2010-10-29 11:55 AM
シスコのプロフェッショナルと質疑応答ができる「エキスパートに質問」にようこそ!
ここでは、シスコのエキスパートから、専門的でかつ最新の情報が得られる貴重な機会となるでしょう。
テーマ:「LAN, スイッチング, ルーティングについて」
担当エキスパート:「兵藤 義明 (ヒョウドウ ヨシアキ)」
ディスカッション開始日:2010年11月1日
兵藤 義明は、Cisco Japan TAC のカスタマーサポートエンジニアとして、CISCO ルータシリーズ、
Catalyst シリーズのサポートを行っています。
現在は、L2プロトコルやルーティングプロトコルを専門分野とする
CISCO ルータやCatalyst スイッチ担当エンジニアです。
担当エキスパートがすべての質問に返信できないかもしれませんが、返信が得られずに開催期間が終了して残ってしまった質問については、シスコのモデレータが他のディスカッション フォーラムへ再掲載し、有用な情報の展開へとつなげていきます。返信が得られた質問については、適切な情報が得られたかどうかがエキスパートに伝わるよう、評価機能もぜひ利用してください。
あなたからの質問だけでなく、他コミュニティのメンバーから寄せられた質問がどう発展したかをのぞきに、ぜひこのフォーラムへ再度訪問されることをお待ちしております!
2010-11-01 09:47 AM
3750 SRRについてですが
1、http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/102/1020805/cat3750-qos-config.shtml
上記URLにてdefault queue-set 1 buffreの表がありますがqueue-1とqueue-2のthresholdの
値が相違しているが表は同じ表記になっています また各queueにthreshold2が50% of Yとなって
いますがどのように解釈したらいいのでしょうか?
Distribution1#show mls qos queue-set 1
Queueset: 1
Queue : 1 2 3 4
----------------------------------------------
buffers : 25 25 25 25
threshold1: 100 200 100 100
threshold2: 100 200 100 100
reserved : 50 50 50 50
maximum : 400 400 400 400
2、SRR output-queueにはsyslog、snmp、ospfなどの自発パケットは
どのように処理されるのですか?
例えば ip precedence値が6はデフォルトでqueue4に入り、ip precedence値が0はデフォルトqueue-2で処理される
2010-11-02 04:17 PM
t-shika さん、
こんにちは。
担当エキスパート 兵藤です。
早速ご質問をお寄せいただきありがとうざいます。
> 上記URLにてdefault queue-set 1 buffreの表がありますが
> queue-1とqueue-2のthresholdの値が相違しているが
> 表は同じ表記になっています
ご指摘の通り、デフォルトではQueue 2 のthreshold は
200% ですので "Queue-set 1" の表中の Queue 2 の紫色
の部分は他のキューよりも大きく書かれているべきです。
弊社サイトの誤記をご指摘くださいましてありがとうございます。
> また各queueにthreshold2が50% of Yとなって
> いますがどのように解釈したらいいのでしょうか?
まず、reserved の設定が 50% になっておりますので各キューでは
Reserved Pool から割り当て可能な buffer (この値がYです。)
のうち、50% のみをReserved buffer として予約します
(残りの50%はcommon bufferとして使用されます)。
ここで、さらにthreshold 2 の値は100% ですが、この100% と
いうのはreserved buffer に対する割合です。
以上より、50%の100%で "50% of Y" と記述しております。
数字の羅列ばかりで分かりにくく恐縮ですが、
"Reserved Pool から割り当て可能な buffer" = Y
であることがポイントだと思います。
> 2、SRR output-queueにはsyslog、snmp、ospfなどの自発パケットは
> どのように処理されるのですか?
"show mls qos maps dscp-output-q" によって確認が可能です。
このコマンドによって以下のように表示されたとします。
3750#show mls qos maps dscp-output-q
Dscp-outputq-threshold map:
d1 :d2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
------------------------------------------------------------
0 : 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01
1 : 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 02-01 03-01 03-01 03-01 03-01
2 : 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01 03-01
3 : 03-01 03-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01
4 : 01-01 01-01 01-01 01-01 01-01 01-01 01-01 01-01 04-01 04-01
5 : 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01 04-01
6 : 04-01 04-01 04-01 04-01
IP precedence 6 はDSCP 48 に対応しますので縦の段4 と横の行8に対応する
値は"04-01" と分かります。ハイフンの前がqueue、後ろがthreshold ですので
queue 4 が使用されます。
同様にIP precedence 0 は queue 2 が使用されます。
以上、よろしくお願いします。
2010-11-03 09:07 AM
横からすみません。
IP precedence 6 はDSCP 48 に対応しますので縦の段4 と横の行8に対応する
値は"04-01" と分かります。ハイフンの前がqueue、後ろがthreshold ですので
queue 4 が使用されます。
自発パケットは全て Queue2 で処理され、上記のように precedence値 によって各 queue に
割り振られるということはない認識でおりますが、認識が違っておりますでしょうか。
ちなみに上記自発パケットに関して記載しているドキュメントはありますでしょうか。
お手数ですが、認識の相違があると指摘していただけると助かります。
2010-11-04 02:34 PM
こんにちは。
私も takito さんと、同じ認識です。
Catalyst の MLS QOS において、自発パケットはキュー2にはいると考えています。
以前、t-shika さんと同様の疑問(自発パケットは、どのキューにはいるのか?)を持ち、
ドキュメントを見つけることができず、検証を実施しました。
以下、OSPF ではないですが、同じ CS6 が適用される Telnet を使用した際のメモです。
(検証概要)
Catalyst3560 で telnet を実施し、"sh mls qos interface statistics" コマンドで、どのキューで処理されているか確認する。
(検証結果)
Queue2 で処理される。
(検証ログ)
▼Telnet 実行前
Switch#sh mls qos interface fastEthernet 0/2 statistics | b output
output queues enqueued:
queue: threshold1 threshold2 threshold3
-----------------------------------------------
queue 0: 0 0 0
queue 1: 0 0 0
queue 2: 0 0 0
queue 3: 0 0 0
output queues dropped:
queue: threshold1 threshold2 threshold3
-----------------------------------------------
queue 0: 0 0 0
queue 1: 0 0 0
queue 2: 0 0 0
queue 3: 0 0 0
Policer: Inprofile: 0 OutofProfile: 0
▼Telnet 複数回実行後
Switch#sh mls qos interface fastEthernet 0/2 statistics | b output
output queues enqueued:
queue: threshold1 threshold2 threshold3
-----------------------------------------------
queue 0: 0 0 0
queue 1: 5 1 27
queue 2: 0 0 0
queue 3: 0 0 0
output queues dropped:
queue: threshold1 threshold2 threshold3
-----------------------------------------------
queue 0: 0 0 0
queue 1: 0 0 0
queue 2: 0 0 0
queue 3: 0 0 0
Policer: Inprofile: 0 OutofProfile: 0
(補足)
Tlnet の ip precedence は、以下のコマンドで変更可能。
Switch(config)#ip telnet tos
※上記結果への影響はなし。
ご参考になれば幸いです。
To: Hyodo 様
上記について、認識及び、検証方法等に間違いがあればご指摘頂けると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
2010-11-04 06:15 PM
t-shikaさん、takito834さん、t-yamashitaさん、
改めて確認しましたところ、自発パケットにつきましては
queue 2 (show mls qos interfaceの出力ではqueue 1と表示されます。)
で処理されることが分かりました。
ご指摘いただきありがとうございました。
また、誤った情報をお伝えしまして申し訳ございませんでした。
こちらの実装につきましてドキュメントを探しましたが、
公開可能なものは見つかりませんでした。
以上、よろしくお願いします。
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