2016-01-09 02:43 PM
[交換時にオーダーが必要なツール]
Scenario 1 : Heatsinkを再利用する場合
- Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
- Thermal grease kit (UCS-CPU-GREASE3= [白いキャップ])
- Intel CPU Pick-n-Place tool for E3 CPUs (UCS-CPU-E3-PNP=)
Scenario 2 : Heatsinkを交換する場合
- Heat sink (UCS-HS-E3-M4-F=)
- Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
- Intel CPU Pick-n-Place tool for E3 CPUs (UCS-CPU-E3-PNP=)
※本作業には、以下のページのアニメーションも有用ですので、ご参照ください。
Video: Removing and Installing a CPU and Heat Sink on an Intel Xeon Processor E5-2600 Series
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/hw/e5-2600/Build_EP.html
[作業手順]
- お客様作業 (FE作業前)
1. 該当サーバーおよび同カートリッジ内のもう一方のサーバーの両方をシャットダウンし、電源を停止します。
1-1. UCS Manager にログインします。
1-2. Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
1-3. 現在の状態をFault Summary欄にて確認します。【作業後の状態と比較するためメモしておきます】
1-4. 右側の画面の Actions より、Shutdown Server を実行します。
1-5. Gracefully shutdown OS にチェックが入っている事を確認し OK をクリックします。
1-6. Overall Status が Power Off となっている事を確認します。
- FE作業
2. 交換前の確認作業
2-1. UCS Manager の Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
2-2. 右側の画面の Serial: より交換対象のシリアル番号が正しい事を確認します。
2-3. 該当サーバーを選択し、右の画面の Overall status 等のステータスを確認します。
2-4.該当サーバーの Faults タブの内容を確認します。
Faults の Code を記録するか、画面のキャプチャを取得しておいて下さい。交換終了後、これらの Faults が消えている事を確認します。Faults Code F0479/F0283 の VIF がダウンしているというエラーについては、OSが起動してない状態で記録されます。よって交換後、OSが起動してない状態でこれらの Faults が出力されることは正常な状態となります。
3. 該当カートリッジの物理的な位置を確認するために、Locator LED を ON にします。
(該当カートリッジ内のどちらか一方のサーバーに対して以下を実施します)
3-1. UCS Manager の Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
3-2. 右の画面の Actions より、"Turn on Locator LED" を実行します。
3-3. OK をクリックします。
3-4. Locator LED が以下のようになっている事を確認します。
3-5. 目視で Locator LED が青く光っている事を確認し、交換対象のカードリッジの場所を特定します。
4. 該当サーバーおよび同カートリッジ内のもう一方のサーバーの両方に適用されているサービスプロファイルを Disassociate します。
4-1. UCS Manager の Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
4-2. Service Profile: から適用済みのサービスプロファイルをクリックし、新しいウィンドウを立ち上げます。この際、後にサービスプロファイルを適用しなおす必要があるため、サービスプロファイル名をメモしておきます。
4-3. 新しいウィンドウの Actions から "Disassociate Service Profile" を実行します。
4-4. はい、をクリックします。
4-5. Overall Status: が Unassociated になっている事を確認します。
4-6. 上記4-1.~4-5.を同カートリッジ内のもう一方のサーバーに対しても行います。
5. 該当カートリッジを Decommission します。
5-1. UCS Manager の Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動
5-2. 右の画面の Actions より、"Server Maintenance" を実行します。
5-3. ポップアップウィンドウより、Decommission を選択し、OKを実行します。
5-4. はい、をクリックします。
5-5. OK、をクリックします。
5-6. 以下の画面のように、Server <該当の番号> に ? マークがついている事を確認します。
6. 該当カートリッジをシャーシから引き抜きます。
6-1. 交換作業に備えて静電対策を行って下さい(静電マットの上にサーバーを置く、静電リストバンドを装着しアースを取る等)。
6-2. カートリッジパワーLED(真ん中のLED)がオレンジもしくは消灯している事を確認します。
6-3. カートリッジ左上のイジェクトレバーを手前に引き、カートリッジを引き抜きます。
7. 該当カートリッジの天板を開けます。この時点で確実に静電対策を実施して下さい。
7-1. 以下の図を参考に天板を開けます。
①のボタンをおしながら、②の方向に天板を引っ張ります。
8. 交換するCPUの位置を確認します。
[ 前面側がCPU2(Server 2)、奥側がCPU1(Server 1)になります ]
9. プラスドライバーを使用し、交換するCPUに載っているHeatsinkの3本のネジ(下図①)を緩め、
垂直に持ち上げて外します。
Heatsinkを傷つけないよう、3本のネジを順番に少しづつ緩めていきます。
下図、③のレバーをラッチより外し、④のCPUカバーを開きます。
10. CPUをソケットから外します。
a. 事前にPick-n-Place ツールのリリースボタン(②)を押してから、
CPUの上にPick-n-Place ツールをセットします。
この時、三角マーク(③)の向きをCPUソケットと合わせるようにセットします。
b. ラッチレバー(①)をツマみ、CPUを掴みます。
c. ツールごとCPUを真上に引き上げ、CPUソケットから外します。
d. ツールを逆さにしCPU裏面を上に向け、再度リリースボタン(②)を押し、
ツールからCPUを外します。 CPUは帯電防止シート上に置きます。
11. CPU, Heatsinkから付着した古いグリースを除去します。
a. CPUとHeatsinkを同時に交換した場合、クリーニングキットは必要ありません。
b. CPUのみ交換した場合、Heatsinkを再利用するため、クリーニングキットを使用して
Heatsinkに付着したグリースを除去してください。
c. Heatsinkのみ交換した場合、CPUをツールから一旦外し、クリーニングキットを使用して付着したグリースを
除去してください。
<注意>
交換用カートリッジに装着する際、CPUのピンにグリースが付着していないことを確認してください。
ピンにグリースが付着していると、CPUが認識されず、サーバが起動出来ない原因となります。
詳しい情報は下記弊社資料をご参照ください。
- UCS CPU サーマルグリースの除去と塗布
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12327486
<新しいCPUの取り付け>
交換前に、以下の記事のように、CPUに刻印されているCPU型番を確認し、
交換前のものと同じであることを目視確認してください。
https://supportforums.cisco.com/ja/document/110446
12. 新CPUをツールに装着します。
a. 新しいCPUを上記9 d.で逆さにしたツールに三角のレジストレーションマークを合わせるようにハメ込みます。
b. ラッチレバー(上図①)をツマみ、CPUを掴みます。
13. CPUをCPUソケットに搭載します。
a. ツールの三角マークの位置をソケットと合わせ、CPUをソケットに搭載します。
b. リリースボタンを押し、CPUをソケットに装着します。
c. CPUカバー、ラッチを締めます。(下図①→②)
14. Heatsinkを搭載します。
a. CPUにグリースを塗布し、その上からHeatsinkを搭載します。(下図③)
詳細は以下の記事を参照してください。
- UCS CPU サーマルグリースの除去と塗布
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12327486
※Heatsinkを交換する際は、グリースの塗布は不要です。
b. 方向を間違えないようにHeatsinkを搭載し、ネジを順番に少しづつ締めます。(下図④)
15. カートリッジの天板を元に戻します。
16. 元のシャーシのスロットにカートリッジを設置し直します。
17. Re-Acknowledge を実施します。
17-1. ? となっているサーバーを選択し、"Re-Acknowledge Slot" を実行、はい、をクリックします。
17-2. OK、をクリックします。
この際、UCS Manager の該当スロットが以下のように Discovery になっている事を確認します。
Re-Acknowledge プロセスの進捗については FSM タブからも確認できます。
Re-Acknowledge プロセスについては10分以上かかることもございます。
正常に Re-Acknowledge が終了すると以下のように Overall Status が Unassociated になり、且つ Fault Summary にエラーが出力されてない状態となります。
18. 該当サーバーおよび同カートリッジ内のもう一方のサーバーの両方に適用されていたサービスプロファイルを associate します。
18-1. UCS Manager の Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
18-2. 右側の General タブより、"Associate Service Profile" を選択します。
18-3. 4-2. でメモしておいたサービスプロファイルを選択し、OK をクリックします。
18-4. リブートが発生するという内容の警告がでるが、はい、を選択します。
18-5. OK、をクリックします。
18-6. UCS Manager の右側の画面より、General タブを選択、Status Detail の Assoc State: が Associated になっている事を確認します。
18-7. Fault Summary でエラーが発生してない事を確認します。
【1-3.でメモした状態と比較し、作業前以外のFaultが出力されていないことを確認します】
18-8. 上記18-1.~18-7.を同カートリッジ内のもう一方のサーバーに対しても行います。
[作業後]
- FE作業
1. UCS Manager にログインします。
UCSMのEquipmentタブ 配下、該当サーバーを選択します。
(Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> )
右画面Inventoryタブ配下のCPUsタブを選択します。
Overall status,Operability等 ステータスを確認します。
- お客様作業 (FE作業後)
2. 該当サーバーにて、OSをブートさせます。
Equipment タブ に移動し、 Chassis -> Chassis<該当の番号> -> Cartridges -> Cartridge <該当の番号> -> Servers -> Server <該当の番号> に移動します。
右画面 GeneralタブのAction項目内 Boot Server をクリック、確認画面で「OK」をクリック)
3. OSレベルの動作確認を実施します。
[参考資料]
UCS M142 のLEDについて
① | Cartridge Identification LED |
・青 位置特定機能が実行中 |
② | Server 1 Power LED |
・緑 CPUサブシステムがメインパワーモードで動作中 |
③ | Server 1 Health LED |
・緑 正常な状態 |
④ | Server 2 Power LED |
・緑 CPUサブシステムがメインパワーモードで動作中 |
⑤ | Server 2 Health LED |
・緑 正常な状態 |
- Cisco UCS M-Series Modular Servers - Install and Upgrade Guides
- Cisco UCS M142 Cartridge Service Note
検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう
シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします