リリースノートに記載されている通り、Jabber for Android でサポートされる
Android 端末が増えてきました。
しかしながら、一部のサポート対象の機種にはAndroid Kernelの問題により、
CUCMとの接続に制約事項が存在します。
下記のSony製Android端末はサポートリストに含まれますが、CUCMとの接続に
Secure SIP call signaling を有効にする必要があります。
Sony Xperia Z1 (Android OS 4.2 to Android OS 4.4 latest)
Sony Xperia ZR/A (Android OS 4.1.2 to Android OS 4.4 latest)
Sony Xperia Z2 (Android OS 4.4.x)
Sony Xperia M2 (Android OS 4.3)
ここでは、上記のAndroid端末をCUCMに接続する際に必要な設定を説明します。
1.CUCMのCluster Security ModeをMixed Modeに変更する
上記のEnterprise parameterは、CTL Clientから変更します。
(CUCM 9.x までは、USB eTokensを購入する必要があります。)
2.電話セキュリティプロファイルを作成します
備考:事前に、Jabber for androidの最新のCOPファイルを適用してください。
旧COPファイルの場合、セキュリティ関連の設定できる項目が足りません。
作成したセキュリティプロファイルで、SIPプロトコルにTLSを設定します。
備考:上記の例では、認証モードとして "認証ストリング" を使用する場合
の設定方法を説明しています。ユーザ側での認証操作が不要な
"NULLストリング" の設定方法も選択できます。
3.電話機の設定にセキュリティプロファイルを適用します
4.電話機のCAPFの情報を設定します
備考:ここで生成された認証文字列は電話機を接続する際に必要になります。
5.Android(Xperia)端末側の操作
通常のAndroid端末(Galaxy,Nexus等)と同様にJabberからIM&Pにサインインします。
「安全な電話の検証」画面が表示されたら、CUCM側で設定した電話認証コードを入力します。
CUCMとの接続が行われ、電話サービスが有効になっていることを確認します。
6.CUCMのCAPFの情報の確認
CUCM側でCAPFの情報を確認すると、証明書の操作の設定が、「保留中の操作なし」に変更されています。
ここまでの設定で、Xperia端末での音声・ビデオのコールが可能になります。