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ISR 4K シリーズの T1/PRI 回線の同期設計について

はじめに

 

Voice GW T1 CASPRI 等のデジタル音声インタフェースを使用する場合、

クロックの同期を設計上を考慮する必要があります。

クロックの同期が正しく行われていない場合、回線で SLIP 等のエラーが

発生し、音声品質の劣化、FAX通信の失敗等の問題を引きおこします。

 

本ドキュメントでは、ISR 4K シリーズのVoice GWでのクロック同期設計の

考え方について解説します。

 

1.ISR 4K のデジタル音声インタフェースモジュールについて

 

ISR 4K で使用される NIM-xMFT-T1/E1 モジュールには、DSP PVDM4

が搭載されており、音声はモジュール上のDSPで処理されます。

ISR 4K には、モジュール間でクロックを同期するための、

Backplane Clock Mux がありますが、モジュールを Backplane

同期させることは必須ではありません。

各モジュールを別々のクロックドメインとして設計した場合、

異なるクロックで動作する事業者(回線)と接続することができます。

 

ISR 4K のクロック同期用のコマンド

 

ISR 4K では、System および Cotroller レベルのコマンドで

クロック同期の設定を行います。

 

System レベル コマンド)

 

network-clock synchronization automatic

 

  ネットワーク同期を有効します。(必須コマンド)

 

network-clock synchronization participate slot/subslot

 

  モジュールをBackplaneと同期させるかを設定します。
  デフォルトでは、同期が有効になっています。

 

network-clock input-source priority controller [t1|e1] slot/bay/port 

 

  Backplaneに供給するクロックソースを設定します。

 

Controller レベルの コマンド)

 

clock source line [primary|secondary]

 

  ラインからのクロックを、モジュールの Primary またはSecondary の

  クロックソースとして使用します。

 

clock source network

 

  Backplaneまたはオシレーターからのクロックを、モジュールのクロックソース

  として使用します。

 

備考: clock source internal コマンドは data 通信用で音声用には使用できません。

 

3.クロック同期の設定例

 

以下に、ISR 4K のクロック同期に関する設定例を示します。

 

例1: ラインからのクロックをマスターとしてBackplaneを同期させる場合

 

network-clock synchronization automatic

network-clock synchronization participate 0/1

network-clock input-source 1 controller T1 0/1/0

 

controller T1 0/1/0

     clock source line primary

 

例2: ラインからのクロックをマスターとするがBackplaneには同期させない場合

network-clock synchronization automatic

no network-clock synchronization participate 0/1

network-clock input-source 1 controller T1 0/1/0

 

controller T1 0/1/0

     clock source line primary

 

例3: Backplanのクロックをモジュールのクロックソースとして使用する場合

network-clock synchronization automatic

network-clock synchronization participate 0/1

network-clock input-source 1 controller T1 0/1/0

 

controller T1 0/1/0

     clock source network

 

まとめ

デジタル音声インタフェースを使用する場合、クロック同期が正しく

設計されていないと、音声品質、FAX 通信等の様々な問題が発生します。

 

ISR 4Kのクロック同期コマンドの仕組みを理解し、正しく設定して下さい。

 

参考ドキュメント

Network Synchronization for the Cisco 4000 Series Integrated Services Routers
Cisco ISR シリーズのクロックの設定と動作 (ISR G2)

コメント
New Member

"network-clock participation slot/subslot "コマンドは「デフォルトでは
同期が有効になっています。」との記載がありますが、"show run all"でも
表示されません。
"network-clock participate"というコマンドがありますが、
これとは異なるものでしょうか?
また、サンプルコンフィグにある
"network-clock synchronization participate slot/subslot"の解説の記載が
ないので、これらの違いを教えてください。
尚"bootflash:/isr4300-universalk9.03.15.01c.S.155-2.S1c-std.SPA.bi"です。

Cisco Employee

network-clock participate コマンドは、旧システム(ISR G2)で使用される
コマンドです。
ISR4K用のコマンド "network-clock synchronization participate slot/subslot" が
表示されないのは、"show run all"コマンドの問題かもしれません。

実際にコマンドを入力すると、

ISR4351(config)#network-clock synchronization participate 0/3
Slot 0 subslot 3 is already enabled for network clocking. Command Aborted.

ネットワーククロックが有効になっていることが分かります。
また、"no network-clock synchronization participate slot/subslot" コマンドを
入れた場合は表示されています。

ISR4351#show run | inc network-clock
network-clock synchronization automatic
no network-clock synchronization participate 0/3
ISR4351#

表示の問題について対応が必要な場合、TACへSRをオープンして頂きますよう
お願いします。

New Member


>network-clock participate コマンドは、旧システム(ISR G2)で使用される

G2は"network-clock-participate"であり、"-"の有無が異なるため、
別のコマンドであると認識しております。
この違いはいかがでしょうか?
ISR4000には"network-clock participate"コマンドが候補として出現し、
投入できそうですが、解説に一切登場しないので質問させて頂いております。

>ISR4K用のコマンド "network-clock synchronization participate slot/subslot" が
>表示されないのは

私が質問させて頂いているのは、本文中に記載のある
『"network-clock participation slot/subslot "コマンドは「デフォルトでは
同期が有効になっています。」』という文章についてになります。
つまり"network-clock synchronization participate slot/subslot"ではなく
"network-clock participation slot/subslot "です。
これは、単純に synchronization 有無の誤記と participation と participate
の誤記でしょうか?
コマンド名が非常に似通っておりますので、一字一句確認をお願いします。

上記の通り誤記ならば、"network-clock synchronization participate slot/subslot"
がデフォルト有効ということになり、"show run all"の表示の問題かもしれない
という事で理解できますので、本文を修正して頂ければと思います。

Cisco Employee

誤記を修正いたしました。
ご指摘ありがとうございました。

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