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MCSサーバにはOEM元メーカーから提供された最新のファームウェアを適用するための

FWUCD(ファームウェアアップデートCD)が準備されております。ここでは、IBM社の

FWUCD適応についてご説明いたします。

1.FWUCDとは何か

MCSサーバには各種ソフトウェアが搭載されておりますが、ハードウェアが利用する

ソフトウェア(ファームウェア)についてはメーカーからの提供を受けております。

ここで言うファームウェアについては以下のようなものがございます。

A. サーバ システムボードのBIOS(uEFI)

B. サーバ 管理モジュールIMM

C. RAID Controller ファームウェア

D. SCSI/SATA Controller  ファームウェア

E. HDD ファームウェア
F. DSA 診断ツール

#サーバモデルによって内容は異なります。

これらのファームウェアは直接OSやCUCMのアプリケーションと関連があるわけでは

ありませんが、サーバが安定動作するためには極めて重要なソフトウェアとなります。

そのため、メーカーより新規ファームウェアの発表があった場合、弊社開発側で検証を

行い、問題がなければそれを弊社側より提供させていただいております。

そのため、サーバ導入時および定期メンテナンス時には、できるだけ最新FWUCDの

適用を推奨いたします。

なお、CUCMのバージョンアップに伴い、BIOS等のアップデートが行われることが

ございますが、全てのファームウェアが対象ではなく一部に限られること、また、

タイムリーに最新版が適用されないことから、別途FWUCDをご利用いただくよう

お願いいたします。

2.FWUCD適用方法

A.まずはご利用のMCSサーバモデルに対応しているFWUCDを入手する必要があります。

CCO(cisco.com)のソフトウェアダウンロードセンターからFWUCDのISO

イメージを入手します。CCOログインが必要です。

(IBM社のサイトで公開されているイメージについては弊社開発側での検証が完了していない
可能性がありますので、利用しないでください。検証済みのものがCCOに公開されます。)
ソフトウェアダウンロード > Voice and Unified communication >
  Commnications infrastructure > Voice servers >
  Cisco 7800 series media convergence servers
と展開していくとサーバハードウェア

モデルの一覧が表示されます。ここで、ご利用のサーバを正しく選択するとFWUCDの
ダウンロードページとなります。同じ型番で以下のように二つ選択肢がある場合もあります
Cisco MCS 7825-I4

Cisco MCS 7825-I4 Unified Communications Manager Appliance

この場合、上がサーバ単体として販売されているもの、下はCUCM等のアプリケーションが

プリインストールされるものとなります。ご利用いただいているものをお選びください。
ただし、FWUCDの観点でみると結果的に同じものを選択することになります。

なお、さらにメニューが選択される場合はVoice Applications OS firmware .... を選択

してください。表示されているうち最新バージョンのものを選択して

FWUCD-X.X.X-X.iso形式のISOファイルをダウンロードしてください。.isoの前の記号は

HであればHP用、IであればIBM用のものを意味します。その前の数字はFWUCDの

バージョンです。

B.FWUCDのドキュメントの確認

FWUCDダウンロードページのReadmeリンクをクリックすると、そのFWUCDで変更される

内容およびアップデート時の注意点などに関したマニュアルを入手することができます。
現時点ではPDFでのドキュメントとなっております。

英語のドキュメントとなり申し訳ございませんが、適応前には是非ご一読くださるように

お願いいたします。

FWUCD_README.PNG
ドキュメント内の構成はおおむね、以下のようになっております。

1.0 Overview / Applicable Servers FWUCDの概要、適用できるモデル
2.0 Resolved Caveats FWUCDで修正される不具合
3.0 Scope どのようなファームウェアが修正されるのかの一覧
4.0 Instructions FWUCDの適応手順
5.0 Trademarks and Notices, 6.0 Disclaimer トレードマーク等の表示

従って、修正内容については2.0 Resolved Caveats(修正不具合)

また、適用方法については4.0 Instructions (インストラクション)をご覧ください。

C.ISOファイルをCD-RにCD/DVDライティングソフトを利用して焼きつけてください。
もちろん、OS搭載の機能を利用されても結構です。
CD/DVDライティングソフトにはフリーのものもいくつかあります。(Windows版)
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/cddvdburn/

D.FWUCDの適応にはサーバのシャットダウンが必要となります。正規の手順でサーバを

シャットダウンしてください。Cisco Unified Operating SystemのGUIから行う場合は
Setting > VersionのページでShutdownボタンをクリックします。

SSH接続によるCLIからシャットダウンを行う場合は、utils system shutdownコマンドを

発行します。

E.FWUCDをCD/DVD-ROMドライブにセットして、サーバを起動します。
(MCS-7825I4の例)

ブートしてから5分ほどかかりますが、一番上の行にUpdateXpressと表示される画面が
起動します。

UpdateExpress1.PNG

起動時には自動でカウントダウンタイマが動作しており、何もしなければ60秒後に
アップデートを開始します。また、この時点で何かキーを押すとタイマーが停止します。

画面でリストアップされているものがバージョンアップ対象となるファームウェアの一覧です。

FWUCDは現在のMCSハードウェアに利用されているファームウェアを検出して、アップデートが

必要なもののみ、表示します。

例ではオンボードのLSIロジック製SASコントローラファームウェアバージョンのみアップデートが

必要なようです。さきほど、タイマーを手動で停止していた場合は、A (Apply update、

アップデートを適用)を押すとファームウェアのアップデートが始まります。

E(Exit,終了)を押すと、そのまま何もせずにFWUCDを終了します。

アップデートの実行にはアップデートするファームウェアの数にもよりますが、5分から30分

程度の時間がかかる場合があります。また、BIOSとIMMのバージョンの組み合わせなどに

よっては、一度でアップデートが終わらず、何度かサーバをリブートしながらアップデートの

プロセスを繰り返す必要がある場合もありますので、ご留意ください。

なお、FWUCD起動時、およびファームウェアアップデート適用時に画面上、いくつかエラーが

表示される場合もあります。例えば、XXXX failed, XXXX is not detected. のような

メッセージです。しかし、これは必ずしもアップデート失敗を意味するわけではありません。

FWUCDはいくつかのハードウェアモデルに対応しているため、違う機種に使われている
ハードウェアの検出に失敗した旨も表示されます。

最終的に以下のようにアップデートが成功したメッセージが表示されれば問題ありません。
Controler 1 is updated successfully.
もしくは HDD firmware update is completed.

のようにSuccess や Coplete の単語が入ったメッセージが表示されればOKです。

全てのファームウェアアップデートに終わると、元の画面に戻ります。

UpdateExpress2.PNG

System version (MCSサーバのファームウェアバージョン)と

Update version (FWUCD内のファームウェアバージョン)が同じになっていることを

確認してください。上記の例では01.26.81.00だったファームウェアが

01.27.86.00にアップグレードされました。内容を確認したらE (Exit,終了)を

押して、アップデートを終了します。

Are you sure you want to exit? 本当に終了していいですか?というポップアップが

表示されるので、YesのYを選んで終了します。

UpdateXpress is complete. (アップデート終了)

Please remove the UpdateXpress CD and restart the server.

(CDを抜いてサーバーをリスタートしてください)

との表示が出ます。

F.ファームウェアのアップデートが終わったら、ドライブからディスクを抜きリセット

ボタンを押して、サーバをリスタートします。サーバ起動後、電話システムに問題が

ないことを確認してファームウェアアップデートの作業を終えます。

追記:ファームウェアアップデートの影響

ファームウェアはCUCMアプリケーションをささえるOS、そのさらに下の部分である

ハードウェア層に近い部分で実行されています。そのため、OSバージョンやCUCM

バージョンとの互換性については通常考慮する必要がありません。

イメージとしては安定したハードウェアに交換していくという感じです。もちろん、CCO

上へのFWUCDの発表は弊社開発側で検証した後に行っております。

以上です。

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