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このドキュメントは、英語版(バージョン4)の日本語訳です。

最新の内容は英語版をご確認ください。

 

 

はじめに

 

この文書では Cisco Unified Communications Manager(CUCM)で IP フォンを登録するプロセスについて説明します。SCCP フォンおよび SIP フォンの両方の登録プロセスが対象となります。初めてお使いになる方に IP フォンのブート プロセスの基本について理解を深めていただき、設定やネットワーク関連問題のトラブルシューティングを簡単に行えるようにサポートします。

 

IP フォンの登録プロセス

 

SCCP フォンの登録プロセス

1. SCCP フォンの電源(PoE または AC アダプタ)を取得します。

 

2. ローカルに保存されたファームウェア画像を電話機がロードします。

 

3. 電話機が CDP を介して、音声 VLAN ID をスイッチから取得します。

 

4. 電話機が DHCP を使って、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、および TFTP サーバ アドレスを取得します。

 

5. 電話機から TFTP サーバにコンフィギュレーション ファイルが要求されます。各電話機には SEP<mac_address>.cnf.xml というカスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルがあります。このファイルは、管理者が電話機を作成または変更するときに CUCM によって作成され、TFTP にアップロードされます。

 

6. 電話機は、コンフィギュレーション ファイルに記載されているプライマリ CUCM サーバへの登録を行います。次に、CUCM は SCCP メッセージを使ってソフトキー テンプレートを電話機に送信します。

 

 

SEP<mac_address>.cnf.xml ファイルの記載内容

 

このファイルには、電話機が登録する CUCM サーバのリストが登録順に記載されています。SCCP 通信に使用する TCP ポートも記載されており、各デバイス モデルのファームウェア バージョンと、各デバイスが使用するサービス URL も記載されています。

 

CUCM サーバは、登録プロセスの最終段階で SCCP メッセージを介して、DN、ソフトキー、短縮ダイヤルなど、その他の設定を送信します。

 

SIP フォンの登録プロセス

 

SIP フォンでは同じ目的を達成するために異なるステップを実行します。ステップ 1 から 4 までは SCCP フォンのステップと同じです。「SCCP フォンのブート プロセス」の図に示されているステップを参照してください。

 

1. 電話機から TFTP サーバに証明書信頼リスト ファイルが要求されます(クラスタのセキュリティが保護されている場合のみ)。

 

2. 電話機から TFTP サーバに SEP<mac-address>.cnf.xml コンフィギュレーション ファイルが要求されます。

 

3. ブート時より前に SIP フォンがプロビジョニングされていない場合、SIP フォンはデフォルトのコンフィギュレーション ファイル(XMLDefault.cnf.xml)を TFTP サーバからダウンロードします。

 

4. コンフィギュレーション ファイルで指定されていた場合、SIP フォンはファームウェア アップグレード(ロード ID ファイル)を要求します。このプロセスにより、電話機はファームウェア画像を自動的にアップグレードできます(新しいバージョンの CUCM で必要な場合)。

 

5. 電話機は、自身に設定されている SIP ダイヤル ルールをダウンロードします。

 

6. 電話機は、プライマリ CUCM と TFTP サーバとのエンドツーエンドの接続を確立します。

 

7. 電話機は、コンフィギュレーション ファイルに記載されているプライマリ CUCM サーバへの登録を行います。

 

8. 電話機は、適切なローカリゼーション ファイルを TFTP からダウンロードします。

 

9. 電話機は、ソフトキー設定を TFTP からダウンロードします。

 

10. 電話機は、カスタム着信音を(存在する場合)TFTP からダウンロードします。

 

TFTP サーバについて

 

TFTP は IP フォンにとって欠かせないサービスです。電話機は、TFTP を使ってコンフィギュレーション ファイル、ファームウェア、その他のデータをダウンロードします。電話機は TFTP なしでは正しく機能しません。デバイスの構成を変更すると、CUCM はそのデバイスのコンフィギュレーション ファイルを作成または変更し、その内容を TFTP サーバにアップロードします。このため、TFTP サービスの多くはクラスタ内の 1 つ以上の CUCM サーバによって提供されます。

 

注意:汎用 TFTP サーバは、CUCM TFTP サーバに搭載されている統合機能を持たないため、機能を正しく実行しません。

 

推奨事項

 

ファイルの保存先を書きとめておきます。デフォルトでは、Cisco CallManager 3.x と 4.x のトレース ファイルは C:\Program Files\Cisco\Trace\CCM\ ディレクトリに保存されますが、トレース設定でこれらのファイルを別の場所に保存するように指定できます。その他のサービスは、それぞれのディレクトリにトレース ファイルを保存します。前述したように、バージョン 5.x/6.x/7.x ではこれらのファイルは RTMT で指定される場所に保存されます。

正しいトレース ファイルを収集するため、Windows Explorer でトレース ディレクトリを参照します。メニュー バーから [View] > [Details] を選択し、日時を表示します。これらの値が表示されるように、ウィンドウを大きくします。

 

注意:問題を再現する場合は、問題を再現した期間のファイルを選択してください。ファイルの変更日とタイムスタンプを確認します。適切なトレースを収集する最良の方法は、問題を再現し、最新のファイルを迅速に見つけ、Cisco CallManager からコピーする方法です。

一定期間が経過するとファイルは上書きされます。保存されている最新ファイルを見つけるには、メニュー バーで [View] > [Refresh] をクリックし、ファイルの日時を確認します。前の図に示されているように、トレース ファイルの場所、サイズ、存続期間を確認して設定できます。

トレースは Cisco CallManager サーバの CPU を集中的に使用することがあります。トレースの収集後はトレースをオフにしておくことを推奨します。トレースを有効にする手順に従いますが、この場合は [Trace On] 設定をオフにして保存します。

 

ビデオ:Add IP Phones to Cisco Unified Communications Manager 7.x and later(Cisco Unified Communications Manager 7.x 以降への IP フォンの追加)

 

このビデオでは、Cisco IP Phone を Cisco Unified Communications Manager 7.x 以降にすばやく追加するステップについて詳しく説明しています。

 

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