2017年12月27日 (初版)
| TAC SR Collection |
| 主な問題 |
キャリア IP 音声接続サービスからのコールを Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) に SIP でレジストした IP Phone からピックアップ応答した場合、応答した IP Phone の画面上に通話相手の番号として、"発信者番号@キャリアのドメイン" と表示される問題が報告されています。"発信者番号" のみが表示されることが期待された動作になります。
期待された表示例：03xxxxxxxx
本問題の表示例 ：03xxxxxxxx@キャリアのドメイン
ピックアップ応答ではなく、着信した IP Phone で応答する場合には、"発信者番号" のみが表示されます。
通話履歴にも "発信者番号@キャリアのドメイン" と記録されるため、履歴からの発信に失敗します。
Unified CM にて、Cisco CallManager Service の Service Parameters の Always Display Original Dialed Number が True に設定されている場合に発生します。
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| 原因 |
Unified CM の不具合 CSCvh19809 が原因です。
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| 解決策 |
"発信者番号" のみを表示させるための回避策：
Cisco CallManager Service の Service Parameters の Always Display Original Dialed Number を False (初期値) に設定します。
しかしながら、他のコールへの影響があることを考慮して下さい。IP Phone から発信し、コールが確立した際の発信側の IP Phone に表示される通話相手の番号表示が変わります。
- True の場合には、発信者が実際に入力した番号が表示されます。
- False の場合には、Unified CM のトランスレーションパターン等で番号変換された後の番号、あるいは、不在転送などによってコールの転送が発生した際には、実際に接続された先の番号が表示されます。
Always Display Original Dialed Number については、コール表示の制限の有効化 も参照して下さい。
"発信者番号@キャリアのドメイン"の通話履歴からの発信を可能とする方法：
Unified CM の SIP Route Pattern で "キャリアのドメイン" を作成し、発信に使用する Cisco Unified Border Element へルーティングするように設定します。
恒久対策：
CSCvh19809 の修正バージョンへアップグレードが必要です。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
