネットワークログ (Network Log) の取得

再現性がなく Diagnostics Log が取得できない場合は、イベントログやネットワークログを下記の方法で取得できます。これらのログには詳細な情報が記載されません。よって、問題の内容によっては原因を特定するために問題を再現させ、Diagnostics Log やパケットキャプチャを取得する必要があります。

これらのログの取得方法は以下のとおりです。

  • イベントログ:[ステータス (Status)] > [ログ (Logs)] > [イベントログ (Event Log)]:問題が発生した時間帯のページを表示し、このページをダウンロード (Download this page) をクリック
  • ネットワークログ:[ステータス (Status)] > [ログ (Logs)] > [ネットワークログ (Network Log)]:問題が発生した時間帯のページを表示し、このページをダウンロード (Download this page) をクリック

 

ツールによる SIP コールフローの確認

取得した Diagnostics Log は、Collaboration Solutions Analyzer ツールを使って解析することができます。システム情報、SIP コールフロー、SIP メッセージの詳細、RTP ストリームなどを確認することができます。

 

Upload

 

callflow

 

コールが接続できない問題の場合、Collaboration Solutions Analyzer を使って、Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C から SIP INVITE を受信し、WebEx クラウドに SIP INVITE を送信し、エラーレスポンスが返信されてないか確認してください。

  

基本コールフロー

Cisco CMR Hybrid / Cloud の基本的なコールフローについて説明します。主な流れは以下のとおりです。

  1. Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C から SIP INVITE を受信
  2. Cisco Expressway-E の Search Rule に従って、WebEx 向け DNS ゾーンを選択
  3. Cisco Expressway-E がサイトドメイン (customer.webex.com) から DNS SRV レコードを引き、送信先の WebEx クラウドの IP アドレスとポート番号 (506x) を取得
  4. Cisco Expressway-E が SIP INVITE を取得した WebEx クラウドの IP アドレスとポート番号 (506x) へ送信(TLS 接続)
  5. WebEx クラウドは、コールが受け付けられると SIP 200 OK レスポンスを返信し、コールを接続
  6. WebEx クラウドは、コールが接続されるとすぐに SIP re-INVITE を Cisco Expressway-E に送信する。この時、最初の SIP INVITE で使われた TCP コネクションとは別の TCP コネクションが確立され、Cisco Expressway-E のポート 5061 と接続される。前のコールの TCP コネクションが残っている場合は、その TCP コネクションが使われる

 

      

トラブルシューティング

Cisco CMR Hybrid / Cloud のコール接続について、よくある事例とその対処方法について紹介します。なお、バージョンによっては WebEx クラウド側の動作が本ドキュメントの記載と異なる可能性があります。

 

Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C からコールを受信しない

Cisco Expressway-E の検索履歴を確認し、Cisco Expressway-C からコール (SIP INVITE) を受信していない場合は、まず Unified CM や Cisco Expressway-C など各サーバの設定を再度見直してください。

 

設定に問題なさそうな場合は、SIP INVITE がどこで止まっているかを確認します。

各サーバにおいて、以下のツールを使って SIP INVITE の流れを確認し、SIP INVITE に対してエラーが返信されているサーバを確認してください。

   

DNS SRV レコードが引けない

Cisco Expressway-E は、Cisco Expressway-C から SIP INVITE を受信後、WebEx 向け DNS ゾーン経由でサイトドメインの sips の DNS SRV レコードを検索し、送信先 IP アドレスとポート番号を取得します。

SRV レコードの検索に失敗した場合は、404 Not Found でコールが失敗します。

 

  • 検索履歴

 

検索の詳細では、DNS resolution failed と表示されます。

 

  • Diagnostics Log

Diagnostics log には Could not resolve hostname と表示されます。

2016-10-13T12:58:40.636+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-13 03:58:40,637" Module="network.dns" Level="DEBUG":  Detail="Sending DNS query" Name="_sips._tcp.xxxxx.webex.com" Type="SRV (IPv4 and IPv6)"
2016-10-13T12:58:40.636+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-13 03:58:40,637" Module="network.dns" Level="DEBUG":  Detail="Could not resolve hostname"

 

コールフローを確認すると、Cisco Expressway-E は WebEx クラウドに INVITE を送信せず、404 Not Found を Cisco Expressway-C に返信します。

 

  • 想定される原因

想定される原因は以下の通りです。

  1. Cisco Expressway-E において DNS が正しく設定されていない
  2. CIsco Expressway-E と DNS サーバ間で UDP ポート 53 がブロックされている
  3. DNS サーバが正しく動作していない
  4. WebEx チームによって DNS SRV レコードのプロビジョニングが行われていない

   

  • DNS SRV レコードのチェック

ご利用の PC、Cisco Expressway-E、Web ツール上で DNS SRV レコードを検索し、問題の切り分けを行ってください。

 

NSLookup コマンド

> nslookup -type=SRV _sips._tcp.xxxxx.webex.com

 

Expressway-E

[メンテナンス (Maintenance)] > [ツール (Tools)] > [ネットワークユーティリティ (Network utilities)] > [DNS 検索 (DNS Lookup)]

 

VCS Service Checker

VCS Service Checker を使うことで、Web 上で簡単に DNS SRV レコードを検索できます。ドメインを入力すると、SIP や H.323 など関連する SRV レコードを一括で検索して表示します。

VCS-E / Expressway-E 向けの SRV レコードを簡単に確認するツール (VCS Service Checker)

  

WebEx クラウドから TCP SYN に対する応答がない

Cisco Expressway-E が Cisco Expressway-C からコールを受信し、正しく DNS SRV レコードを取得すると、Cisco Expressway-E は WebEx クラウドに TCP ポート 5060〜5065 の TCP SYN を送信し、TCP コネクションを確立しようとします。

検索履歴の結果が Request Timeout となり、パケットキャプチャを見ると TCP SYN の再送が発生している場合があります。

 

想定される原因

  1. ファイアウォールでドロップ → ファイアウォールの設定が CMR 接続の要件を満たしているか確認し、必要に応じてファイアウォールの inside と outside のインタフェースでパケットキャプチャを取得し、ファイアウォールでドロップしていないか確認してください
  2. WebEx クラウドでドロップ → ファイアウォールの切り分けの結果、ファイアウォールの outside インタフェースから WebEx クラウドに TCP SYN を再送している場合は、WebEx のサポート窓口にコンタクトしてください

 

セカンダリノードへの切り替え

Cisco Expressway-E は、コールセットアップ時に WebEx のプライマリノードがダウンしている場合、セカンダリノードにコールをリルーティングします。セカンダリノードへの切り替えが遅い場合、下記の推奨設定 SIP Advanced SipTcpConnectTimeout: 1  (デフォルト 10) が行われていない可能性があります。

xConfiguration SIP Advanced SipTcpConnectTimeout: 1

   

TLS 接続の失敗 (WebEx が拒否: サーバ証明書の不正)

Cisco Expressway-E に適切なサーバ証明書がインストールされていない場合、WegEx との TLS 接続が失敗します。Cisco Expressway-E が WebEx と TLS で接続する時、Cisco Expressway-E の証明書が WebEx クラウド側に信頼されない場合、下記のように certificate unknown が出力され、TLS 接続に失敗します。

 

  • 検索履歴

検索履歴には Request Timeout が表示されます。

 

  • Diagnostics Log

Diagnostics Log には、certificate unknown が出力されます。

2016-10-13T17:54:38.177+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-13 08:54:38,167" Module="developer.ssl" Level="ERROR" CodeLocation="ppcmains/ssl/ttssl/ttssl_openssl.cpp(68)" Method="::TTSSLErrorOutput" Thread="0x7ff080b4e700": TTSSL_continueHandshake: Failed to establish SSL connection iResult="0" error="1" bServer="false" localAddress="['IPv4''TCP''1.1.1.1:25001']" remoteAddress="['IPv4''TCP''2.2.2.2:5065']" ssl_error_reason="error:14094416:SSL routines:ssl3_read_bytes:sslv3 alert certificate unknown"

2016-10-13T17:54:38.177+09:00 vcse tvcs: Event="Outbound TLS Negotiation Error" Service="SIP" Src-ip="1.1.1.1" Src-port="25001" Dst-ip="2.2.2.2" Dst-port="5065" Detail="sslv3 alert certificate unknown" Protocol="TLS" Common-name="sip.webex.com" Level="1" UTCTime="2016-10-13 08:54:38,167"

2016-10-13T17:54:38.177+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-13 08:54:38,167" Module="network.tcp" Level="DEBUG":  Src-ip="1.1.1.1" Src-port="25001" Dst-ip="2.2.2.2" Dst-port="5065" Detail="TCP Connection Closed" Reason="Got EOF on socket"

    

  • パケットキャプチャ

WebEx クラウド側から Certificate Unknown Alert が送信されていることが確認できます。

※SIP TLS Port が 5065 など 5061 以外のポート番号を使っていて Wireshark が SIP/TLS をデコードしない場合は、Wireshark の [Preferences] > [Protocols] > [SIP] を選択し、SIP TLS Port に該当のポート番号を入力してください。

 

  • サーバ証明書の適用

本事象を解決するために、Cisco Expressway-E で Certificate Signing Request (CSR) を生成し、その CSR を使って CA 局から発行されたサーバ証明書を Cisco Expressway-E にインストールしてください。

     

TLS 接続の失敗 (Expressway-E が拒否: CA 証明書の不正)

Cisco Expresswa-E に適切な CA 証明書がインストールされていない場合、WebEx との TLS 接続が失敗します。Cisco Expressway-E が WebEx と TLS で接続する時、WebEx 側の証明書が Cisco Expressway-E で信頼されない場合、下記のように Request Timeout および unable to get local issuer certificate が出力され、TLS 接続に失敗します。

 

  • 検索履歴

検索履歴には Request Timeout が表示されます。

 

  • Diagnostics Log

Diagnostics Log には unable to get local issuer certificate が出力されます。

2016-10-15T07:21:38.831+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-14 22:21:38,831" Module="developer.ssl" Level="ERROR" CodeLocation="ppcmains/ssl/ttssl/ttssl_openssl.cpp(68)" Method="::TTSSLErrorOutput" Thread="0x7ff080b4e700": TTSSL_continueHandshake: Failed to establish SSL connection iResult="-1" error="1" bServer="false" localAddress="['IPv4''TCP''1.1.1.1:25031']" remoteAddress="['IPv4''TCP''2.2.2.2:5061']" ssl_error_reason="error:14090086:SSL routines:ssl3_get_server_certificate:certificate verify failed"

2016-10-15T07:21:38.831+09:00 vcse tvcs: Event="Outbound TLS Negotiation Error" Service="SIP" Src-ip="1.1.1.1" Src-port="25031" Dst-ip="2.2.2.2" Dst-port="5061" Detail="unable to get local issuer certificate" Protocol="TLS" Common-name="sip.webex.com" Level="1" UTCTime="2016-10-14 22:21:38,831"

2016-10-15T07:21:38.831+09:00 vcse tvcs: UTCTime="2016-10-14 22:21:38,832" Module="network.tcp" Level="DEBUG":  Src-ip="1.1.1.1" Src-port="25031" Dst-ip="2.2.2.2" Dst-port="5061" Detail="TCP Connection Closed" Reason="unable to get local issuer certificate"

 

SIP シーケンスからは、Expressway-E が 408 Request Timeout でエラーを返信していることが確認できます。

 

  • パケットキャプチャ

Cisco Expressway-E 側から Unknown CA Alert が送信されていることが確認できます。

※SIP TLS Port が 5065 など 5061 以外のポート番号を使っていて Wireshark が SIP/TLS をデコードしない場合は、Wireshark の [Preferences] > [Protocols] > [SIP]d を選択し、SIP TLS Port に該当のポート番号を入力してください。

  

  • CA 証明書の適用

下記の設定ガイドに記載されているように、指定されている CA 証明書を全てインストールしてください。

Cisco Collaboration Meeting Rooms (CMR) Hybrid Configuration Guide

 

VeriSign Class 3 Public Primary CA
VeriSign Class 3 Primary CA - G5
VeriSign Class 3 Public Primary CA - G3
QuoVadis Root CA 2

  

SIP アーリーオファー (Early Offer) が設定されていない

Cisco Expressway-E から WebEx クラウドへ送信されるコールは、SIP アーリーオファー (Early Offer) で接続される必要があります。SIP アーリーオファーとは、SIP INVITE に SDP (Session Description Protocol) が付与されて、メディア情報のネゴシエーションを行なう手続きのことです。

SIP アーリーオファーではなく、ディレイドオファー (Delayed Offer) として SIP INIVTE に SDP が設定されていない場合、Cisco Expressway-E からの SIP INVITE に対して WebEx クラウドは 100 Trying を返信しますが、200 OK を返信しないため、Request Timeout でコールが失敗します。

 

  • 検索履歴、イベントログ

検索履歴やイベントログから、Request Timeout や Request Terminated というエラーで切断されていることがわかりますが、様々な原因で発生するエラーのため、SIP のコールフローを確認する必要があります。

2016-10-13T11:07:36.831+09:00 vcse tvcs: Event="Call Rejected" Service="SIP" Src-ip="xxx.xxx.xxx.xxx" Src-port="5073" Src-alias-type="SIP" Src-alias="sip:cucm.example.com" Dst-alias-type="SIP" Dst-alias="sip:34h8iKBxVHTaOvypTwnvE1FQ@xxxxx.webex.com" Call-serial-number="4b1260bb-8ee1-4049-a97f-a429eeb6028f" Tag="6677ba3b-0de5-4570-a21b-26737dd6674d" Detail="Request Timeout" Protocol="TLS" Response-code="408" Level="1" UTCTime="2016-10-13 02:07:36,830"

 

  • Diagnostics Log

Diagnostics Log と Collaboration Solutions Analyzer より、Cisco Expressway-E から WebEx クラウドに送信された INVITE に SDP が付与されているかを確認します。以下のように Content-Length が 0 の場合は SDP が付与されていないため、設定を見直す必要があります。

INVITE sip:34h8iKBxVHTaOvypTwnvE1FQ@xxxxx.webex.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP 192.168.x.x:5060;egress-zone=Traversalzone;branch=z9hG4bK1cd00d44f2bcbf45eeec69a79c2f5eec527959.a4c1d42c04f88cad159ee500ed3d9535;proxy-call-id=01849820-622e-4649-a0c7-8fe4f33a4e8d;rport
Via: SIP/2.0/TCP 192.168.x.x:5060;branch=z9hG4bK8b3fa283365e5;received=192.168.x.x;ingress-zone=Cucm105Zone
Call-ID: ccd33c80-7fe1ec66-8acd0-4861a8c0@192.168.x.x
CSeq: 101 INVITE
Call-Info: <sip:192.168.x.x:5060>;method="NOTIFY;Event=telephone-event;Duration=500"
Call-Info: <urn:x-cisco-remotecc:callinfo>;x-cisco-video-traffic-class=DESKTOP
Remote-Party-ID: "Scheduled Meeting 2016/10/13 10:57" <sip:cucm.example.com>;party=calling;screen=yes;privacy=off
Contact: <sip:192.168.x.x:5060;transport=tcp>;video;audio;isFocus;sip.cisco.multistream;x-cisco-tip;+multiple-codecs-in-ans
From: "Scheduled Meeting 2016/10/13 10:57" <sip:cucm.example.com>;tag=2270187~367b6a6e-3094-4fc9-bdf5-7faac8adc6d1-20192190
To: <sip:34h8iKBxVHTaOvypTwnvE1FQ@xxxxx.webex.com>
...
Content-Length: 0

 

コールフローを確認すると、下記のように WebEx クラウドから 100 Trying の返信はありますが、200 OK の返信がありません

  

  • アーリーオファーの設定

本問題の原因として考えられる設定は、Unified CM の SIP プロファイル (SIP Profile) です。デフォルトでは Unified CM の SIP トランクはディレイドオファーです。Unified CM の Expressway-C 向けの SIP トランクに関連付けされている SIP Profile の Early Offer support for voice and video calls が Disabled になっていないか確認してください。もし Disabled に設定されている場合は Best Effort (no MTP inserted) に設定してリセットしてください。

   

帯域不足 (1152 kbps 未満)

WebEx との接続は、4096 kbps 以上の帯域が推奨されています。1152 kbps 未満の帯域でコールを接続しようとすると、WebEx クラウド側から 404 Not Found で切断されます。

Cisco Expressway-E から WebEx クラウドへ要求する帯域は、Cisco Expressway-E から送信される INVITE に付与された SDP の b=AS 行で確認できます。

以下は帯域 4096 kbps の例となります。

b=AS:4096

 

  • 検索履歴

帯域が足りない場合、WebEx から 404 Not Found を受信するため、検索履歴の結果は Not Found となります。

  

  • Diagnostics Log

Diagnostics Log と Collaboration Solutions Analyzer の SIP シーケンスから、WebEx から 404 Not Found を受信していることが確認でき、Cisco Expressway-E から送信している INVITE の b:AS 行は 1152 bps 未満であることが確認できます。

 

コールフロー

 

SIP メッセージ

Cisco Expressway-E → WebEx

INVITE sip:34nYAmb.lHQri5ajFUV1T3Ow@xxxxx.webex.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TLS 1.1.1.1:5061;egress-zone=WebExDNSZone;branch=z9hG4bK8432ca81e50287e4343e7407a202e5a563;proxy-call-id=52bb1db1-a565-49b3-a0f8-c418e8e3cc39;rport
Via: SIP/2.0/TLS 1.1.1.1:5073;branch=z9hG4bK223ebd91221d8f695d3da2890007661c30;x-cisco-local-service=nettle;received=1.1.1.1;rport=31875;ingress-zone=DefaultZone
...
X-TAATag: cd546087-d3df-47bd-9d8a-d941ce05abca
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 4066

v=0
o=tandberg 0 1 IN IP4 1.1.1.1
s=-
c=IN IP4 1.1.1.1
b=AS:1024
...

 

WebEx → Cisco Expressway-E

SIP/2.0 404 Not Found
Via: SIP/2.0/TLS 1.1.1.1:5061;branch=z9hG4bK8432ca81e50287e4343e7407a202e5a563;rport=25006;egress-zone=WebExDNSZone;proxy-call-id=52bb1db1-a565-49b3-a0f8-c418e8e3cc39
Via: SIP/2.0/TLS 1.1.1.1:5073;branch=z9hG4bK223ebd91221d8f695d3da2890007661c30;rport=31875;x-cisco-local-service=nettle;received=1.1.1.1;ingress-zone=DefaultZone
Via: SIP/2.0/TCP 192.168.0.98:5060;egress-zone=Traversalzone;branch=z9hG4bKedd3815e247cc04af884997ad8402262544359.5221c2e1ef2a6127a2c58c690748673f;proxy-call-id=00fa4a64-9472-4d3a-81e9-7674e5121f47;received=192.168.0.98;rport=25029;ingress-zone=Traversalzone
Via: SIP/2.0/TCP 192.168.0.72:5060;branch=z9hG4bK8f7ad6a67ce3c;received=192.168.0.72;ingress-zone=Cucm105Zone
Call-ID: 10a07180-80016eb8-8f011-4861a8c0@192.168.0.72
CSeq: 101 INVITE
From: "Scheduled Meeting 2016/10/14 14:21" <sip:tpcucm105.video.uc.lab>;tag=2341822~367b6a6e-3094-4fc9-bdf5-7faac8adc6d1-20192272
To: "CiscoWebEx" <sip:34nYAmb.lHQri5ajFUV1T3Ow@xxxxx.webex.com>;tag=564b7bfbf6d41801
Server: TANDBERG/4133 (X8.8.1)
P-Asserted-Identity: "CiscoWebEx" <sip:webex.com>
Warning: 399 3.3.3.3:5061 "Policy Response"
Content-Length: 0

 

  • Unified CM, VCS / Expressway の帯域の設定の確認

下記の設定を確認して帯域が 1152 kbps 未満に設定されていないか確認し、帯域を大きくしてください。

  1. Unified CM: Region ([System] > [Region Information] > [Region])
  2. Unified CM:  Location ([System] > [Location Info] > [Location])
  3. VCS / Expressway: Pipes ([Configuration] > [Bandwidth] > [Pipes])

 

通信中に切断される (re-INVITE 再送タイムアウト)

通信中に WebEx 側とのコールが切断される場合、SIP キープアライブ (SIP セッションタイマー) が失敗している可能性があります。Cisco Expressway-E から WebEx クラウドへの re-INVITE が再送されている場合、ファイアウォールや NAT において該当の TCP コネクションが切断されている場合があります (TCP コネクションを保持するタイマーが 30 分以下の場合は、60 分程度に拡張してお試しください)。

 

参考: Calls to CMR Hybrid are Disconnecting During the Call

 

ファイアウォールや NAT の両側でパケットキャプチャを取得し、事象が発生したコールで TCP パケットをファイアウォールや NAT で破棄していないか確認してください。

パケットキャプチャの切り分けの結果、ファイアウォールや NAT ではなく、WebEx クラウド側から TCP パケットの応答がない場合、WebEx のサポート窓口にお問い合わせください。

 

 

WebEx 問い合わせ先

切り分けの結果、WebEx クラウド側の問題の可能性が高い場合は、問い合わせに必要な情報を準備し、下記の WebEx サポート窓口に問い合わせてください。

 

WebEx テクニカルサポート窓口の確認方法

お客様がご利用の WebEx サイト  https://[organizationname].webex.com/ にアクセスしてください。

  • サポート窓口が Cisco パートナーの場合

Meeting Center などのサービス > Support > Contact Us のリンクからパートナーサポートのページにすすみ、パートナーのサポート窓口をご確認ください。

  • サポート窓口が Cisco の場合

Meeting Center などのサービス > Support > Help > Contact Technical Support に記載されている窓口をご確認ください。

 

問い合わせに必要な情報

  1. サイトドメイン名 (xxxxx.webex.com)
  2. 該当のコールのミーティング番号
  3. ミーティング主催者の E メールアドレス
  4. Cisco Expressway-E の Diagnostics Log、パケットキャプチャ
  5. 事象の内容の詳細 (発信時刻、切断時刻、各種ノードの IP アドレス、発信者番号、等)

※ WebEx 側のログは 24 時間程度で流れてしまう場合があります

   

参考情報

698
閲覧回数
5
いいね!
0
コメント