ISR4000 シリーズルータの Ethernet-Internal x/0/0 に接続された SM-X-ES3 のポートの STP のステータスが常に BLK になる

JapanTAC_CSC · ‎2017-12-27

2017年12月27日 (初版)

TAC SR Collection

主な問題

ISR4000 シリーズルータの Ethernet-Internal x/0/0 に接続された SM-X-ES3 のポートの STP のステータスが常に BLK(Block) になります。SM-X-ES3 には Default で spanning-tree mode rapid-pvst が設定されているので初期設定で STP は有効です。ポートが BLK(block) になるので、Ethernet-Internal x/0/0 と SM-X-ES3 間の通信を行うことができなくなります。
例として SM-X-ES3-24-P の VLAN10 で事象が発生している際のログを示します。Ethernet-Internal x/0/0 に接続されている Gi0/26 が BLK になっていることが確認できます。

Switch#show spanning-tree vlan 10

VLAN0010
  Spanning tree enabled protocol rstp
  Root ID    Priority    32778
             Address     08cc.a7df.3d80
             This bridge is the root
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

  Bridge ID  Priority    32778  (priority 32768 sys-id-ext 10)
             Address     08cc.a7df.3d80
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec
             Aging Time  300 sec

Interface           Role Sts Cost      Prio.Nbr Type
------------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Gi0/26              Desg BLK 4         128.26   P2p Dispute

原因

この問題は CSCvg36246 として報告されています。CSCvg36246 は SM-X-ES3 で spanning-tree mode rapid-pvst を使用している場合のみ発生します。SM-X-ES3 には Default で spanning-tree mode rapid-pvst が設定されています。

解決策

解決策
spanning-tree mode pvst を使用してください。
改修版ソフトウェア
CSCvg36246 の問題が改修されたソフトウェアを使用して下さい。 CSCvg36246 の問題は SM-X-ES3 側でなく、ISR4000 シリーズ側で修正されています。ISR4000 シリーズ側で IOS-XE のアップグレードを行ってください。

備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。