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IOS-XR: wdsysmon プロセスによるメモリー状態監視

 

概要

本ドキュメントでは wdsysmon プロセスによるメモリー状態監視機能について解説しています。

wdsysmon プロセスは各 RSP/LC の CPU 上で動作し、各 CPU 上にて以下のような各種リソースモニタリングを行っています。

  • CPU 占有状態の監視
  • メモリー使用量の監視
  • ファイルディスクリプタ数の監視
  • ディスク使用量の監視

本ドキュメントは上記メモリー使用量監視のうちのメモリー状態の監視機能についての解説となります。

wdsysmon のメモリー状態

wdsysmon プロセスは動作する各 CPU のメモリー使用量を定期的に監視し、現在のメモリー状態が以下のどの状態であるかを管理しています。

  • Normal
  • Minor
  • Severe
  • Critical

wdsysmon のメモリー状態管理

wdysmon プロセスはメモリー状態を管理するために、以下の処理を行っています。

  1. メモリー使用量の定期監視
  2. メモリー状態の管理
  3. メモリー状態の状態遷移を各クライアントプロセスに通知

メモリー状態が Normal から状態遷移した際には以下の syslog が表示されます。

%HA-HA_WD-4-MEMORY_ALARM : Memory threshold crossed: Minor with <bytes> MB free

上記以外のメモリー状態に状態遷移が発生した際には以下の syslog が表示されます。

%HA-HA_WD-4-MEMORY_STATE_CHANGE : New memory state: Severe
%HA-HA_WD-4-MEMORY_STATE_CHANGE : New memory state: Critical

なお、現在のメモリー状態と閾値は以下のコマンドにて確認することができます。

RP/0/RSP0/CPU0:ASR9K#show watchdog memory-state location 0/RSP0/CPU0
Memory information:
    Physical Memory: 6144     MB
    Free Memory:     4495.449 MB
    Memory State:         Normal
RP/0/RSP0/CPU0:ASR9K#show watchdog threshold memory configured location 0/RSP0/CPU0
 Configured memory thresholds:
    Minor:     614      MB,
    Severe:    491      MB
    Critical:  307.199 MB

メモリー状態遷移時の処理

wdysmon プロセスにてメモリー状態に状態遷移が発生した場合には、wdsysmon プロセスから各クライアントプロセスに新しいメモリー状態が通知される実装となっています。

wdsysmon クライアントプロセスの一例として以下のプロトコル系プロセスがあります。

  • bgp
  • ospf
  • mpls_ldp
  • ipv4_rib

メモリー状態の状態変更通知を受けて各クライアントプロセスがどのような処理を行うかは各クライアントプロセスに依存した実装となっています。

Memory ステートMinorSevereCritical
bgp(*1)

syslog

BGP ピア shutdown

syslog

プロセス shutdown

ospf--

syslog

プロセス shutdown

mpls_ldp(*2)-

syslog

プロセス shutdown

ipv4_rib---

 

bgp プロセス

Minor

メモリー状態が Minor の場合には新規 eBGP ピアの接続を reject します。

Severe

メモリー状態が Severe になった際には下記 syslog を表示し、いくつかの eBGP ピアを切断します。

必ずしも一度に全ての eBGP ピアを切断する訳ではなく、経路数や使用メモリー量に応じて 120 秒毎に徐々に切断する場合があります。

%ROUTING-BGP-5-LOWMEM_RESET : neighbor <nbr> reset due to SEVERE low memory condition - use 'clear bgp <nbr>' to re-enable

メモリー状態が Severe から回復した際には clear bgp <nbr> にて復旧します。

Critical

メモリー状態が Critical になった際には下記 syslog を表示し、bgp プロセス自体が shutdown 状態となります。

%ROUTING-BGP-5-LOWMEM_SHUTDOWN : BGP is shutting down due to Critical low memory condition - use 'process restart bgp location <node>' to restart

メモリー状態が Critical から回復した際には process restart bpm にて復旧します。

ospf プロセス

Critical

メモリー状態が Critical になった際には下記 syslog を表示し、ospf プロセス自体が shutdown 状態となります。

%ROUTING-OSPF-6-GRACEFUL_SHUTDOWN : OSPF entering graceful shutdown due to Critical memory event.

メモリー状態が Critical から回復した際には、process start ospf にて復旧します。

mpls_ldp プロセス

Minor

メモリー状態が Minor の場合には新規 LDP ネイバーの接続を reject します。

Critical

メモリー状態が Critical になった際には下記 syslog を表示し、mpls_ldp プロセス自体が shutdown 状態となります。

%ROUTING-LDP-6-SHUTDOWN : LDP process is shutting down due to 'Critical' memory state.

メモリー状態が Critical から回復した際には、process start mpls_ldp にて復旧します。

ipv4_rib プロセス

特別な処理は行っていません。

wdsysmon 関連ログ

  • show watchdog memory-state location <node>
  • show watchdog threshold memory configured location <node>
  • show watchdog threshold memory defaults location <node>
  • show watchdog trace location <node>
バージョン履歴
改訂番号
2/2
最終更新:
‎08-31-2017 03:16 AM
更新者:
 
ラベル(1)
寄稿者: