Q:「Virtual UC on UCS」とは何ですか。
A:UC は、Cisco Unified Communications を表します。これは、音声、Video over IP(VoIP)、IP コミュニケーション、IP テレフォニー、モバイル アプリケーション、カスタマー ケア、テレプレゼンス、会議、ボイスメール/メッセージング、プレゼンス、およびエンタープライズ ソーシャル ソフトウェアを提供するコミュニケーションおよびコラボレーション アプリケーション/アプライアンスのセットです。UCS は、Cisco Unified Computing System を表します。UCS は、エンタープライズおよびサービス プロバイダー アプリケーションを実行するための、管理性の高い統合コンピューティング インフラストラクチャをお客様に提供します。「Virtual UC on UCS」は、Virtual UC アプリケーションを UCS インフラストラクチャ上で実行するソリューションを指します。
Q:「Virtual UC on UCS」はいつ使用可能になりますか。
A: 「Virtual UC on UCS」は現在、B シリーズ(ブレード サーバ)および C シリーズ(ラックマウント サーバ)UCS サーバで使用できます。B シリーズ(B200M1)は 2010 年 5 月出荷開始、C シリーズ(C210M1)は 2010 年 6 月出荷開始です。
現 在の C210M1(2010 年 6 月出荷開始)は、サーバ当たり 1 つのアプリケーションの実行をサポートしており、これは Unified Communications Manager、Unity Connection、または Unified Contact Center Express のいずれかが可能です。
Q:ハイパーバイザとは何ですか。
A: ハイパーバイザとは、サーバ ハードウェア上で直接実行してハードウェアを制御するシン ソフトウェア システムで、複数のオペレーティング システム(ゲスト)をサーバ(ホスト コンピュータ)上で同時に実行できます。したがって、ゲスト オペレーティング システム(Cisco Unified CM の OS など)は、ハイパーバイザ上の別のレベルで実行されます。ハイパーバイザは、クラウド コンピューティングおよび仮想化テクノロジーにおける基本的な要素の 1 つであり、アプリケーションを統合するサーバの台数を削減します。
今日販売されているハイパーバイザの例として、VMware の ESXi および Microsoft の Hyper-V があります。
Q:どのハイパーバイザがサポートされていますか。
A:Virtual UC アプリケーションを実行するハイパーバイザとして、VMware vSphere 4(ESXi 4.0)以上がサポートされています。
Q:サポートには VMware 標準バージョンが必要ですか、またはフリー バージョンも使用できますか。
A: 導入および管理をどのように計画しているかにもよりますが、使用するバージョンは VM によって判別されます。シスコは EXSi のフリー バージョンをサポートしていますが、このバージョンの管理には制約があります(料金を支払った分について機能を使用できます)。ラボ内の 1 台または 2 台のホストについては、フリー バージョンで十分だと思われます。ただしシスコは、標準エディションやエンタープライズ プラス エディションで利用できる、より高度な管理機能をお客様がお求めになるであろうことを予測しています。また、ホスト管理用に vCenter の使用は必須ではありませんが、複数の ESXi ホストを管理しているお客様には、vCenter に投資する価値が十分にあることをおわかりいただけるでしょう。
Q:UC は UCS に VMware がなくてもサポートされますか。
A: すべての UC on UCS(B シリーズおよび C シリーズ)では、VMware vSphere 4(ESXi 4.0 以上)の使用が必要です。ESXi は必須です。ベアメタル インストールは UCS サーバではサポートされません。これは MCS サーバでのみサポートされます。
Q:UCS がもたらす最大の価値の 1 つは 4x メモリです。シスコが 4x メモリを提供するサーバ(B250 および C250)をサポートしていないのはなぜですか。
A:UC アプリケーションの中でメモリ指向のものはほとんどありません。また UC アプリケーションの多くが 32 ビット アプリケーションであり、活用できる最大メモリが制限されています。したがって、大容量メモリ サーバ(384 GB)の使用率が高くないからです。
Q:シスコが CPU コアを 4 個備えた B200M2 をサポートするのはいつになりますか。
A:現在の計画では、CPU コアを 4 個備えた B200M2 のサポートは、2010 年第 4 四半期になります。
Q:このソリューションでは Nexus 1000V は必須ですか。
A: このソリューションでは Nexus 1000V は必須ではありません。ただし、UCS システムで輻輳が発生する、または過負荷になると予測されるお客様には Nexus 1000V を推奨します。Nexus 1000V では、VMware vSwitch または VMware dvSwitch にはない豊富な QoS 機能が(他の多くの機能に加えて)提供されます。
Q:MCS クラスタを UCS サーバと混在させることはできますか。
A:できます。既存の MCS クラスタに UCS サーバを混在させることができます。
Q:シスコが仮想化向けに UCS 以外のプラットフォーム(IBM ブレード サーバ、HP、DELL など)をサポートするのはいつになりますか。
A:シスコの長期的ビジョンでは、仮想化向けに UCS 以外のプラットフォームをサポートする予定です。ただし、現時点ではロードマップの作成、計画、取り組みは何も行われていません。
Q:シスコはトラブルシューティングを支援してくれますか。または、ユーザが自ら VMware へ移行する必要がありますか。
A:VMware ソフトウェアとサポートの方法はいくつかあります。お客様が購入された内容に応じて、シナリオが異なります。大まかに分けると、お客様に予測されることは次のようになります。
- シスコから VMware(または vCenter)を購入し、シスコから VMware サポートを購入。
- VMware へのエスカレーションを行う前にシスコが L1/L2 を実行。
- VMware から VMware(または vCenter)を購入し、VMware から VMware サポートを購入。
- VMware へエスカレーションを行い、VMware が L1/L2 を実行。
- Cisco UC 関連の問題については、通常は Voice TAC(UC アプリケーション)へ、必要に応じて VMware TAC へ電話でご連絡ください。
- ハードウェア/ネットワーク関連の問題については、通常は Server Virtualization TAC(VMware、MDS、UCS)へ、必要に応じて VMware TAC へ電話でご連絡ください。
Q:C210 M1 を購入した場合、M2 へのフィールド アップグレードは可能ですか。
A:C210 M2 はマザーボード、ドライブ、CPU などが異なるため、C210 M1 を C210 M2 へフィールド アップグレードすることはできません。
Q:シスコは ESX のサポート予定はありますか。
A:ESX のサポート予定はありません。ESXi は、リアルタイム アプリケーションに対してより優れたサポートを提供できます。
ESX と比較して ESXi は優れた次世代アーキテクチャです。
Q:なぜ VMware は UCS(B シリーズおよび C シリーズ)専用なのですか。
A:市場投入までの時間の短縮、仮想化 UC へのお客様の要求に対する迅速な対応、ベアメタル MCS に関するこれまでの課題(認定までの長時間の遅延、HW/SW の非互換性など)の排除が可能だからです。
Q:B シリーズで VM のローカル ストレージをサポートする予定はありますか。
A: 現在、B シリーズで VM のローカル ストレージをサポートする予定はありません。2 ディスクをサポートするのは UCS B2xx のみ、4 ディスクをサポートするのは B4xx のみです。複数の仮想 UC アプリケーションを保存する十分なスペースがありません。
Q:UC 仮想マシンでは USB ポートは使用できますか。
A:ESXi 4.0 では USB ポートへのアクセスが許可されないため、USB ポートはサポートされません。
Q:外付けの USB DAT テープ ドライブを CUCM 仮想マシンで使用できますか。
A:ESXi 4.0 バージョンでは、外付け USB ドライブ(DAT-USB-EXT-72=)はサポートされません。DRS を通じてネットワーク バックアップを取ることはできます。
Q:ESXi 4.0 で USB ポートが使用できないのであれば、CUCM 仮想マシンでは USB セキュリティ トークンをどのように使用すればよいですか。
A: セキュリティ トークンは、サーバではなくクライアント PC で使用するので、問題ありません。VMware で CUCM を実行している場合でも、USB eTokens を使用して正常に認証/暗号化を行えます。クライアント PC に USB ポートがあれば、問題ありません。
Q:このソリューションの詳細について知りたい場合は、他にどのようなリソースが利用できますか。
A:少なくとも次のリソースを十分理解することが必要です。
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized/
http://www.cisco.com/go/ucsrnd/
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DOC-8973