まえがき
LAP のクラッシュの解析には、Crashinfo ファイルの他にクラッシュ発生時に生成された Coredump ファイルの解析が必要な場合があります。 Coredump を生成させるための設定はデフォルトで Disable のため、クラッシュ発生前にあらかじめ設定をする必要があります。また、Coredump のファイルの容量が大きく、LAP の内部に保存することができないため、TFTP または FTP サーバをご準備頂く必要があります。
※ 本ドキュメントは AireOS WLC と IOS AP の動作例を示したものとなります。COS AP については考慮されておりませんので、予めご了承下さい。
Coredump ファイルを TFTP サーバにアップロードするための設定
1. TFTP サーバ をご準備下さい
2. LAP から TFTP サーバへの ping 疎通を確認して下さい
3. WLC の CLI で、下記コマンドを投入し AP の Coredump が TFTP サーバで取得できるように設定します
(Cisco Controller) >config ap core-dump enable <TFTP Server IP address> coredump uncompress <AP Name>
WLC に帰属している全ての AP に設定を反映させたい場合は、< AP Name > を all として下さい。
4. アクセスポイントでクラッシュが発生した後、TFTP サーバに生成されている Coredump ファイルの取得をして下さい。
Coredump ファイルを FTP サーバにアップロードするための設定
1. FTP サーバをご準備下さい
2. LAP から FTP サーバへの ping 疎通を確認して下さい。
3. LAP の CLI で下記のコマンドを投入し、AP の Coredump が FTP サーバで取得できるように設定します
LAP#debug capwap console cli
LAP#configure terminal
LAP(config)#ip ftp username <username>
LAP(config)#ip ftp password <password>
LAP(config)#exception core-file <corefile name>
LAP(config)#exception protocol ftp
LAP(config)#exception dump <server ip>
LAP(config)#end
LAP#undebug all
4. アクセスポイントでクラッシュが発生した後、FTP サーバに生成されている Coredump ファイルを取得して下さい。
※ AP の再起動後、FTP サーバ 関連の設定は消えてしまいますので、再設定をお願いします。