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IP 電話網との接続における FAX 通信について

はじめに

 

Cisco IP テレフォニー ソリューションにおいて外線接続用に

IP 電話網を利用するケースが増えてきました。

このドキュメントでは、CUBE 経由で IP 電話網と接続する際、

FAX 通信をどのように実現するかを解説します。

 

1.電話網との接続における FoIP 方式について

 

  従来の電話網(ISDN)と PRIBRI 等のインタフェースで接続する際は、

  FoIP (FAX over IP) の方式として、T.38 FAX リレーまたは Modem パススルー

  を使用するのが一般的です。

  T.38 FAXリレーは、ITU-T 勧告に準拠した方法で、伝送帯域を
  節約できます。

  伝送帯域に余裕があり、Super G3 FAXを使用したい場合、

  Modem パススルー方式がよく使用されます。

  

 

 

設定例1 (H.323/SIP: Protocol-Based T.38 FAXリレーの場合)

 

dial-peer voice 1 voip (または voice service voip

  fax protocol t38 version [0|3] ls-redundancy 0 hs-redundancy 0 fallback none

 

 

 

設定例2 (H.323/SIPmodemパススルーの場合)

 

dial-peer voice 1 voip (または voice service voip

 modem passthrough nse codec g711ulaw

 

 

 

2.IP 電話網との接続における FAX 通信について

 

  国内IP 電話網では、FAX 通信が正式にサポートされていない
  場合が多く、また、T.38 FAXリレー方式も使用できません。

  FAX 通信を行いたい場合は、みなし音声方式が採用されます。

  みなし音声方式は、FAX のモデム信号を、通常の音声(G.711)と

  して伝送する方式で、Voice GWは、FAX 信号の検出、FAX 通信モード
  への切り替えを行いません。

 

 

 

 

設定例 (H.323/SIP: みなし音声の場合)

 

dial-peer voice 1 voip (または voice service voip

  codec g711ulaw

  fax protocol none

 

  

   備考:みなし音声方式では、エコーキャンセラー(NLP)が有効に

       なっている場合が多いため、全二重モデムを使用する、
       Super G3 FAX 通信には適していません。

       通常のFAX 機器側で、Super G3 機能を無効に設定して

       FAX 通信を行って頂く必要があります。

 

  

3.FoIP 方式が混在する構成

 

  FAX 通信にT.38 FAXリレーを採用しているシステムに、新たに

  CUBE 経由の IP 電話網を接続する方法を検討します。

  内線FAXにおいては、伝送帯域の面で有利な T.38 FAXリレーを

  継続して使用したい、一部の外線は従来の電話網との接続を

  残したい、との要望があるかもしれません。

  その場合、下図のように FoIP 方式を混在して使用する方法が

  考えられます。

 

 

 

設定例 (H.323/SIPT.38 と みなし音声の混在の場合)

 

dial-peer voice 1 voip  (VoIP GW向け)

  fax protocol t38 version [0|3] ls-redundancy 0 hs-redundancy 0 fallback none

 

dial-peer voice 2 voip (CUBE向け)

  codec g711ulaw

  fax protocol none

 

備考:ネットワーク全体の番号計画によっては、 destination-patternでの

    dial-peerの使い分けが難しい場合もあります。

 

 

 

 

4.みなし音声方式のトラブルシューティング

 

  T.38 FAX リレー、Modem パススルーの FoIP 方式では、
  FAX または Modem 信号の検出、音声通信モードから
  FAX 通信モードへの切り替え(Switchover)が正常に
  行われているかを確認する必要があります。
  みなし音声方式では、この確認作業は不要になります。

 

  みなし音声方式で、FAX 通信の問題が発生した場合、

  通常の音声コールのトラブルシューティングと同様に

 

   1.コールが適切なコーデック(G.711)で接続されている

   2.音声コールとしての品質に問題が無い

 

  ことを確認します。

 

 

 

音声コールの品質確認の例

 

#show call active voice

   :

LostPackets=14

EarlyPackets=4

LatePackets=0

SRTP = off

TextRelay = off

VAD = enabled

CoderTypeRate=g711ulaw

   :

#

 

 

 

上記の例のようにパケットロス、遅延が発生している場合、
FAX 通信が失敗する場合があります。

IP ネットワークの伝送品質についての調査が必要になります。

 

 

 

まとめ

 

国内の IP 電話網を利用してFAX 通信を行いたい場合、みなし音声方式
を採用する必要があります。

 

みなし音声方式の場合、トラブルシューティングは、音声コールの
品質問題への
対応と同様の方法で行ってください。

 

バージョン履歴
改訂番号
1/1
最終更新:
‎04-28-2016 07:48 PM
更新者:
 
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