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DTMFに関する問題への対処方法 その2

前回のドキュメントでは、保留音に含まれる DTMF 成分を Voice GW または CUBE が
誤検出してしまう事例を紹介しました。

今回は、VoiceGW が DTMF 信号の検出に失敗する事例を紹介します。

 

1.DTMFを検出できない事例

 

   音声応答のアプリケーションでは、ユーザが音声ガイダンスを聞きながらDTMFで
   情報を入力します。この事例では、DTMF信号は Voice GW のDSPで処理され
   DTMF Relay によりアプリケーション側へ送られます。
   何らかの要因により Voice GW が受信する DTMF 信号が劣化している場合、
   Voice GW が DTMF信号を正しく検出できず、アプリケーションが正常に動作しない
   問題が発生します。


2.問題の調査方法


  最初にDTMFが正しく検出できないパターンのコールを特定します。
  DTMF信号の発信元、回線に依存性がないかの調査を行います。
  DTMFの信号品質の問題と考えられる場合、VoiceGWのPCMキャプチャ機能等を
  使用して録音し、信号を解析する必要があります。

  下図は、Voice GWのPCMキャプチャ機能で取得した録音データを、WAVEファイル
  エディタで解析したものです。検出できないDTMF信号(数字)に偏りがあったため、
 VoiceGWが受信しているDTMF信号の周波数を分析しています。

 

  上図の解析結果では、高群の1477Hzの信号レベルが低いのが分かります。

 


3.DTMFの信号品質に関する規定


  DTMF信号(PB信号)の条件は、NTT技術参考資料や ITU-T Q.24 勧告に
  定義されています。

  NTT技術参考資料では、高群と低群の差分(ニ周波電力差)は 5dB 以内と
  定義されています。

 

 

  ITU-T Q.24 勧告では、各国の定義が記載されていますが、高群と低群の
  差分の許容値は最大で 10dB 以内になっています。
  (図中で Power level difference between frequenciesの項目を参照。)

  Cisco社のVoice GWでは、高群と低群の差分が 10dB 以内であれば、DTMF信号
  として検出するすることができます。

 


4.問題への対処方法

  

   DTMF信号の品質の問題である場合、送信側機器、伝送回線での品質劣化を
   低減する必要があります。

   今回取り上げた事例では、高群の1477Hz のレベルが減衰していました。
   そのため、1477Hz を含む DTMF "3","6","9" が検出できない問題が発生していました。

   DTMF送信元の回線を調べたところ、ADSL回線で、ローパスフィルターが挿入
   されていました。この問題に対処するには、回線側での対応が必要になります。


まとめ


  DTMF信号の問題に対処するには、信号の音の解析が必要になる場合があります。
  Voice GWのPCMキャプチャ機能、Wireshark等のツールで音を録音し、
  WAVEファイルエディタを活用して解析を行ってください。
  DTMF信号の品質の問題であると特定された場合、品質劣化の要因を分析し、
  品質を改善するための対応策を検討して下さい。

 

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