UCS 1.4(2b)では、UCS起動後一定期間経過すると、以下の症状が発生するようになります。
・ブレードサーバのディスカバリに失敗
・Service Profileの割り当て、取り外しに失敗
・VLANの変更に失敗
・No link between IOM portというFaultイベント発生
この問題はCSCtq03411として報告されています。
CSCtq03411が発生する状況にあるかどうかは、
・show logging nvramで"mts_do_msg_input() failing since no space available"というメッセージが出力されているかどうか
・show system internal mts buffer summary で20万を超えているキューがあるかどうかを確認することで可能です。
一度問題が発生するようになると、掲載されているWorkaroundは効果がなく、以下のいずれかの方法で復旧する必要があります。
・両Fabric Interconnectの再起動
・PMONの再起動
PMONの再起動は、以下のコマンドを両方のFabric Interconnectで実施します。
# connect local-mgmt
(local-mgmt)# pmon stop
#### 約10秒後 ####
(local-mgmt)# pmon start
|
PMONの再起動により、UCSの管理画面へのアクセスは切断されてしまいますが、実際のデータ通信には影響しません。
ただし、想定外の動作をしてしまう可能性を考慮して、メンテナンスウィンドウ中に実施することをお勧め致します。
1.4(2b)は本問題が原因で、Cisco.comから削除されていますので、もし1.4(2b)をご使用の場合は、CSCtq03411の修正バージョンへのアップグレードをご検討ください。