こんにちは
ハードウェア：ASA5540, ASA5515X、OS：9.1(6)上で、AnyConnect 3.1.13015を使ったSSL-VPNサービスをエンドユーザに提供している者です。
インターネット接続環境としてWiMAXを使い始めたユーザーから、「AnyConnectに接続した途端、WiMAXが再起動を繰り返す」という申告がありました。
どなたか、類似の経験があることはいますでしょうか。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
・申告は複数のユーザーからありました。
VPN接続ではなく、単なるWebアクセスであれば、再起動は起きないとのことです。
・通信が遅い／頻繁に切断するではなく、WiMAXが再起動するとのことです。
再起動して落ち着いたように見えても、VPN接続するとWiMAXが再起動します。
・「そういった事象は発生しない」というユーザーも複数いますし、
「別件（液晶にスジが入る）で修理に出して、戻ってきたら再起動の件も治っていた。
修理では液晶のみの交換し、基板の交換はおこなっていない」というユーザーもいます。
私の手元には、同じモデルのWiMAXはありますが、再起動を再現できる環境はありません。
WiMAXが再起動するというネット上の書き込みは多数ありますが、VPN接続時に再起動が起きるという書き込みは見当たりませんでした。
シスコ社のサイトには、「AnyConnectが接続できない場合に競合ソフトウェアがないか確認してください」という情報があり、一例としてネットワーク設定を変更する「ConfigFree WiMAX Service」が挙げられていますが、今回の事象には該当しないと思います。（https://supportforums.cisco.com/ja/document/12747836#hdr-2）
再起動が発生する環境で取得したDARTログが手に入ったので確認したところ、以下の流れでした。
接続開始 → ユーザーIDとパスワードを入力 → 認証成功
→ 接続状態の物理アダプター（WiMAXに接続した無線LANアダプター）が認識できなくなる
（この時にWiMAXが再起動していると思われます）
→ AnyConnectの仮想アダプターのMTUの値を段階的に下げて、回復を試みるが接続できない
→ 切断
以下、上記の繰り返し。
MTUの値が気になったので、私の環境で試してみました（PC＋WiMAXだが、再起動は再現できない）
WiMAXと接続する無線LANアダプターのMTUは1300または1400バイトです。
（1400より大きいとスループットが極端に低下するという情報がネットに複数あります。）
AnyConnectの仮想アダプターのMTUは、そこからオーバーヘッド（90バイト程度）を引いた値になります。
（netsh interface ipv4 show interfaceコマンドで確認）
--------------------------------------------------------
■PCの環境
・Windows 7 SP1 32bit
・AnyConnect 3.1.13015
（Start Before Logonプラグインをインストールする環境／していない環境の両方あり）
■WiMAXの情報
・モデル名：Speed Wi-Fi NEXT W01
・ソフトウェアのバージョン
11.411.13.80.824
現時点での最新バージョンです。どのユーザーも同じです。
（更新しようとしても「既に最新です」という内容のメッセージが出てきます。）
・通信モード
ハイスピード（WiMAX 2+）、ハイスピードエリアプラス（4G LTE）どちらで接続しても
再起動が発生する環境では、再現します。
--------------------------------------------------------
どなたか、類似の経験をされた方はいますでしょうか。
よろしくお願いします。
