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Expressway SIP Call Analyzer による SIP コールの解析

 

 

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Expressway または Cisco TelePresence Video Communication Server (VCS) から収集した Diagnostic Log に記録されている SIP コールを解析するツール Expressway SIP Call Analyzer  を紹介します。

 

Expressway SIP Call Analyzer は、B2B (Business to Business) コールの失敗、MRA (Mobile and Remote Access) コールの失敗、VCS に登録したエンドポイントからのコールの失敗、Registration の失敗などの問題の解析に有効です。

 

Cisco Expressway および VCS の Diagnostic Log を解析するツールとしては、他にも TranslatorX があります。TranslatorX は SIP の細かい解析に適しているのに対し、Expressway SIP Call Analyzer は、音声、映像、資料共有などの RTP ストリームの情報も同時に解析するのに適しています。

  

ツールの概要

Expressway SIP Call Analyzer は、下記の機能を提供します。

  • Diagnostics Log の SIP コールと RTP ストリームの一覧を表示
  • 選択した SIP コールの詳細情報(発信時刻、通話時間、切断時刻、切断理由等)
  • SIP フローを表示
  • SIP メッセージの詳細を表示
  • RTP ストリームの詳細を表示
  • PCAP ファイルの生成

 

対象製品は下記のとおりです。バージョンは X8.1 以降、プロトコルは SIP となります。

  • Cisco Expressway
  • VCS

 

ログの取得

Cisco Expressway もしくは VCS から Diagnostic Log を収集し、SIP コールのログを取得してください。Diagnostics Log は、Web UI から Maintenance > Diagnostics > Diagnostic Logging を選択した画面で取得できます。詳細な取得方法は「VCS のログ取得方法 (X8.1.x 以降)」を確認してください。

 

ログのアップロード

Expressway SIP Call Analyzer にアクセスします。「Drop Expressway log archive here」に取得した Diagnostic Log (tar.gz 形式) をドラッグアンドドロップし、「Analyze」をクリックしてログファイルをアップロードします。

 

Import Diagnostics

  

ログの概要 (Log overview)

Diagnostic Log をアップロードし、Analyze すると、ログに含まれる SIP コールの一覧 (SIP calls) と RTP ストリームの一覧 (RTP streams) が表示されます。

 

SIP calls

SIP calls には下記の情報が表示されます。

  • 発信元 SIP-URI (From)
  • 宛先 SIP-URI (To)
  • 発信時刻 (Time of call (UTC))
  • 通話時間 (Duration)
  • 問題の有無 (Issues found)

 

SIP calls

 

RTP streams

RTP streams には下記の情報が表示されます。

  • 発信元 IP アドレス (Source IP)
  • 発信元ポート (Source port)
  • 宛先 IP アドレス (Destination IP)
  • 宛先ポート (Destination port)
  • ペイロードタイプ (Payload type)
  • パケット数 (Packet count)
  • パケットロス% (Packet loss)

 

RTP streams

 

コールの詳細 (Call Details)

Call Details

Log overview の SIP calls を選択すると、選択した SIP call の詳細 (Call Details) が表示されます。

  • 発信元 SIP-URI (From)
  • 宛先 SIP-URI (To)
  • 発信時刻 (Time of call (UTC))
  • 着側 VCS ゾーン (Incoming VCS zone)
  • 発側 VCS ゾーン (Outgoing VCS zone)
  • 通話時間 (Duration)
  • コール ID (Call-ID)
  • 切断時刻 (Time of disconnect)
  • 切断したアドレス (Disconnecting party)
  • 切断理由 (Disconnect reason)

 

Generate pcap」をクリックすると、このコールに関する SIP と RTP パケットを Wireshark ツールでデコード可能な pcap ファイルに保存できます。

 

Call Details

 

コールレグ情報 (Call Leg Info)

Call Leg Info をクリックすると、コールレグ情報 (コールの受信元のノードと、コールの発信先のノードとの情報) が表示されます。

 

Call Leg Info

 

Call Leg 1Call Leg 2Incoming (コールの受信) と Outgoing (コールの発信) に関するコールレグ情報がそれぞれ表示されます。

 

Call Leg 1 (incoming)

incoming

 

Call Leg 2 (outgoing)

outgoing

 

Linked RTP Streams」 には、このコールに関連する RTP ストリームが表示されます。この RTP ストリームの情報は Diagnostics Log で取得した tcpdump の情報から出力されていますので、該当の Expressway もしくは VCS が RTP を処理しない場合は出力されません。

 

Linked RTP Stream に表示される情報は下記の通りです。

  • 音声、映像、資料共有などのメディア情報 (Media)
  • RTP ストリームの方向 (Direction)
  • 送信元 IP アドレス (Source IP)
  • 送信元ポート (Src. Port)
  • 送信先 IP アドレス (Destination IP)
  • 送信先ポート (Dest. port)
  • 開始時刻 (Start  time)
  • 終了時刻 (End time)
  • ペイロードタイプ (Payload Type)
  • パケット数 (Packets)
  • ロス (Loss)

 

 映像や資料共有が正常に動作しない場合は、以下の事項などを確認してください。

  • 音声、映像が送受信されているか
  • パケットロス (Loss) が発生していないか
  • 表示されているポート (Src. Port, Dest. port) がファイアウォールでブロックされていないか
  • ペイロードタイプ (Payload Type) は正しいか

 

SIP シグナリング (SIP Signaling)

SIP Signaling をクリックすると、SIP シグナリング情報が表示されます。

 

SIP Signaling

 

下記のように SIP のコールフローが表示され、時系列に送受信された SIP リクエストとレスポンスが表示されます。

 

Call Flow

 

表示された SIP リクエストもしくはレスポンスをクリックすると、そのメッセージの内容が表示されます。

 

180 Ringing

 

SDP (Session Description Protocol) が含まれている SIP メッセージには、音声 (Audio)、映像 (Video)、資料共有 (Contents) を示すアイコンが表示されます。マウスオーバすると、ペイロードタイプ、受信 IP、受信ポートが表示されます。

 

Icon

  

関連情報

 

 

バージョン履歴
改訂番号
5/5
最終更新:
‎09-01-2017 10:36 AM
更新者:
 
ラベル(1)
寄稿者: