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Hiroshi Ishiyama
Cisco Employee
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はじめに

VoIP ネットワークで G.729 等の高効率なコーデックを使用する場合、
伝送帯域は節約できますが、DTMF 信号の伝送は難しくなります。
IVR 等の DTMF 信号を認識して動作するシステムを VoIP を経由して使用する場合、
DTMF信号の伝送品質を維持する仕組みが必要です。
DTM Fリレー方式では、ローカル側のVoIP機器が DTMF 信号を検出し、
その情報をリモート側の VoIP 機器へリレーします。
DTMF 信号は、リモート側の VoIP 機器で新たに生成されるため、
音声コーデックによる信号の品質の避けることができます。
 
H.323 プロトコルの場合、主要な DTMF リレー方式としては、

1.H.245 Alphanumeric

2.H.245 signal

3.RTP NTE (Named Telephony Event)

等の方式があります。

このドキュメントでは、各々の方式について、DTMF信号がどの様に伝送されるかを
パケットキャプチャ(Wiresahrk)で確認する方法について解説します。

 

1.H.245 Alphanumeric

  Unified CMで使用される OOB(Out of Band)のDTMFリレーの方式です。
  DTMF信号は、H.245信号チャンネルで送信されます。H.323 Version2に準拠する
  システムは、この方式をサポートします。
  DTMF信号の長さは500msの固定長になります。

 

 (Negotiation / Advertisement: H.245)

 

 (DTMF信号伝送: 下図の例では 番号 ”1” を伝送)

 

2.H.245 signal

  OOB(Out of Band)のDTMFリレーの方式で、DTMF信号はH.245信号チャンネルで
  送信されます。H.323 Version2 ではオプショナル扱いです。
  DTMF信号の長さの情報を伝送することができます。

 

 (Negotiation / Advertisement: H.245)

 

 (DTMF信号伝送: 下図の例では 番号 ”1” を伝送: 長さ4000msを指定)

 

 (DTMF信号伝送: 下図の例では 番号 ”1” を伝送:長さを120msにUpdate)

 

Wiresahrk では、SignalType (DTMF信号”1”) をデコードできていません。

DTMF信号の値は、Voice GW デバックコマンド (debug h245 asn1) で確認できます。

*Apr 4 17:45:57.721: H245 MSC OUTGOING PDU ::=

value MultimediaSystemControlMessage ::= indication : userInput : signal :
{
signalType "1"
duration 4000
rtp
{
timestamp 2651620573
logicalChannelNumber 1
}
}


*Apr 4 17:45:57.801: H245 MSC OUTGOING PDU ::=

value MultimediaSystemControlMessage ::= indication : userInput : signalUpdate :
{
duration 120
rtp
{
logicalChannelNumber 1
}
}

 

3.RTP NTE (Named Telephony Event)

  RFC 2833 に準拠した In-band のDTMFリレー方式。
  DTMF 信号は Payload Type(PT)=101のRTPパケットで伝送されます。

 

  (Negotiation / Advertisement: H.245)

 

 (DTMF信号伝送: 下図の例では 番号 ”1” を伝送)

 

以上

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