2008 年 1 月 25 日(初版)
TAC SR Collection |
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主な問題 | 新しいフラッシュ メモリ カードを使用する前には、フォーマットする必要があります。ルータで稼働中のファイルシステムの種類に応じて、フラッシュ メモリのフォーマットと消去には異なるコマンドが必要です。クラス A およびクラス C ファイルシステムでは format コマンドを発行します。クラス B ファイルシステムでは erase コマンドを発行します。 次のものがクラス A ファイルシステムになります。 - LightStream 1010および Catalyst 5000 / 5500の ATM スイッチおよびプロセッサ
- LightStream 1010の Multiservice Switch Route Processor(MSRP; マルチサービス スイッチ ルート プロセッサ)
- Catalyst 5000および5500 Route Switch Module(RSM; ルート スイッチ モジュール)
- Catalyst 8500 Switch Route Processor(SRP; スイッチ ルート プロセッサ)
- Cisco 6400 Universal Access Concentrator(UAC; ユニバーサル アクセス コンセントレータ)
- Cisco 7000 Route Switch Processor(RSP; ルート スイッチ プロセッサ)
- Cisco 7500シリーズ RSP(RSP 2、RSP 4、RSP 8)
- Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ
次のものがクラス B ファイルシステムになります。 - Cisco 1000シリーズ ルータ
- Cisco 1600シリーズ ルータ:1600シリーズ ルータには、フラッシュ メモリが搭載された PC カードが1枚付属しています。1601〜1604は、フラッシュから稼働されます。ルータの稼働中に PC カードを取り外すと、ルータが停止します。1601R 〜1605R は、RAM から稼働されます。PC カードを取り外すと、ルータは次回のブートアップ時に Cisco IOS(R)ソフトウェア イメージをロードできません。1600シリーズでは、実行中のイメージ ファイルまたはその他のすべてのファイルは、別のパーティションに存在する場合以外には削除できません。
- Cisco3600シリーズ ルータ:従来、3600シリーズ ルータでは、クラス B のファイルシステムが使用されています。ところが、Cisco IOS ソフトウェア バージョン 12.2(4)T でクラッシュ情報ファイルのサポートが追加されたことに伴い、3600では個々のファイルを削除する機能が必要となっています。その結果、Cisco IOS ソフトウェア バージョン 12.2T 以降がインストールされた3600シリーズ ルータでは、クラス B ファイルシステムのコマンドに加えて、クラス C ファイルシステムのコマンドも使用できます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2T がインストールされた3600で、クラス C ファイルシステム コマンドを有効にするには、erase コマンドを発行してフラッシュ ファイルシステムからすべてのファイルを完全に削除します。フラッシュが空になったら、フラッシュに対して squeeze コマンドを発行して、スクイーズ ログを作成します。この時点で、3600フラッシュ システムではクラス C ファイルシステムと同様にdelete と squeeze コマンドが発行されます。
次のものがクラス C ファイルシステムになります。 - AS5800 Dial Shelf Controller(DSC; ダイヤル シェルフ コントローラ)
- Catalyst 5000および5500スーパーバイザ III モジュール
- Catalyst 6000および6500スーパーバイザ エンジン I
- Catalyst 6000および6500スーパーバイザ エンジン II
- Cisco 7000ルート プロセッサ
- Cisco 7100シリーズ ルータ
- Cisco uBR7100シリーズ ルータ
- Cisco 7200シリーズ ネットワーク処理エンジン
- Cisco uBR7200シリーズ ルータ
- Cisco 7200VXR シリーズ ネットワーク サービス エンジン1
- Cisco 7600シリーズ インターネット ルータ
- Cisco 10000シリーズ ルータ(Edge Services Router(ESR; エッジ サービス ルータ))
- Cisco uBR10000シリーズ ルータ
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解決策 | 以前にクラス B フラッシュ ファイルシステムでフォーマットされていたコンパクト フラッシュ メモリ カードからファイルを削除するには、次のいずれかの手順を実行します。 - 外部コンパクト フラッシュ メモリ カードの場合、erase slot0: コマンドを発行します。
- 内部コンパクト フラッシュ メモリ カードの場合、erase flash: コマンドを発行します。
クラス B フラッシュ ファイルシステムを搭載した外部コンパクト フラッシュ メモリ カードをフォーマットするには、次のサンプル出力を参照してください。Router# erase slot0:Erasing the slot0 filesystem will remove all files! Continue? [confirm] Current DOS File System flash card in slot0: will be formatted into Low End File System flash card! Continue? [confirm] Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee ...erased Erase of slot0: complete以前にクラス A またはクラス C フラッシュ ファイルシステムでフォーマットされていたコンパクト フラッシュ メモリ カードからファイルを削除するには、次のいずれかの手順を実行します。 - 外部コンパクト フラッシュ メモリ カードの場合、format slot0: コマンドを発行します。
- 内部コンパクト フラッシュ メモリ カードの場合、format flash: コマンドを発行します。
クラス A またはクラス C フラッシュ ファイルシステムを搭載した内部コンパクト フラッシュ メモリ カードをフォーマットするには、次のサンプル出力を参照してください。 Router# format flash: Format operation may take a while. Continue? [confirm] Format operation will destroy all data in "flash:". Continue? [confirm] Enter volume ID (up to 64 chars)[default flash]: Current Low End File System flash card in flash will be formatted into DOS File System flash card! Continue? [confirm] Format:Drive communication & 1st Sector Write OK... Writing Monlib sectors ................................................................... Monlib write complete .. Format:All system sectors written. OK... Format:Total sectors in formatted partition:250592 Format:Total bytes in formatted partition:128303104 Format:Operation completed successfully. Format of flash complete 詳細は『PCMCIA ファイル システムの互換性マトリクスとファイル システム情報』を参照してください。 |
備考
英語版URL
https://supportforums.cisco.com/docs/DOC-4250