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TelePresence CE ソフトウェアによるコールのキープアライブ

 


はじめに

本 ドキュメントでは、Cisco TelePresence CE (Collaboration Endpoint) ソフトウェアが、Cisco TelePresence Video Communication Server (VCS) を経由してコールする際のキープアライブついて説明します。

本ドキュメントの内容は、CE 8.2.0 および VCS X8.8 の動作に基いて記載されています。

 

 

H.323 によるキープアライブ

CE ソフトウェアで動作するエンドポイントは、VCS 経由で H.323 でコールした際、以下のキープアライブを行います。キープアライブに失敗するとコールを切断します。

  • TCP Keep Alive (ポート 1720)
  • H.245 Round Trip Delay Request (RTDR)

 

また、VCS はエンドポイントに対して以下のキープアライブを行います。キープアライブに失敗するとコールを切断します。

  • H.225 RAS Information Request (IRQ)

 

TCP Keep Alive (ポート 1720)

エンドポイントは、 H.225 (TCP ポート 1720) でコールを接続した際、VCS に 75 秒間隔TCP Keep-Alive を送信します。TCP Keep-Alive は、データサイズ 0 の TCP パケットです。このエンドポイントからの TCP Keep Alive の間隔 (75 秒) は変更できません。

エンドポイントが送信した TCP Keep-Alive の応答が VCS から返信されない場合、エンドポイントはコールを切断します。

 

TCP Keep Alive

 なお、VCS は H.225 の TCP Keep Alive によるキープアライブは行いません。

   

H.245 Round Trip Delay Request

エンドポイントは、コールを接続して H.245 の TCP セッションを接続した際、30 秒間隔H.245 RoundTripDelayRequest を VCS 経由で H.323 の接続先に送信し、接続先から H.245 RoundTripDelayResponse が返信されるのを待ちます (エンド to エンドのキープアライブ)。

エ ンドポイントが H.245 RoundTripDelayRequest を送信してから 60 秒間 H.245 RoundTripDelayResponse を受信しない場合、エンドポイントはコールを切断します。H.245 RoundTripDelayRequest の送信間隔 (30 秒) は変更できません。

VCS に接続された 2 台のエンドポイントがコールした場合、以下のように双方向で H.245 RoundTripDelayRequest が送信されます。

 

RTDR

なお、VCS は H.245 RoundTripDelayRequest/RoundTripDelayResponse は VCS が H.323 を終端しない限りは転送するのみとなります。

 

H.225 RAS InformationRequest/InformationRequestResponse (IRQ/IRR)

エ ンドポイントが TCP Keep Alive (ポート 1720) や H.245 RoundTripDelayRequest で VCS との接続性を監視する一方、VCS は H.225 RAS InformationRequest/InformationRequestResponse (IRQ/IRR) でエンドポイントとの接続性を監視します。

VCS は、コールの際にエンドポイントから受信する RAS AdmissionRequest (ARQ) に対して、コールの存続可能時間 (Call time to live) の値を RAS AdmissionConfirm (ACF) の irrFrequency に付与してエンドポイントに返信します。Call time to live のデフォルト値は 120 秒です。

エンドポイントは 120 秒毎にコールの情報が記載された RAS InformationRequestResponse (IRR) を VCS に送信します。VCS が IRR を受信しない場合、VCS がエンドポイントに RAS InformationRequest (IRQ) を送信し、IRR の応答を待ちます。

VCS が IRR をコールの存続可能時間 (Call time to live) の 2 倍の期間 受信しない場合は、コールを切断して VCS のリソースを開放します。

 

IRR

 

VCS のコールの存続可能時間 (Call time to live) の設定は、VCS の Web UI にて Configuration > Protocols > H.323 を選択し、"Call time to live" の値を変更します (デフォルト 120 秒: 60 秒 〜 65535 秒)。

Call time to live

 

また、VCS はコール中に該当エンドポイントの登録が切れた場合にもコールを切断します。登録の詳細はこちらのドキュメントを参照してください。

 

 

SIP によるキープアライブ

エンドポイントが SIP で VCS と接続する場合、RFC 4028 で規定されている SIP セッションタイマーを用いてコールのキープアライブを行います。エンドポイントは、デフォルト 900 秒 (セッションタイマ値のデフォルト 1800 秒の 1/2) 毎に VCS に re-INVITE を送信し、200 OK の返信を待ちます。200 OK を受信すると、セッションタイマを更新して、さらに 900 秒後に re-INVITE を送信します。

セッ ションタイマ値は、SIP の Session-Expires (SE) ヘッダに記載され、INVITE と 200 OK で値をネゴシエーションします。エンドポイントのセッションタイマ値は変更できません。VCS では Session refresh interval の値を変更して設定します。

キープアライブとなる re-INVITE の送信側 (リフレッシャー)も、INVITE と 200 OK の Session-Expires (SE) ヘッダでネゴシエーションされます。refresher=uac の場合は、User Agent Client (UAC): INVITE の送信側がリフレッシャーとなります。refresher=uas の場合は、User Agent Server (UAS): INVITE の受信側がリフレッシャーとなり、re-INVITE の方向は逆向きになります。

re-INVITE によるキープアライブに失敗すると、エンドポイントは BYE を送信してコールを切断します。VCS はコールのリソースを開放します。

 

以下のフローはセッションタイマ値がデフォルト値 (1800 秒) の例です。セッションタイマ値が 1800 秒でネゴシエーションされ、セッションタイマ値の 1/2 の 900 秒毎にリフレッシャーからキープアライブが行われています。

Session Timer 1800

 

以 下のフローは VCS の セッションタイマ値の設定 (Session refresh interval) を 300 秒に変更した例です。VCS が Session-Expires (SE) ヘッダの値を 300 に変更し、結果的にセッションタイマ値が 300 秒でネゴシエーションされ、セッションタイマ値の 1/2 の 150 秒毎にリフレッシャーからキープアライブが行われています。

Session Timer 300 

VCS のセッションタイマの設定は、VCS の Web UI にて Configuration > Protocols > SIP を選択し、"Session refresh interval (seconds)" の値を変更します (デフォルト 1800 秒: 90 秒 〜 86400 秒)。

 

VCS Config

 

本ドキュメントでは、セッションタイマの詳細やタイマの最小値 (Min-SE) の説明については割愛します。VCS の Min-SE の設定は、"Minimum session refresh interval (seconds)" の値を設定します。

 

 

参考情報

 

 

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