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EIGRP フィージブルサクセサについて

1. 問題の概要

EIGRP は、DUAL (Diffusing Update Algorithm) と呼ばれる計算アルゴリズムによってネイバーテーブルとトポロジテーブルから得た情報を使用し、宛先への最低コストのルート計算をします。1番最適なルー トをサクセサ、2番目に最適な経路をフィジーブルサクセサとして選出し、サクセサがダウンするとフィージブルサクセサがサクセサに昇格してルーティング テーブルに昇格します。

サクセサ、フィージブルサクセサを選出するには、トポロジーテーブル上にあるFD(Feasible Distance)、AD (Advertise Distance)の 2つの値を見て決定されますが、ここでは、Link 障害時などにフィージブルサクセサが選出されず、代替ルートの切り替えに影響を及ぼすケース、および最悪通信不能となる場合がある事例を紹介します。

 

2. TOPOLOGY

EIGRP_Topology-jpg

 

3.  ルータの設定

   各ルータの設定は、下記のようになっています。

 R1 config

  R1-confg

    R2 config

    R2-config

    R3 config

    R3-config

    R4 config

     R4-config

 

4.  show command による確認

R2 にて 10.1.1.1/32の経路と192.168.2.0/24の経路の状態を確認します。192.168.2.0/24については、フィージビリティコン ディションの条件を満たし、フィージブルサクセサが選出されていますが、10.1.1.1/32の経路については、フィージブルサクセサが選出されていな い状態になっています。

  フィージビリティコンディションについて

  フィージブルサクセサとなる条件

  FD>AD

     フィージブルサクセサとならない条件

  FD<AD

     R2 のshow 出力

show output

 ※show ip eigrp topology では、フィージブルサクセサが選出されていない場合、表示されませんが、detail-linkオプションを使用すれば、すべての経路が表示されるようになります。

5.  debug による動作の違い

R2 のe0/0 をdown させ、フィージブルサクセサの有無により、サクセサがなくなった場合の動作の違いを、"debug eigrp fsm" で確認します。ルータがサクセサを経由するルートを失ったとき、フィージブルサクセサが存在する場合には、フィージブルサクセサがサクセサとして採用さ れ、フィージブルサクセサが存在しない場合、そのルートは「アクティブ」状態に移行します。アクティブ状態になると、ルータはネイバーにクエリーを送信し て、失われたルートへのパスを要求します。

debug-log

 

"show ip eigrp topology detail-links" で、下記の追加情報が取得でき、Activeになった履歴詳細が確認できます。

show output2

 各フィールドの意味は下記の通りとなっています。

detail-links

上 記の試験環境の場合、フィージブルが選出されてない状況でも、パスが 2つのため、Active となった後、10.1.1.1/32のルートに対し、R3がサクセサとして選出されていますが、パスが複数存在する場合、期待される代替ルートが選択され ない場合があります。

 

6.  フィージブルサクセサが選出されていない場合の注意点

複数のパスがある場合、Link down時等のタイミングによって予期せぬルートの消失、代替ルートとして期待されないパスがサクセサとして選出されることによる遅延が発生することがあります。遅延、経路選択が問題となるネットワークの場合は、 メトリックの操作により、フィージブルサクセサが選出されるネットワークデザインになるよう注意してください。

EIGRP メトリックの操作による優先ルートの設定
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/100/1008/1008039_14-j.html

 

 

 

 

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